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オルナ

連続更新39日目!

遅れたぜ



「カレイドルート・バラージング」


手を前に掲げ魔力魔弾を放つ。

予めこの技にはある設定をしている。

絶対に直線的過ぎる動きをしない事、同じ軌道は使用者自身が再設定しなければする事はない、的に触れた後5秒間使用者の魔力を消費して爆発的な加速をするようにしていた。


物理法則を無視した様な魔弾の動きにボス個体の取り巻きの内の一体が困惑する。


「グルァア!!」


ガガガガンッッ!!


咆哮と同時に一級の魔狩人でも簡単には撃ち破る事のできない魔力防壁を展開した。

8個の魔弾は魔力防壁に接触すると魔力を消費し更に超加速を持ってドラゴンの翼を根本から撃ち斬る。


「……脆い、人間はこの程度の個体にも対応出来ないのか?いや……かなり離れた位置に集合していて分かり辛いが人間にしては良い魔力を持つ存在がいるな?」


魔力探知で半径500キロ範囲を調べる。

詳しい地形までは分からないが個人の魔力程度なら精密に調べる事が出来るのは今の人類には誰一人としていない。


「能力も分析するとなると範囲も1キロ以内にまで減らさないと行けないのが面倒くさいな」


翼をもがれたドラゴンのトドメを刺す為に魔力を練りやや大きめの塊を用意する。


「『神狼 : フェンリル』」


最終的に形を決める言葉を発すると魔力の塊が全長30mほどの巨大な狼の形を形作る。


「『雷神』」


『神狼 : フェンリル』の魔力に方向性を持たせて神体に雷の属性を与える事で完成した。


「『来なさい、ケルナーグ』」


自我の持たない『神狼 : フェンリル』を自由に動き回らせる為に精霊を召喚し仮の体に宿らせる。


「お願いするわケルナーグ。あの図体がデカイだけのトカゲを焼きトカゲを焼き殺して。私は更に大きいトカゲを殺すから」


「……$€€€$£€€$^*」


「報酬はその体よ。あちらの世界で人間界に限界する時に使えると思うから」


「#%$<>€*!!」


『雷神狼 : フェンリル』に宿った精霊は報酬に納得したのかその体を震わせて喜びを精一杯表現した。


「アァォォオーーーーーーン!!!!」


空間を震わせる程の咆哮をすると散らばっているドラゴンを殲滅する為に走り出す。


「あの精霊結局トドメを刺さずに走り出したな……」


報酬が良くて浮かれたか?などと考えつつ右手に出した剣を振り上げた。


「装飾に活用出来るかどうかも怪しいなっ」


振り下ろされた剣はドラゴンに当たる事はない。

しかし()()によって斬撃が生きている様な動きでドラゴンの体を走った。

形容し難い傷が知覚出来るとその瞬間にドラゴンの体はバラバラに変わる。


「『変換』」


バラバラな巨大な肉の塊が魔力に変換された。

本来なら不可能が芸当だがこの人物は数百年生きて生活の延長レベルにまで慣れ骨までも魔力に変える。

それで精霊を召喚した魔力を補う。


「さて次のトカゲを始末しに行くか」


ガラッ


視界の端にある壊れた建物から何か崩れる音が聞こえる。


(何だ?あんな所に人なんていたか?戦闘系でもない一般人ならば大トカゲらの魔力のプレッシャーでショック死する筈なのだが?)


疑問に思い音のした建物へと歩いて行くと人の手が瓦礫の中から突き出ていて微かに動いているのが確認出来る。


(助かるギリなどない……が、主は地を這っていた私を救って下さった。ならば私も地を這う人間の1人助けねば不義理だろうか)


自身の追い求める主の能力を持つ人間の気配を探る為の魔力探知を行いつつ手を握ると一気に引き上げた。

その瞬間脳裏にその人間の持つ情報が流れ込む。


「っ!この人間……!!この程度の強さであの大トカゲと大トカゲの率いる勢力に挑んだというのか?!」


戦闘の記憶を見て驚愕する。

本来ドラゴンの集団、そしてボス個体と戦うのに必要な強さがまるで足りていなかったからだ。

更に驚愕したのはこれだけではない。


「しかも魔力探知で測定したこの人間の能力が私が探していた主の能力だと?!このボロボロの人間が?!?!」


驚愕、戸惑い色々な感情が合わさり思考が乱される。


「ちっ、取り敢えずこの人間の記憶を読み込まなければ。『メモリー』」


『メモリー』はどんな物、者の記憶もある条件さえクリアすれば読み取る事が出来るが一つだけ欠点があった。

それは今の記憶から生まれた瞬間まで逆再生でしか見る事が出来ないのだ。


記憶を読み取り始めて直ぐに素性を理解する。


「名前は理 断乃、魔法はほぼ無し、能力は我が主と同じ絶対切断だがその熟練度に雲泥の差がアリ、そして出生は……ぐっ?!」


突如尋常では無い頭痛が襲う。


「この私が記憶を読み取る事を拒否された?しかもこれは本人の拒否じゃない!」


数百年経験した事のない事象に戦慄した。


「私を拒否したお前は一体だれだ!!!私はアルゴール・オルナ1番槍カストレア・ミール・リーリェナッゾだぞ!さっきの人間の別人格といいこの人格といい!復数有する人間がそう何人もいるのはおかしいだろっ!!」







さて、新キャラの名前出て来たけど一体関係あるのか……

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