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連続更新52日目!


お金いらんから印税ほしい(????)



「今日で1週間連続……またモンスターや魔獣の発生頻度が上がって来たな」


「しかも日本だけじゃなくアメリカや中国、イタリア、イギリスが誤差の範囲では済まされないほどにモンスターの発生頻度が上がって被害も出て来てる」


「それに反応するかのように魔狩人……海外ではハンターって名称で呼ばれてる人達のレベルも上がってるけども数が全く追い付いて無い感じ。

 日本なら今高校3年生で魔闘部の人を全員魔狩人にすれば数にも余裕出来始めるくらい。でも必ずしも魔闘部の人がそのまま魔狩人になるわけじゃないなら人手不足感は否めないね〜」


断乃達は新聞やテレビ、SNS等から集めた情報を昼休みの部室で擦り合わせていた。


「それに噂ですけどエジプト……だったかな?ゾンビ型の滅茶苦茶強いモンスターが暴れた街一つ潰しかけたって話見ました」


「それはエジプトであってるよ。それと訂正するなら都市の4分の1がほぼ壊滅状態らしいって事かな。

 住宅街だったけど避難は済んでいたから死亡者は何とかゼロ、だけど暫くは大変だろうね。経済が滞りかねない」


真梨の話を呼乃田がより詳しい情報で修正した。


「今までも午後とかにモンスターが発生してたけど今日は遂に午前中に来るとは思わなかったな。正直午後固定で来てて時間帯の周期があると思ってたら矢先の午前中襲撃だ。

 6日連続午後攻めした後午前攻め、嫌らしいったらないわ」


「「「「はぁ〜〜……」」」」


断乃、真梨、想離、呼乃田の溜息が部室に響く。


「そこまでこの学び舎が大事なのか?」


「そりゃあ魔狩人って職業で食べていけなくなった場合にしっかりとした職に就くための能力作りだからね。…………なんで部室にいるのカトレア?」


4人が気が付かないうちにカトレアが魔闘部の部室の隅に陣取っていた。


「仮主の親が家にいぬ時私1人だぞ?勝手も分からぬのに過ごせる訳ないだろう!」


「居候何日目だよコラ?いい加減覚えてくれてええんでないのかねぇ?!」


「私の世界とは勝手が違いすぎる」


「だから最初は色々教えたさ?一度に覚えきれないだろうと思って1週間毎日聞かれたら教えたしそれ以降はメモも書いて渡したじゃん?!?!」


「旅立った」


「失くしたんだな?!?!」


部室に個人的に備え付けていたノートを1枚破りシャーペンで家の必要事項をデフォルメした絵を交えて書く。


「出来れば失くさないでくれ?毎回こんなに書くよ疲れるから!」


「ん。善処しよう」


「うっわ、信用出来ない言葉第8位」


(((え?順位微妙過ぎない????)))


文句を言いながらもカトレアに色々家の家具の使用方法を記したノートの切れ端を渡す。


「助かるぞ仮主」


「じゃあ帰ってく「あぁ待て待て仮主」何だよ」


断乃の言葉を遮るとカトレアは部室の隅に座り直す。


「……何してんの?」


「いや?どうせ仮主の家に帰った所で1人でつまらんからな。居座らせてもらう」


「帰れ?!?!?!」


「断る」


「ゲームもあるだろ!!」


「確かにあの現実も何ら変わらん絵がヌルヌル動くのは感動ものたが……起動して色々触っていたら壊れた」


「「「壊れた?!」」」


真梨、呼乃田の声まで重なって反応した。

断乃を始め呼乃田、真梨は上手い下手は置いておき、もの凄くゲームが好きなのだ。

好きなタイトルが発売されると風邪引いたと嘘をついて店に並ぶくらいには好きなのだ。


そんな3人だからこそゲーム機自体が壊れたという発言に過敏に反応してしまう。


「ピロンという音が鳴り数分すると急に画面暗転してな。何か原因かさっぱり分からぬ」


「あ、それただの充電切れただけだね」


カトレアの話を想離が直ぐ様反応し原因を見抜く。

実はゲームよりゲーム機の方が好きな想離故の反応速度だ。


「そういうこと!想離先輩の言う通り充電切れで壊れた訳じゃないのよ。家帰ったら充電の仕方も教えるから今日はもう帰って待ってろ」


「助かる。それと断る」


「ちっ」


自然に帰宅を進めたが流される事なく拒否が返ってくる。


「あ、話はガラリと変わるがカトレアお前魔狩人として働かない?」


「む?」


「間鵞廼さんと半葉さんに何とか掛け合ってカトレアを正式に魔狩人として登録するんだよ。そうすれば今より堂々と学校にも来れるし一々人気のない場所で訓練する必要もなくなる」


「確かにその考えはアリだね。ほぼ半葉さんの固有能力だと思ってた転移能力を持ちつつ戦闘能力も笑えるくらい強い……一件の処理に時間かからないから結果的に数をこなせそうだ」


「ふむ。確かにコノダより強い敵が一体すら出てこない現状は暇潰しにはなるか」


「「数こなせばお金も貰えるから美味しい食べ物沢山食べられるしな!!」」


断乃と真梨の2人は背後にドーーンと効果音が出そうなほど元気よく胸を張った。


「無駄に頼られるのは勘弁だがある程度暇を潰せるから私としてもその提案は受け入れるのも吝かではないと思っている。

 だが仮主、この世界で戸籍を持たない私がその魔狩人とやらになれるのか?別にならないならなれないで私は構わん。暇な時間が増えるだけだからな」


「俺としては授業中にでも来られたら堪らないから暇潰してて欲しいんだけどな」


「なら私を魔狩人に出来る根拠はあるんだろうな?戸籍もない状態だぞ?」


「…………何とかなるでしょ」


「「「根拠無し?!」」」


「はぁ……これだから仮主は」









やっば弓だわぁあ!!!

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