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連続更新33日目


やっぱり爆弾だよ



東京へ戦力応援の日まで残り2日間

断乃達は部活もほどほどにしてモンスターの駆除に勤しんでいる。

そのモンスターも八丈島の件が関係しているのか量も質も一気に落ちていた。


「間鵞廼さん達が来た初日のあのモンスターがピーク……徐々に質が下がり今日は遂にほぼ最下級レベルの魔獣がメインと少し上の四級が2体だけ。

 しかもその四級すらも下の方……八丈島に主力となるモンスターでも集結させてるのか?」


「そうかも知れないね。そもそも八丈島には福井だけじゃなく全国のモンスターを閉じ込めておくほどの土地はないからその線は薄い?」


「………あっ」


ポンと手を叩くと考えを口にする。


「ポ◯モン的な?」


「それ口にして大丈夫?」


「天下の堂さんに怒られそう」


多少のふざけた会話を交わす程度には心に余裕があった。


「真梨、東京へ行く準備は終わったか?」


「親にも説明したし何とか説得も終わってるからね。あとは着替えだけど何日分必要か分からんないだよね。取り敢えず多めに1週間分は用意する予定」


「じゃあ、間鵞廼さんと半葉さんの計らいで協会から俺らに支給される()()を受け取る為のカードも?」


「もちろんさ。あ、オジサン人形焼き4個頂戴」


話しながら歩いていたのを人形焼きの屋台の前で止まる。


「あいよ400円だ」


真梨がオジサンに400円を手渡す。

そして人形焼きを専用の袋に詰めて行く。


「アレ?一個多いよ?」


「ん?最近君達この街を足りない魔狩人の代わりに巡回してくれてるだろ。だからそのお礼みたいなもんだから素直に受け取りな」


「あ、ありがとうございます」


予定より一個多く貰った真梨は戸惑いながら人魚焼きを受け取ると礼を言いまた動き始めた。

そして断乃に人形焼きを一個手渡すと話を再開する。


「断乃君は準備終わった?明日出発だよ?」


「何とかね。俺も着替えに迷ったから1週間分用意したよ。洗濯出来ない場合も含めるのなら1週間は欲しいからな」


「だね」


モグモグと口に人形焼きを頬張りながら話し歩く。


「……少し怖いね」


「……あぁ。一応は警備、警戒という名目。魔狩人協会の作戦が全てが上手く行けば時間が余って2日間は観光を楽しめる。しかも協会の金で遊ぶ費用、食事費用全て経費で落ちるらしい」


「……まさかクレーンゲームも?」


「カラオケとかの領収書を貰える範囲なら何でもOKらしい」


「太っ腹じゃないか」


「事実協会の会長は太っ腹だ」


「ただの下っ腹かもね?」


「「…………くっ!」」


ははは!


互いの冗談に耐えきれず吹き出してしまう。


「よし、俺の家は右の方角だからじゃあな。人形焼きサンキュー」


「僕は左だね。人形焼きくらいどうって事ないよ。じゃあね」


「あぁ」





翌日

朝8時学校

見送りに来た吉村達も含めて全員が揃った。

断乃達の前には間鵞廼と半葉が立っている。


「揃ったな?それじゃた今から私の能力で東京の魔狩人協会地下に転移する。

 正直お前ら全員が触れられるほど私の面積は無いのでこれを持って半径5m以内に集まれ」


半葉はそう言うと腰ポケットから大小様々な大きさの紫色の宝石を全員の手の平に転移させる。


「これは?」


「それは私の魔力を宝石に移しデコイとして利用出来るように加工したものだ。

 戦闘にもかなり役立つものどが今回はお前達を一切転移させるために使わせて貰う。転移するにしたがって必ず守る事は1つ

 荷物には触れている事だ」


断乃達の側にある大荷物を指差す。


「今回は私達の勝手な判断でお前達を選んだのは悪いと思ってる。だが戦力的にも戦略的にも間違いではなく最良だと思っている。

 責任持ってお前達の命は預かる、そして魔狩人協会の作戦が上手くいったら私の財布で好きなだけ飲み食いさせてやる。そこの後ろにいるガキ共だ」


思わぬ収穫に育ち盛りの吉村達が沸いた。

それを仕草一つで静かにさせると話を続ける。


「それじゃあ転移するぞ!」


宝石が光る

それど同時に断乃達を光の膜が覆う。


「「「「おぉ?」」」」


魔力の膜が溶けると吉村達の目に断乃達は映っていなかった。





「お待ちしておりました半葉様」


「迎えありがとうな。話していた私の学校の後輩達だ」


「この歳ながら男子勢は特一級とも渡り合える実力だ。女子勢は若干劣るもの尖った才能がある。卒業するまでに声掛けとくのもありだ」


間鵞廼がやや大袈裟とも取れるほどに待っていた職員に断乃達を売り出す。

断乃がチラリとその職員を見ると驚いた表情をしていた。


「驚きました間鵞廼様がその様に人を褒めるなど……半葉様以来でしょうか?」


「やめろ、俺だって褒める時は良く褒めてる。そんな事よりもだ俺は仕事に就くからコイツらをそれぞれ泊まる部屋に案内してやってくれ」


「私は会長と話があるから会いに行くと伝えてくれ」


「分かりました」


職員の人は一礼すると何処かに戻って行く。

そして直ぐに案内役の職員が断乃達にそれぞれ付き案内して行った









更新してるだけ偉いんだい!

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