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風歌

連続更新5日目!!!

あともうしばらくしたら物語が動き出すので待ってて〜



断乃は昨日の騒ぎの余韻を少し残しつつ起床する。

あそこまで堂々と人前で能力を行使したのは昨日が初めてだったからだ。


学園までの時間がまだあるためシャワーを浴びる事に決める。

家は今どきあまり見ない父子家庭で中学の頃から決まった時間に起き、決まったランニングに繰り出すというルーティーンをしている。

これをしていると今日も1日上手くいく気がするのだ。


自身のの部屋を出てリビングに行くと断乃の父親が朝食を用意して待ってくれていた。



「ふぅー。お父さんおはよう」


「おはよう。いつも通りの時間だな?」


「高校だからといって天地がひっくり返るが如く生活が変わるわけじゃあるまいし?」


「ごもっともだな」


いつも通りの軽快なトークを交わすとキッチンからハロ◯キテ◯のエプロンをつけた父親がフライパンを持ちながらテーブルの方に寄る。

そのフライパンにはラピ◯タに出て来そうな目玉焼きが涎が垂れそうな程の見た目の良さで鎮座していた。

それをあらかじめテーブルに置いてあった皿に飾りつけるとフライパンをキッチンに戻し席に着いた。



「「頂きます」」


手を合わせると食事が始まる。


「断乃、学園はどんな感じなんだ?」


「今の所はイベントが無いからね。中学とさほど変わらないよ。だけど……」


「部活勧誘……か?」


「全くその通り!今の所何事もないし、何も問題が起きないと良いけどね!」


辟易とした感じで言うと父親ははジトーっとした目で断乃を見ている。


「なになに何?そんな目をしてさ?」


「我が息子ながらお前は絶対に何かやらかすかそれに巻き込まれるかと思ったんだがな?それが無いのはおかしいと思ってね」


ギクリッ


やはと言うべきなのか何かあった事はお見通しのようだ。

仕方ないと思い昨日の事を詳しく話す。


「実はーーー」


仕方なく昨日の事情を話すと俺の想像通りの反応をした。


「プッ!ハハハハハハハハハハハハッッ!!やっっぱり巻き込まれたか!」


「こっちは笑い事じゃあないんだよなぁ」


「いいじゃないか?」


「ちっとも良く無いですけどねぇ?!」


ムフフといやらしい目で断乃を見て笑っている。


(イラつくわぁ。我が父親ながらドツきたい)


「ハァ……ご馳走さま行ってきます」


「おう行ってこい」


食器等をシンクに置くと自分の荷物を手に持ち家を出た。







朝の7時20分


高校に通うようになってから通り始めたまだ馴染みのない通学路。


私の通う遥上学園(はるじょうがくえん)は普段から屋上が解放されている。

しかし意外と人が寄り付かない南校舎は絶好の休憩ポイントだとか。


将来歌手を目指そうか国民的で世界的な競技の魔闘選手を目指すか迷っている。

どちらも簡単になれるものではない事は重々承知しているつもり。


だけど……どちらも私を助けてくれたものだもの片方を捨てるなんて出来ないよ



「一応私能力は持ってるけど制御がまだ自分の思い通りに出来ないし、戦ってる時にたまに暴発しちゃうからなぁ。風系統の能力は面倒くさいよホント!」







(学園までの距離は後1キロかぁ歩けば大体12分でつく。少し歩くペースを速くしようかな?)


スキップの要領で地面を蹴ると身の回りに風が発生し体を浮かし少し前に進める

それを繰り返しながら気持ち早めに学園に向かった。



5分後

予定より少し早い到着したが学園の玄関は既に開いている。

そのまま南校舎の屋上に向かう。





屋上についた。風が吹いて

私の髪をユラユラと揺らした。

昔からの習慣で歌を歌っている。

いつものように楽しく歌った


「明日を願うばかりでーー…願いを口にしーなーーいーー貴方はーーー」


昔から歌っている歌を歌う

私はこの曲が大好きだ。弱い自分を奮い立たせてくれるから




「いい歌だね」


突然男の声がした。


(まさか今の歌聞かれた?!)


「誰?!」


「ここの入学生だ。早く着きすぎたからここで寝ようと思ってね」


「聞いてたの?」


「まぁな、歌手目指してるのか?」


「そうだけどなに?」


「いや、良いと思ったからさ。歌を聴くのは好きだからね俺」


「今の聞かなかった事にして」


「え?なんで?いい歌だったじゃん」


「いいから!!!」


「まぁそこまで言うなら…分かった」


目の前の男は渋々といった感じで頷いた。


「それで貴方はだれ?」

「自己紹介がまだだったね。俺の名前は理断乃だよろしく」


馴れ馴れしく私に手を差し出してきた。


(握手を求めているのかもしれないけど私は嫌よ!だけど……)


チラリと出された手を見てため息を吐く。


「でも私の名前を言わないわけにはいかないわね。私の名前は風波、風波歌那(かざなみかな)よ。握手は受け付けないわ」


「えぇ……」


「それじゃあね」


そういって私は屋上を後にした







「いい歌声だったけど、でもなんかなーーー」


断乃の語彙力では中々表現出来ないが何となく迷っている感じだけは感じ取れた。


「また聴きたいな」


そう呟くとスマホのアラーム設定を8:00にすると時間まで目を閉じて休んだ。







ここまで読んで下さりありがとうございます!

(゜∀゜)

面白いと感じた方はブクマ、☆評価、感想を送って頂けると私自身のモチベがアップします!!


また明日!!!(予定


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