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帰宅

連続更新58日目!!

今日も一応戦闘回



カキンッ!


五色の剣とカトレアの剣が交差し弾かれる。

直ぐ様屋久が接近すると掌底を繰り出すと手の平から銃弾と同等の速さの魔力が放出されたがカトレアも手の平から全く同じ魔力量を放出して相殺した。


「はぁっ!」


背後に回っていた五色が剣を振るうがカトレアは跳躍をする事で確実に避ける。

そのまま回転して勢いをつけてながら踵落としを五色に向けて放つ。


ガンッッ!!!


魔力により硬化したカトレアの足と五色の剣が交わり重苦しい音が空間に響いた。


「ふっ」


カトレアはほんの少しだけ力を入れて体勢を整えるともう片方の足で蹴り付け距離を取る。

着地をするとカトレアの耳に微かに空気が揺れる音が届くと左腕に魔力を纏わせ左側から来た衝撃を受け止めた。


スゥ…………


誰も居ないはずの空間から屋久が現れた。


「……見た目と裏腹に随分と賢しい戦い方だな?」


「くっそ……」


屋久の足を掴むと気絶狙いで右手に魔力を集める。

しかしおもむろに屋久とは反対方向に手を向けると断乃達がドラゴンと戦闘した時よりも大きい音が空間を叩き鳴らした。


「……まさか私達の『ミラージュステップ』を見破るなんてね」


「賢しいのは嫌いではないが芸が足りなぬのではないか?」


「……」


「黙る……か」


五色が離脱すると見せかけて蹴りを放つが簡単に手で掴まれる。


「もう一度言う。賢しいのは嫌いではないが芸が足りん!!!」


技も何もなく掴んだ2人をただ力任せに互いにぶつけた。


「「がっっ?!?!」」


この一撃により2人は脳震盪に陥りまともに立てなくなりフラフラとギリギリで座り込まない状況になっている。


「それでも戦うか?」


適当に放っていた剣を拾い上げると感触を確かめる様に床をカツンッと鳴らす。


「こんなおぇっ……状態なのに戦えると思うか?」


「脳震盪程度なら今すぐ治してやるが?」


「…………いや、辞めておこう。実力は充分に把握した。少し待って貰えれば特例だが正式に魔狩人として活動出来るし戸籍も色々と都合してもらえる」


「随分と早いんだな?」


「魔狩人協会としても貴女の様な実力者を確保出来るのなら戸籍などどうとでも出来ますしどうとでもします。こちら側としましては朝早くにも関わらず試験をしてしまい申し訳ありませんでした」


「朝起きての運動だと思えば寧ろ私としては有り難い故気にしない事にする。

 それに私は仮主との約束で色々と都合を合わせているからな。いずれここに来る事になっただろうな」


カトレアの言葉に五色と屋久はチラリとこの空間からは見えないが別室にいる断乃を意識する。


(仮主……どうみてもこの女の方が強えから実力によるものではくビジネス関係?)


やはりヤンキー然とした見た目とは裏腹に勘の良い屋久は断乃とカトレアの関係をピタリと当てる。

五色は屋久ほど勘が鋭い訳ではないが直感的にビジネス関係だろうとは薄々勘づいていた。


ガシャ


ドアが開かれると会長と断乃達が出て来る。

断乃はカトレアに駆け寄るとその脇腹を鋭く突いた。


「(何最後の?!アレする必要無かったくない?!?!実力差見せつけるのなら武器を奪うとかワザと転ばせるとかまだ穏便なやり方あったでしょーー!!!!)」


「彼らは本気でしたが?」


「(だとしてもお前は軽くいなせる力があるんだからもっとこう……ねぇ?出来たでしょ?!これで登録は出来るだろうけど僕のイメージが悪くなる可能性が多分に含まれるんですけどぉぉおぉぁぁ!!!)」


カトレアと断乃が小さな口喧嘩をして最後に断乃が小さく叫んだ所で会長が声を掛けた。


「やはりカトレアさんはとてつもない力を持っていましたか。会長という職についてから早々驚く事はないと思っていましたが……いやはや、感服という言葉以外見つかりませんな」


「言っただろう?私を測るには質も量も全く足りないと。技すら引き出せず力で制圧されるウチは測るなんて言葉は使えないな」


「はっはっはっ!これは手厳しい言葉ですな!!しかしこの場にいた4人は魔狩人の中でも実力、将来性共に秀でていますからいずれは技を引き出せるでしょう」


「ふっ、気長に待つとしよう」


カトレアと会長が言葉を交わしていると本来の入り口から職員が封筒を持って現れた。

封筒を会長に渡すとそのまま引き下がる。


「断乃君、これはカトレアさんという大きすぎる力と魔狩人協会を繋ぎ止める物だと思ってくれ。

 特例に特例を重ねるがカトレアさんは魔狩人協会が出した緊急の招集には集まらなくても良い事にする。下手に集まってもらって機嫌を損ねて貰っては困るからな」


またもや「はっはっはっ!!」と笑うと封筒を断乃へと渡す。


「仮主に都合が悪いなら駆けつけよう。だがお前達でも出来ると判断したら私は一切手を貸さない」


「少しでも貴女の力を借りられる可能性があるのならば私としては大変助かるのでね。それで構わない。

 さて、時間も時間だ。半葉君」


半葉の名前を呼びながら胸ポケットからボタンだけ付いた装置を取り出して押した。

するとこの地下に来た時と同じように半葉が会長の隣に現れる。


「コーヒーを飲んでいたんだが……早くないか?」


「予想より遥かにカトレアさんが強くてね。まぁ話は後でしようか、2人を元いた場所に連れて行ってあげなさい。

 なるべく家の近くにだぞ?まだ早朝だからご飯を食べていないと思うからな」


「分かりました。ほら」


宝石をカトレアと断乃へ投げ渡すと忘れ物の確認をする。


「『転移』」








この日の早朝のモンスターの処理手当として190万円が口座に入金された。








そう言えばモンハンのアプデ凄かったね

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