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変化

連続更新65日目!

頑張ったぁ!!




(どうやら既に断乃君が戦っているようだな。またほんの数日手を合わせなかっただけで爆発的に強くなって……あのレベルの戦闘は下手に介入すると逆に状況を悪化させかねない。

 まずは一般人を襲う雑魚の処理を優先しないと被害が広まる!)


「『絶対召喚 : クー・フーリン』『絶対召喚 : アーサー・ペンドラゴン』」


軽装気味の戦闘服を来た野性味溢れる男と鎧に身を包んだ優男が呼乃田の隣に召喚された。


「2人命令だ。広範囲を薙ぎ払う魔法を使わずその体1つで街を、人を襲うモンスターを駆逐しろ。

 どこからか分からないが際限なく溢れて来てる。俺はそれを探すからその間の時間稼ぎをしてろよ?……()は今少々腹が立っている」


ゾクッッ


召喚された英雄2人の背筋に悪寒が走るほど呼乃田の顔は険しかった。

呼乃田の視線の先には瓦礫の下に潰され原型を留めていない死体があったからだ。


「……さっさと行け」


「「御意」」


瞬間移動の如くその場から一瞬で消えるとモンスターの駆逐に向かった。


「誰だか分からないけど……オイタが過ぎるぜ」


一人称も口調も変わり雰囲気が呼乃田ではなく()()に変わる。

まるでその所作が当たり前であるかの様に……


「こんな馬鹿みたいにに魔力を隠しもせずに垂れ流す……品がない」


魔力は濃密ですぐにも居場所を特定出来そうだが街全体に濃密な魔力が漂っているため困難だった。

仕方ないと諦めた()()()は魔狩人協会に特注で作成してもらった剣を空間から取り出すと一度だけ素振りをする。

すると周辺に隠れていたモンスターが空に浮かび、呼乃田の目の前に運ばれて来た。


「貴様ら、私を覗き見するとはいい度胸だな?」


「「「「ぎ?!ギギガグァギィ!!」」」」


「何て言っているか分からんな。だが……一応聞いておこう」


「「「「グッ!!キギァア!」」」」


浮いているモンスターの首が閉まり苦しげな声を漏らす。


()()()()()()()()()()は知っているか?」」


「「「「…………ギ?」」」」


キョトンと醜悪な顔のモンスターが首を曲げる。


「やはり知らないか……ならば用はない。曲がっていろ」


「「「「ギャッ?!」」」」


ゴギッッ!


目の前に浮いたモンスター達の首が折れるとそのまま捻じ切られた。


ボトボトボトッ


「死ぬなよ断乃……君」


浮かす必要のなくなった死体を地面に投げ捨てると呼乃田は強敵と激戦を広げている断乃を心配する。

そして無言で魔力を溢れさせると呼乃田の服装が初めて使う戦闘向きの格好となった。


「私の気分を悪くさせた馬鹿……魔力的に貴族か?そいつを探して出して」


先程の瓦礫に潰れた人の手を思い出す。


「くびり殺す」





(呼乃田とやらの中にいる人格がそれぞれ混ざり合って表面化している?いや……体の持ち主である本来の呼乃田の感情に引き上げられた?)


遠目でその一連の流れを感じ取ったカトレアでさえ完全に解ききれない呼乃田の謎に思考が傾く。


「シィィィイイィイィイ!!」


「ふむ!」


ガギンッ!!


断乃の絶対能力を宿した心剣にさえ対抗出来うるほどの硬度を持つ爪を目の前のカースドラゴノイドがカトレアに向けて振るうがそれ以上の硬度を持つ剣で防ぐ。


「作られた存在が……無理矢理そのような器に閉じ込められて。悔しくはないのか?」


「ルォォオオオオオオオオ!!!!!」


空中で戦っているのにも関わらず街を揺らしかねないほどの咆哮をする。


「……っ!!!獣レベルに成り下がったか!誇り高いはずの龍族が!!!その様になる前の貴様が見たら自身を首を斬り落とすであろうな!!」


爪でカトレアを引き裂こう腕を振るうが武器による迎撃、体捌きによる回避、そして武器による反撃でそれを許さない。


「幾ら敬愛される龍族であろうと、幾ら敬愛されるべき龍族であろうと、幾ら敬愛する龍族であろうと私に本気でその爪を突き立てるのならば容赦はしない!」


ドンッ!!!!


カトレアからカースドラゴノイドの魔力でさえ完全に防ぎきれないほどの魔力が爆発的に溢れ出した。


「お前を殺してお前をその様にした奴を見つけ出してやる……だから安らかに龍族の()()よ」


両腕を前に上下に突き出し手の平に膨大な魔力を込める。

そして上の手と下の手の中にカースドラゴノイドが入るように照準を定めた。


「ルルルルゥゥウゥォオォオオオ!!!!!」


逃げたいと暴れるかカースドラゴノイドの内に眠る龍族の前王の意識がその場から逃がさないと逃走を全力で拒否をする。


「やはり……貴方は敬愛すべき龍族だ」


深呼吸をした。


「ジャッジメント・……ゴール」


「ルルォ……おおぉっ」


バヂンッ!!


最後に弱々しい声がカースドラゴノイドから漏れたと思うと次の瞬間には虫の様に潰れてしまった。

カトレアは死骸から溢れて出た魔力を回収すると断乃と出会う遥か前、まだ子供だった頃必死に信仰していた龍族を思い出す。


「貴方達を穢す存在を罰するという理由が出来たな……」


まだ断乃にさえ見せた事のない激情を顔に出すと元凶を探しに街を見回りに行く。









キャラ設定忘れない為にリスト作ろうかしら?

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