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ゼロ〜不穏〜

連続更新4日目!!

(*´Д`*)

リメイクなので加筆修正、そして内容の変更をしています!

リメイク前と比べると確実に面白くなっていますので読んでいただけると幸いです(´∀`=)



断乃の能力、絶対切断はその名が示す通り切断系の能力だ。

そもそも世の中の人は能力に絶対の領域がある事を知らないのが殆ど。

ただ同じ能力でも練度が高いなぁくらいの認識でしかないからである。


しかし稀に自らの力だけでその壁を突破して絶対の領域に至る者がいる。

その者たちは己の能力が従来の能力とは隔絶した力だという事を理解していて更にその力を磨こうとする。


絶対の領域に至った者は常識に囚われる事はない。なぜなら自分が絶対だからだ。


理 断乃もその中の1人である



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆



キィィィィン


断乃の周りから刀を引き抜く時になる様な音が響いた。

暴れていた男はその後に一瞬警戒をしたがすぐにその警戒を解いた。



「威嚇のつもりかぁ!」


「威嚇じゃないな剣を使ってもいいけどお前ごときの相手だと役不足でね」


「役不足だと?!武器もねぇのに相手になるわけないだろ!!」


「つべこべ言わずかかって来いよ?」


「調子にのるなぁぁぁぁぁ!!!!」



男は半ば発狂しながら断乃に向かって先程のボーリングサイズの火球を次々作りながら投げていた。

しかしその攻撃を剣でいなし、核を斬る事で難なく避ける。

攻撃が当たらないという事に焦れたのか火球を放つのをやめ、地面に両手をついた。


「フレイムフィールドォォ!!」


その瞬間、辺りが超高温の炎に晒されて一部地面が溶け始めた。

その炎が断乃を包み込んだ。



ゴァァァァァァァァァァァ!!!


尋常じゃない勢いで断乃の周りが燃える見て男は断乃の死を確信した。

しかしそう男の思い通りにはならない。


パァン


風船が割れるような音

途端に断乃を包んでいた炎が弾けるようにきえていった。

燃え盛る炎が消えて真梨は断乃が大丈夫か確認しようとした所驚愕が顔を包んだ。

なぜならそこに断乃はいなかったのだから。


「……え?」


「はぁ?」




☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆




能力絶対切断はただ物を斬るだけの能力じゃない。その真価はどこまで切断出来るのか?という所にある。

ダイヤは斬れる事か?炎は斬れる事か?


違う


真価は全く違う物だ。

断乃が至った絶対切断の能力の真価は空間と時間を斬る事にあった。

空間、時間を斬る事にとは一体どういうことか言葉で説明するだけなら簡単である。


まず断乃が移動を開始する位置と到着する筈の位置の間の距離を斬る。


そして時間。1個目の空間を斬る事と併用する事で真価を発揮した。

距離を斬る×時間を斬る

この方程式の答えは移動時間を斬る。つまり移動時間を無くすことだ。

正直断乃自身も良く分かっていないが

それを今使った断乃はつまり


炎に包まれてなんかいない。



「ゼロ・スピード」


技名を呟く


「真梨…俺の能力の一端だ。もし俺と戦う事があったら参考にしてもいいぞ?」


「え?う、うん」


その声は真梨の真後ろから聞こえてきた。

男は明らかにおかしい状況に焦るなと自分に言い聞かせながら後ろを振り向いた。

そこには今しがた自分の炎に包まれて死んだと思ったはずの断乃がいる。


「お前転移系の能力なのか?!」


「いや、違う。剣を持ってるだろうが」


「だったら……!!」


「気になるよなぁ?だけどお前はそれを知る権利は無い。今お前を斬ってやる」


「舐めるな!!」


「ちょっとそれより怪我はないの!断乃君!!」


真梨の心配する声を無視するとワザと男の前で分かる様に剣を消し、無手で居合斬りのような体勢になった。

舐めていると瞬時に理解した男は両手を掲げて最大級の火球を作り出した。


「ぶっ殺す!」


「はぁ……真梨!この戦いに怪我する要素はねぇよ」


断乃の言葉を激怒した男は火球を断乃に向かって投げつけた。

それを見ていた断乃はゆっくりと手を振り抜いた。


キッ…………ィィン


無色(ゼロオリジン)


断乃に当たる筈だった火球は見る影もなく綺麗に消滅した。

男は自身最大の攻撃を容易く防がれた事がかなりのショックだったのか動きを止めしまいには座り込んでしまう。


「俺の……魔法がッ……!!ちくしょーーー」


キンッ


何度目かの金属音が鳴ると男の意識がなくなり気絶する。


「真梨警察を呼んでくれ」


「あ、もう呼んだよ」


「あらまぁ、準備がいい事」


「にひひ!」



断乃と真梨は互いの顔を見て笑うとカフェに戻った。

しばらくして警察が来た時に執拗に質問される事になるのは想像に難くなかった。







街が燃える

建物は崩れ人が倒れていた。

その空間で唯一無傷の集団がある老人を見つめている。


「私達が遊んでいた中に引退したとはいえ魔獣、モンスターを間引きしていた者がいたとはな」


「ぐぅう……!貴様らは何故この街を破壊し、人を殺した?!何もしていない……何の罪もない人々を!!」


ギリギリで生きていた老人の手の平を小さな体の少女が持つナイフ、大きさ的に短剣とも呼べる物を突き刺した。


「ぬ、ぐがぁぁぁあぁぁあぁああ!!!」


「お爺ちゃん口答えしないで!私達に負けた癖にっ!」


そう言うと突き刺した短剣を思い切り捻った。


「ッッッッ!!!!!」


「へぇーー、叫ばないなんて意外と根性あるわね。死にかけの枯れた体の癖に」


少女の横から現れたのはとびきりの美女だった。

その眼には這い蹲る老人の上半身と砂へと変わり果てた下半身が映っている。


「私の能力は瞬時に殺せる様な能力ではないけどかなり無力化出来るのに……ホント良く生きる。しぶといわねっ」


殺気を込めて老人を睨むと徐々砂となる部分が増えていく。

このまま全身が砂になれば結末は死だ。


「覚悟するのだなこの犯罪者ども!!ワシが死んでもお前らを…断罪する人間は…ゴマンと……い………る…………」


完全に全身が砂と成り果て絶命した。


「キルノア何故殺した?俺は命令していなかったはずだが?」


「だから何だと言うのです?この程度の……這いつくばって私達を呪う事しか出来ぬ弱者ですよ?」


「我らが主は情報を持って来いと言ったのを聞いていなかったのか?」


ビリッッ


魔力は使っていない。

しかし殺気、プレッシャーだけで空間が軋むのがキルノアと少女は正確に感じ取っていた。


「…………はぁーー、まぁいい幸いにも命令遂行期間はまだある。次は勝手な真似をするなよ。キルノア、ジャックお前もだ」


「分かったわ」


「ごめんなさい……」


ジャックと言う名の少女は怒られて可愛らしくて項垂れた。





ここまで読んで下さりありがとうございます!

(゜∀゜)

面白いと感じた方はブクマ、☆評価、感想を送って頂けると私自身のモチベがアップします!!


また明日!!!(予定


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