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侵撃

連続更新63日目!!

すまん!GANTZ読んでた!




「少し時間が掛かったがようやく来れた……これであの時の失敗を取り戻せるっ!」


男は震える手を必死に抑えた。

主からの勅命、家族へ及ぶかも知れぬ危険。

全てを解決する為にこの世界に来たのだ。


深呼吸をして男は眼下を見下ろし手の中に握られている物を見つめる。


「これを使えばドラゴンの身体能力、飛行能力、魔法能力全てを宿した人型のモンスターを呼び出す事が出来るのか。

 ……我が主ながら子爵級を超えるモンスターを簡単に作り出し呼び出す事が出来る物を作るとは恐れ入る」


男の脳裏に殺すかもと脅されている家族と娘の姿が浮かぶ。

本当はやりたくないが絶対に殺させたくないため男は覚悟を決めた。


「『来い!カースドラゴノイド!』」





キーンコーンカーンコーン


授業を始めるチャイムが鳴り響く。

ここ2日モンスターの発生、魔獣化の報告が無いからか断乃達の心は平穏そのものだった。

同じクラスである断乃と真梨は席が隣なためコソコソと話す。


「ねぇ断乃君何か向こうの空変じゃない?」


「ん?」


真梨の指が示す方向を見ると確かに雨が降る今日としてもどこか歪に感じた。

良く見えないため断乃は義眼に魔力をほんの少しだけ込めて視力を強化する。


(ん?あそこは俺の家方面……なんだ?空から何か落ちてくる)


数キロ離れたいるせいか何が落ちて来ているのか判別が出来ないと分かると更に魔力を込めて視力を込めると僅かだがその形がハッキリと分かった。


「人?」


「え、どうしたの?」


そうこうしている内に人と思われる物体はビルの影に隠れた。


「いや、何だろう、何か落ちたのが見えたから視力強化して確認したんだ。そしたらマネキンなのかは分からないけど人型の物体が空から落ちてた」


「マネキンって……」


「そこ!!コソコソ喋らず授業に集ちゅーーーー」


教師に話している所が見つかり注意を受けそうになったその瞬間に断乃が視界に捉えた物体が落ちていった方角からとんでもない爆発が起こった。


「きゃーーー!!!」


「うわっ爆発?!事故?!」


「え、先生何が起こってるんですか!!!」


教室にいた一般の生徒達は何が起こったのは全く把握出来ていなかった。

更に何度か空中で家を巻き込みそうになるほどの大爆発が何度も起き徐々に近づいて来た事で教室は恐慌状態に陥りかけた。

しかし


「みんな落ち着きなさい!!!!取り敢えず授業はいいから避難よ!!!私は他のクラスの先生と話をします。委員長の高橋さんはみんなを体育館に誘導して下さい!」


「わ、分かりました。そ、それではみなさんついて来て下さい!!」


眼鏡を掛けた女子委員長がとても緊張した様子で教室のみんなを誘導した。

教室から出る前に魔闘部である断乃と真梨は先生に話しかける。


「先生俺達はもしもの為に魔狩人の端くれとして偵察に行こうと思います」


「なっ?!何を言っているの!!幾ら強くても貴方は生徒よ!!!みんなと一緒に逃げないと!!」


「僕達2人はスピードに優れているので怪我すると言う事はないですよ。それに」


イェエエエェェエエエェイイ‼︎


もの凄く小さい音量の某芸人の叫び声着信音が断乃のポケットから聞こえる。

スマホを取り出しメールを開くと先生達に見せた。


「呼ばれてますから」


「魔闘部は魔狩人の卵……だとしても魔狩人である限り市民を守る義務があります」


真梨の目に魔力が宿り青く光る。

そして断乃は全身に魔力を薄く纏い意識して()()()()()とカトレアに仕立てて貰った専用コスチュームになった。


「それに自分自身を磨くチャンスを放っておく訳がないでしょ?」


「何を馬鹿なーーーーー」


「「「「断乃(君)!!!」」」」


先生が断乃と真梨を諌めようとした時魔闘部全員が2人の教室に駆けつけていた。


「メール見た?!ここら近辺の遥か上空で異常な魔力反応を察知!!それが降下して来た瞬間街でモンスターが馬鹿みたいに溢れ出してる!!」


「「?!」」


「落下地点に誰かいて応戦してるみたいだ!!移動しながら戦っているのか徐々に近づいてる!!先生達は生徒を体育館に集めるのではなくすぐにでも出来るだけ車に生徒を乗せて逃げて下さい!!

 ここからは魔闘部……いや!魔狩人の出る幕です!!想離君っ」


「はいよっ!」


そうりはカードケースから断乃達に移動能力を持つモンスターのカードを手渡したが断乃は拒否する。


「俺は一応移動手段を持ってます」


「分かった。ならすぐに行くよ!」


3階にある教室の窓を開けて手すりに手を掛けると一気に飛び出していった。

先生が慌てて駆け出すが呼乃田達がドラゴンに乗っている姿を見て一応だが安心する。

教室に残るのは断乃だけとなった。


「こ、理君」


「兎にも角にも生徒を遠くに避難させて下さい」


「わ、分かった!」


男性教員が何とか返事をする。


「兎にも角にもアブソリュート……ゼロ」


移動用の絶対能力を発動させて高校の教室から消えた







明日もお楽しみに!

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