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圧倒

連続更新56日目!

ほんの少しだけ早くなったぞ!



「まぁ待ってくれカトレアさん。まさか全員相手するつもりかね?」


()える魔力の量、質から考えるに仮主より強いだろうが……それだけだからな。対した事はない。

 仮に全員で掛かって来ようがこの実力差は埋めようがない。私の実力を正確に測りたいのならば最低でも用意出来る限りの最上級を用意すべきだ」


身振り手振りを交えながら待っていた魔狩人達に向けて挑発、そして事実を伝える。

しかし地下で待っていた魔狩人達はカトレアが武器を別空間から取り出したにも関わらずまだただの一般人だと思い、その言葉をただの侮辱と認識した。


「会長!!その女性が間鵞廼さんと半葉さんが推薦した魔狩人に特例で入ると決まった人ですか!!!」


20歳を超えたと見られるプライドの高そうな青年が異議を申し立てた。


「俺達の力を見てもいないのに実力把握する事など不可能です!この様な出鱈目を言う奴を本当に魔狩人にするおつもりですか?!」


「それは私も同意見です。幾ら間鵞廼と半葉2人の推薦とはいえこの言動は目に余ります。

 この国を守るために力を付け、特級にまで成り上がった私達を対した事ないだと?巫山戯るな!!特級はどれだけ選ばれた実力の持ち主しかなれぬ階級だと思っている!私達は最上級の戦士だ!」


今度はメガネを掛けたぱっと見て優男が怒り心頭といった様子で怒鳴り上げた。


「落ち着きなさい」


「貴方が選んだ私達を対した事と言ったと言う事は!貴方にも対した事ないと言ったも同義なのですよ!!何故その様に落ち着いていられるのですか!」


「聞こえなかったか?葛廻 乖騎(くずみ かいき)。私は落ち着けと言ったはずだ」


優しい声音

だが葛廻はとてつもないプレッシャーを感じていた。

それは自分達が出るべき特級レベルのモンスターのプレッシャーを


「……失礼しました。冷静を欠いてしまいました」


表面上はもの凄く丁寧に謝ってはいるがカトレアとついでに側にいた断乃を睨んでいる。


「…………それでカトレアさん少々クセの強い者達ですが誰から相手を致しますか?」


「文句がありそうな奴が若干2名いるからな。まずはそいつから相手してやる」


自然とプライドの高そうな青年と葛廻が一歩前に出ると他の魔狩人達は観戦の出来る別室に移動する。


「(カトレアさん?何でもうちょっと穏便に行けなかったの?みんな滅茶苦茶に怒ってるんですけど?!)」


「(これで手間が少し省けただろ?仮主?)」


「(別の手間が増えそうですけどね!!!)」


小声でやり取りをしていると会長が断乃を呼ぶ


「取り敢えずあまり怒らすな。今後に支障があったら嫌だから」


「分かったよ仮主」


その言葉を最後に断乃は隔離されている別室へと消えた。


「さて、まず名前を聞いておこうか?」


「先程会長が口にしていましたが私は葛廻乖騎です。大した事ないと言う発言は絶対に撤回させます」


美空 託舞(みそら たくま)だ。俺らが最上級だと認めさせてやる!」


2人の燃えるような気合いにカトレアはまた歪な笑顔になる。


「その心意気は大好きだ。さぁ、掛かって来い!」


カトレアの発言を合図として美空と葛廻は走り出した。

一応まだ理性が働き完全な本気は出していない。

それでも堅霧は反応が出来ないほどのスピードを有していた。


「武器を持たずとは……」


ガッッ!!


振われた拳を片手ずつで受け止める。


「私を舐めすぎだっ!!」


「「ぐっっがっ?!」」


手首を捻られ思わず変な体勢になった所にカトレアの蹴りが放たれた。

しかしそこまで強く蹴っていなかったのか空中で姿勢制御をして2人は着地をする。

そして顔を上げた2人の目にはカトレアは一般人から自分達より遥か格上の人物に映った。


「葛廻」


「分かってます。本気で行きますよ!!!」


「ヴァリアント・ソウル!!」


「蛮勇昇華」


青い炎が美空の拳から溢れ出す。

対して葛廻は紫色の炎が背中から噴き出していた。


「さぁ……もう一度来い!!」


再度カトレアの発言を合図として2人が先程より数段早く移動した。

美空は拳から炎を噴射させてロケットの様に移動し、葛廻は背中から溢れてる炎を一方向に超噴射させてカトレアに迫る。


(面白い!!!)


2人は断乃が目で追うのもやっとスピードと連携でカトレアを攻撃していくが当たる気配がない。


「「ちっ!!」」


「メガネを掛けてるお前……おっと。キャラが崩れてるぞ」


「知ったことか!」


挑発目的の言葉にも一喝して自分のペースを崩さず攻撃を進めていく葛廻を見てカトレアは最初に下した評価を上方修正する。


(戦う前は冷静さを失った様に感じたが……中々どうして力が入った今があまりにも冷静で過ぎる!

 残った奴も面白そうだがコイツも面白い!!!)


「「葛廻(美空)!!!」」


互いに名前だけで意思疎通を図るとワザと大袈裟に炎を噴射しながはカトレアの前を通り視界を悪くする。


「ふむ?」


そして滞留する特殊な炎な為霧のようにカトレアの視界をかなり悪化させていた。


「「!!!!!」」


最大噴射


外で使用したのならばソニックブームで街に被害が出ていた程のスピードで拳を突き出し蹴りを放つ。


ガギンッッ!


美空の拳と葛廻の蹴りはカトレアの用意した攻撃を受けて尚傷のついていない剣の側面に防がれていた。

その所持者であるカトレアは棒高跳びの要領で逆さまになっている。


「今この瞬間からお前達を仕留められるが?」


「「〜〜〜〜!!!!ちっ!!負けた(ました)」」









ブクマも増えたし嬉しいのぉ〜

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