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連続更新55日目!!

少しだけ早くなった!



魔狩人協会福井支部に到着する。

早朝ではあるが既に人がいて働いていた。


「こ、こんな早くから……!」


「確かに出勤時間は早いですが夜勤の方です。8時間交代でその8時間の中にも休憩を1時間設けています。夜勤の方は深夜帯と言う事も考慮して人を多めに雇い休憩時間を最大2時間取れる様にしています。

 ですのであまり心配はいりません。今の所働きすぎで倒れた職員はゼロです」


「凄い……」


事情聴取として連れてこられた女性は働く大人としての着眼で魔狩人協会の体制に目を輝かせていた。


「ちなみにお給料はいかほどで?」


「…………」


魔狩人協会の職員は一瞬だけ笑うとスッ……と指を4本立てた。


「月40万、年3回のボーナスも含めると年収600万は超えます。ちなみにこれは初任給です」


「?!?!」


一般人の女性は驚きで固まっていた。

何故なら今話を聞いた限りでは今勤めている職場より楽であり年収も高いからだ。

更に部長や係長のような役職にランクアップすれば更なる年収の上昇が見込める。


女性は意を決して魔狩人協会の職員に告げた。


「て、転職しても良いでしょうか?!」


「即採用とは行きませんが今週末面接とどの様な技術を持ってあるかの質問、そしてその技術の披露で判断致しす」


「いよっっし!!」


女性は思わず断乃、カトレア、職員の3人に見られているのにも関わらずガッツポーズを決める。

3人の視線に気付くといそいそと元に戻った。


(働くって大変なのね)


一連のやり取りで断乃は社会を垣間見た気がした。


「それでは事情聴取につきましてはあちらの部屋でお待ち下さい。直ぐに職員を寄越します」


案内通りに女性は部屋に入り人が来るまで待機する。

職員が振り返ると先程までの女性とやりとりしていた時にあった温和な雰囲気は鳴りを潜めた。


「それではここからは貴方達が本題です。こちらへ」


断乃とカトレアは何処かへ案内される





他の扉と比べて少しだけ豪華して一目で偉い人の部屋だと分かる場所に案内される。


「失礼します。会長お連れしました」


「入ってくれ」


職員はドアを開けて断乃とカトレアに入室する様促す。


「失礼します」


「入るぞ」


「?!?!」


カトレアの上から目線の感じの入室に断乃は表情は変えないが内心もの凄く焦る。

目の前にいるのは魔狩人協会全支部を纏める本部の会長なのだ。

立場的には断乃や真梨達の上司、失礼があっては駄目だと考えるのが普通だったりする。


「取り敢えず座りたまえ」


「分かりました……」


「……」


促され座るとフワリとした感触が返ってくる。

そして目の前の長机にはお菓子と温かい紅茶が既に用意されていた。

カトレアはこの世界の紅茶を初めて見るために興味津々に口を付ける。


「横の美人さんが話していた戸籍のない女性……かな」


「当たりだ。早く話を進めてくれ」


(カトレアーーー?!?!)


「はははっ!これは手厳しい女性だ!確かに美女を待たせるのは男として失格だな!ならば言う通り本題に入らせてもらおう。……その前に名前を聞かせて貰ってもいいかな?」


「カストレア・ミール・リーリェナッゾだ。因み周りからはカトレアの略称で呼ばせている、忘れるなよ」


「了解した。早速で悪いがカトレアさん貴女の実力を測らせて欲しい」


ピタリ


お菓子へと伸ばしていた手が止まる。

カトレアはお菓子手に取り頬張りながら会長に話しかけた。


「実力を測る……とは()()()()見るつもりだ?」


「こちらが用意した戦力の限り」


ニィィィッッ!!!


カトレアの顔が戦闘狂のそれへと歪な笑顔に変化した。


「貴様の用意した戦力がいかほどか知らないが私を測りたいのならば数も!質も!全く足りないだろう……が!!今日はそれだけで測られてやる。そうしないと仮主が困るからな」


(カトレアさーーん?!?!その人僕の間接的な上司ぃぃぃ!!)


(仮主?……居候しているからか?)


カトレアの発言に2人はそれぞれ慌て、そして冷静に思考する。

そして


「ふっ、それだけの口を叩くならばよほど強いのだろうな。魔狩人協会としてはそのような人材は是非に欲しい所……さて、少しだけ待ちなさい」


胸元のポケットから何かボタンの付いた装置を取り出すと迷いなく押した。

次の瞬間


「呼びましたか会ちゃ……あぁ君達か」


会長の隣に半葉が転移して現れた。

断乃はビクッと反応したがカトレアはその転移能力に感心したのか笑っている。


「今から東京本部の地下にある特別施設に転移する。これを持て」


お決まりの宝石を渡される。


「忘れものは?」


「「「ない(な)」」」


「『転移』」


瞬き内に断乃達は魔狩人協会の福井支部から東京本部の地下へと転移する。

そしてその目の前には白い空間、そしてカトレアが相手すると思しき人達が待ち構えていた。


「ほう?面白いのがいるな?丁度いい武器ある、《黒牙紫鳳(こくがしほう)》」


何も無い空間から特異な剣が現れ握られる。


「さぁ、早速楽しもう!!」









爆発して伸びろ!

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