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般若侍

連続更新64日目!!

今日は頑張ったぞ!



モンスターが蔓延る街の上空に擬似転移で現れた断乃は驚愕する。


「東京の時より遥かにモンスターが多い?!……だけどそれぞれの個体なさほど強くないみたいだっ!!」


心剣を双剣の状態で取り出す


「手始めに喰らいやがれ!!!ゼロ・X(クロス)!!」


ゼロ・デュオを使った時と同じ様に断乃の姿が消えると上空から地面へ双剣を振り抜いた体勢で擬似転移した。

そして一拍遅れて全方位半径20mの五級程度の雑魚からニ級程度のそこそこ強いモンスターが全て10回斬り刻まれた。


高校に入学した時より魔力量も増え魔力効率が格段に上がっているのにも関わらず全魔力のうち3割も持っていく。


「ハァ……ハァ……!!まるで、全力疾走した時みたいな息の乱れ具合だな俺……!!」


「ギギッ!!」


「ちっ」


偶然攻撃から逃れたのか蟻型のモンスターが目の前の人間である断乃を威嚇した。


「……ソロ」


ボソリと呟くと蟻型のモンスターは両断される。


「ここら辺じゃ滅多に見ないモンスターまでいるだと……?」


蟻型はもっと緑が多く自然の多い地域に現れるモンスターだったがこの街のど真ん中に現れたのは異常と言える。

さらに倒したモンスターの死骸を確認するとチラホラと初見の個体がいた。


(どっかから引っ張って来たとしか考えられないラインナップだな!!)


愚痴を溢した所で上空で爆発が起きた。


「くっ!!衝撃波がここまで?!一体とれほどの奴が!!」


義眼に魔力を集中させ動体視力等を強化する。

この義眼はカトレアの持っている中でも特別製なためか太陽の光を直接見ても全くダメージがない。


「軍服……?っ?!カトレアか!!」


更に大規模な爆発が起きると真下にいた5mほどのモンスターが衝撃波によるものなのか圧殺された。


「今の所カトレアが優勢みたいだから俺は一般人を襲う雑魚を処理するしかないか」


多重機構の心剣に何故か新しく加わった太刀モードに切り替え遠くで一般人を襲おうとしているモンスターを見つけた。


「……っ!やべっ!!」


ズドンッ!!


駆け出そうとしたその時目の前に人型のモンスターが2体が剣を振りかぶりながら空から降って来た。

事前に魔力察知で何とか分かりギリギリ避けられた断乃はそのモンスターを見上げる。


身長は2m超、程よく筋肉の整った体つきをしておりただの人間が持つには大きすぎる剣を握っており断乃を睨みつけていた。


「どけよ般若侍」


「「……ドゲヌ」」


「っ?!?!お前ら人間の言葉を……!」


やや片言とはいえ人の言葉を話した事に驚きを隠せないでいる断乃は警戒心を一気に最大レベルまで上げた。

会話が成立するという事は知能が高いという事、知能が高いという事はそれだけ学習能力が高いという事、学習能力が高いという事は強くなるという事。


扱いが難しいはずの大剣、武器種から見て太刀を会話が出来るモンスターが使用するという事は必然的に強いという事になる。

間違っても一瞬で殺されないために隙の少ない双剣・トンファースタイルで迎え撃つ。


「クク……イドムノカ?」


「キミョウナ、ブキヲツカウナ?」


「…………」


会話には一切応じず構える。


「…………」


「「…………」」


沈黙が場を支配した。

一刻も早く一般人を助けに行きたいが少しでも動こうとすると目の前の2体が断乃を手に持つ剣で斬り裂く未来を幻視してしまい迂闊に動けないでいる。


「ふぅーーーっ」


深呼吸をして思い切り吐く。


(怖がるな……幾ら知能が高いとはいえ俺には隠し玉がある!!臆せずっ……全力でっ……こいつらをっ……)


顔を上げモンスターを見た。


(殺す!!!)


「ゼロ!!!」


声を上げると同時に断乃が消えるがその場に一本の剣筋が走る。

まあ一体は断乃の擬似転移場所を予測していたのはそこに向けて剣を振った。


ガギンッ!!


だが双剣・トンファーで防ぐ。


(こいつ?!擬似転移する場所を予測しやがった?!クソッ!!本格的にここから俺を動かすつもりはないと……ならば!!)


「正面からぶち破るっ!アブソリュート……カルテ!!」


4つの絶対切断能力を付与した斬撃をランダムにモンスターに向けて放つが初見なはずのその斬撃を側面から力で叩き斬った。


「なっ?!?!」


(初見のはずだろ!!!!)


「ソノワザハ……メニシタコトガ、アル!」


断乃に超接近すると圧倒的な精度で急所である胸、首、頭蓋を執拗に狙ってくる。


「くっ!!」


青色の服を着ているモンスターが断乃の目の前で剣を振る。それを半身になり避けるが背後から赤色の服を着たモンスターが横薙ぎに剣を振るう。

無理矢理体を捻りジャンプをする事で避けながら反撃として双剣を振るったが避けられてしまった。


(万全の体勢じゃないとはいえ目の前の斬撃を避けるとは……!!なんて反応速度っ!)


リーチが足りないと悟ると双剣・トンファーから普通の双剣へと変形させ戻す。


「マタ……カワッタ」


「『魔速』」


「「ムゥ?!」」


口には出していないが『魔速』で勢いをつけながら擬似転移で背後に回る。

当然さっき見たパターンなため反応されてしまう。

しかし『魔速』による勢いがついている分2体の反応が遅れ断乃の懐への侵入を許してしまう。


「死ねッ!!」


「「クッ!」」


全力で後ろで飛んだ。

双剣が斬り裂いたのは身に付けていた服一枚分だった。

その瞬間を境にモンスター2体の目つきが変わり本気となる。


「「イクゾ」」


「来いっ」







なんか毎日頑張ってんな!

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