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希絶

連続更新36日目!

少しだけ更新時間早くなったよ!



「ゴァアアアアアア!!!!!!」


ビリビリビリッッッ!!!


後方にいる一際大きい個体が咆哮をすると空間が揺れた。

物理的な衝撃波となって断乃を襲う。


(ただの威嚇咆哮で魔力防御膜関係無しに吹き飛ばす威力?!ふざけんなっっ!!!)


「ディセラレイト・フォール!!」


最大にして最遅の斬撃を点ではなく面、先程放ったディセラレイト・クスィより更に制圧力のある技を放つ。


ズドン!!!


最早強力な重力魔法と感じる超強力な最遅の斬撃が襲うが後方にいた個体がもう一度咆哮すると全個体の体が淡く光り絶対能力が打ち消された。


「はぁ?!おまっ、嘘だろ?!?!今まで打ち消された事なんてないぞくそがぁあ!!!!」


ボッ!


悪態をついていると1番近くにいた刺々しい体を持つ個体が断乃に向けて火球を放った。


「がっ?!」


直撃寸前で何とか防いだものの衝撃波まで相殺する魔力防御膜は張る事が出来ず吹き飛ばされる。


「ぐっうぅぅっ!……アブソリュート・アンカーっ!!」


無理なら体勢で何とか技を放ちそれ以上吹き飛ぶ事を抑制し、空中に留まった。


「鼻血か……フンッ!」


ドロッと垂れて来た鼻血に気付く遥か下の東京の街へと落とすとまだまだ10数体もいるドラゴンを睨みつけた。


(1番後方にいるのはどうみてもボス……この群れの王様だな?体格も感じる魔力も他の個体と比べても桁違いだっ!!他のドラゴンでさえ特級レベルだ!落ちたドラゴンでさえ特一!それがなんだ!群れのボスは周りのドラゴンがカスみたいに見えるほど圧倒的すぎるだろ!!)


その後方の個体を見ると自然と溢れ出る魔力だけで空間を歪めさせるほど濃密な物だった。

魔力とは普通の魔力の無い人間が触れれば超低確率で魔力を獲得出来るが高確率で魔力になれず風邪を引く。


しかしこの濃度の魔力を一般人が触れた場合風邪程度では済まされない。

特一は軽い頭痛程度だが一級の実力を持つ魔狩人でさえ激しい頭痛、嘔吐に襲われて二級は歩行が不可能になほど平衡感覚に異常をきたす。

そして三級は即気絶、四級は衰弱死、五級以下はほぼ即死となる。


断乃が特級の実力にも届いていないにも関わらず何とか戦っていられるのは絶対的な能力の存在による支えだった。

殆どの人間、魔狩人でさえごく一部の人間しか知らない絶対能力は強さに本質があるが更に強力な能力が『身体に異常をきたす効果の軽減あるいは無効』にある。

これがあるだけでただただ戦闘に集中していられるのだ。

この副次効果による()()があったからこそ気付かないうちに断乃は命拾いをしていた。


スゥーー……フゥーーー


深呼吸をすると腰の鞘に差していた協会から支給された支給された剣を握る。


「アブソリュート・……」


全身から本来断乃が持つ魔力より多い魔力が溢れ出し包み込む。


「リリース」


武器を握っている両腕の戦闘用のコスチュームの上から全く違う装備が現れ装着される。

次は足の戦闘用コスチュームのうえから違うが覆われると同時に手足の装備に溢れ出した魔力が一気に収束する。


「ぐっ……!!がぁぁぁあ!!!」


急激な体内への魔力の侵入により全身に激痛が襲う。

何とか激痛にのたうち回り悲鳴を上げそうになるか必死に堪えると変化が訪れた。

まるでその装備が体の一部かのように同化したのだ。


同化した事により体内の魔力変換倍率が跳ね上がる。


「これで魔力の無駄を限りなく無くすどころか無料で魔力のハッピーセットが付いてくるぞ。こっからが本気の殲滅だっ!!!!

 アブソリュート・レイン!!!!」


「ゴルルルァアアアアアア!!」


断乃の本気の斬撃の雨が全てを個体を襲う

が、しかしまたしても後方にいるボス個体が咆哮をすると能力が打ち消された。


「やっぱりその咆哮は俺にとって相性最悪だな?!だけどっ!」


足に魔力を集めジェット噴射の様に爆発させて接近する。

1番近くにいたドラゴンに一般人からは瞬間移動にも等しいスピードで接近すると同時にボス個体の方へ全力で蹴りを入れた。


ドグォア!!!


重苦しい音と共にボス個体の方へと吹き飛んで行く。


(アブソリュート・ソロ!)


絶対能力の中では火力の低い点攻撃を放つ。

ビームの様に真っ直ぐ飛ぶ斬撃はボス個体からは吹き飛ばされた個体により死角になる。


ズッ


吹き飛ばされた個体の体に穴を開ける。


(よし!視覚の不意を突けば能力の相殺は防げる!)


攻撃が通った事に喜びを覚えるが次の瞬間にそれは打ち砕かれる。

それは吹き飛ばされた個体が魔力防壁に阻まれ下に落ちた時に見えた。


「俺の絶対能力が……必ず斬れる斬撃が届いて……ない」


確かに火力は1番低い、だがそれは面制圧も含めた計算によって導き出される答えだ。

例外を除き魔力防御膜、防壁を瞬時に貫通する能力では全技の中でもトップクラス、だがそれもその身に届けばの話。


「書物を見る限り特級までなら貫けると判断したんだが……そもそも届かないってのは流石に考えもしなかったな。ははっ……」


能力を発現させてから初めて今まで絶対と信じて来た物が届きすらしない事に軽く絶望し渇いた笑いが漏れる。

自暴自棄になりたい衝動を駆られるがそれを殺す勢いで押さえ込み剣を握り直す。


「呼乃田さんや想離さん、間鵞廼さん半葉さん達が東京に戻って来るまで死ぬ気下には降りさせないからなぁ!!!!」








モンハンの金尽きたんだが?

明日は金策よん

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