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先輩

連続更新6日目!!!

加筆修正は疲れますなぁ!!!



入学すると在学生によるイベントが待っている今までの先輩達も経験があるのではなかろうか

そう


部活勧誘である



「吹奏楽部にはいりませんか!!良い音を一緒に奏でよう!」


「サッカー部に入りませんか!ウチは全国常連です!初心者から始めても充分に活躍できるよ!」


「卓球部ですよ!他の球技とはまた違った味がある楽しい部活だよ!」


「陸上部だよー!一緒に駅伝を目指さないか!!」



ここまで普通の部活は魔法を一切使わず己の体1つで戦う部活だった。

しばらく目的の部活を探していると端っこに看板を見つけた。


魔闘部


断乃が学園での夢を叶える為に必要な部活。

しかしそこに人はおらず看板だけが存在していた。

その看板には矢印と矢印の方向にある部室と思わしき場所の位置が書かれている。

断乃は矢印に従い進むと南校舎の裏に行きつく。

目線の先には木造建ての小さな小屋があった。


「う〜ん?こ、ここかなぁ?」


本当にここが魔闘部なのか疑いドアの横に書いてある部活名を見てみたが魔闘部としっかりと書いてあった。

部室の中からは賑やかな声がしている為、人がいる事だけは間違いなかった。

若干の疑念を持ちながらドアを開けると2人の男女がカードゲームに興じていた。



「アタックー!!これでお前のライフは後2だぜ?!どうするよぉ!」


「まだまだだよ!!想離君!!!!」



予想だにしていなかったその光景に硬直した断乃は錆びついたロボットのように首を動かして部屋の隅をチラッと見た。

悲しい光景がそこにはあった。

いや、決して悲しいとは言えないが男として尊厳の有無が問われる姿だった。



中世的かつ顔が良いとお陰で既にファンがいる真梨がパンツ一丁で膝を抱えていたのだ。



(うっわぁ……)


その光景には普段驚かないという自負を持っている断乃が言葉を失っていた。


「し、真梨?」


「あ、断乃君……ハハッ」


その笑みは乾いていた


「ちょ、ちょっとカードゲームに夢中なお2人さん?!これはどう言う事なんですか?!?!」


「「んぁ?」」



☆ ☆ ☆



2人の話を聞く


「つまり、野球拳ならぬカードゲーム拳をしていて真梨は全戦全敗惨敗したという事でいいですか?」


「うんうんそうなんだよ!だからそういうイヤラシイ意味なんてないんだよ!」


「僕は男だから無実だよねぇ?」


「疑わしきは罰します!!!」


「「酷い?!」」


ここから少し話したがどうやら本当に真梨はそういう感じでああいう事になったのでは無かったらしい。


「まぁ、カードゲーム好きとしてやってたら負けてられないって思ってね?挑んでみたんだよ。そしたら禁止カードアリのなんでもアリの試合でね?」


恥ずかしそうに頭を掻きながら話し出す。


(この様子だとボコボコにやられたらしいな)


「勝っちゃった」


「勝っちゃったのぉ?!禁止カードアリの戦いなんだよね?!」


「うん」


「勝てたんだよね?!」


「うん」


「じゃあなんでーー」


「男気だった」


「あっ………」


断乃はその顔を見た時真梨は知り合って間もないが間違いなく悟った顔をしていると確信した


「それは文句言えねぇわなぁ」


「だ、だから私達は悪くないよね?!そろそろ正座もキツイしさ!許してくれない?」


「こんなん聞いたら許すしかないじゃないっすか」


「「やったー!!」」


はぁーーという溜息と意気揚々とした2人の声が部室に響いた。





「うん!ここは先輩として挨拶はしっかりしないと!私は想離叶実(そうりかなみ)2年生!よろしく!」


「よろしくお願いします」


手を出してきたのでそれに応え握手をする


「次は僕だね。僕の名前は呼乃田将旗(このだしょうは)3年!よろしくだぜ!」


キュピーンとした感じの挨拶の想離

快活とした感じの挨拶の呼乃田

どこか似ている2人だった。


「よろしくお願いします」


2人の挨拶に応え断乃も挨拶をした。


元気な長髪の女の子の想離は断乃より背が高く顔は真梨程ではないが中性的な顔立ちの呼乃田先輩と中々に濃いキャラをしている人だけしか部室にいないのが少しだけ断乃にとって疑問だった。


「あ、聞きたい事があるんですがいいですか?」


「いいよなんでも聞いて!」


「どうしてこの部活は……部室はこんなにもボロボロで人がいないんですか?」


「あー、その事ね。これは私達が入学してきた時からの問題なんだよね」


「これがまたキツくてね?」


「この部活さ」


「「廃部寸前なんだ」」


「「はぁあ?!?!?!」」


衝撃の答えに断乃と真梨は同時に声を上げる。

2人の夢が目の前で頓挫しそうなのだから声を上げてしまうのも無理はなかった。

動揺している2人を諌める意図で呼乃田は手を挙げると察した2人は直ぐに黙る。

先程までのおちゃらけた雰囲気が呼乃田と想離からなくなる。

そして呼乃田が口を開く


「理由を今から話す。取り敢えずそこの椅子にでも座ってくれ」







「魔闘部ってここで勧誘しないの?もう終わった?若しくは勧誘する必要のないほど人がいるとか?………あの看板って魔闘部よね?」


魔闘部の看板を探していると古めの看板が見つかる。

看板に従い校舎の外を歩くと徐々に人がいなくなり遂には入学前から色々と噂のある南校舎裏に辿り着くとそこにはボロボロと表現して差し支えのない部室があった。


「〜〜〜〜〜〜〜」


「〜〜〜〜〜〜?」


中からやや真剣な声が聞こえて来る。


(入って良いのかしら?でも私も魔闘部に入るなら気にしなくてもいい……よね?)


決心すると扉に手を掛け優しく開けた。


「失礼しまーーす!」







ここまで読んで下さりありがとうございます!

(゜∀゜)

面白いと感じた方はブクマ、☆評価、感想を送って頂けると私自身のモチベがアップします!!


また明日!!!(予定


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