表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
30/173

『  』

連続更新30日目!!!

またまた遅くなっちゃいました……



変な夢を見てから2週間が経つ。

あれからモンスターや魔獣の出現が少しだけあったが間鵞廼達が来た初日の量と比べると雲泥の差だった。

強さで表すのならば初日は100それ以降は10〜20しかない。


今まではここまで頻繁にモンスターの出現起こるわけではなかった為に弱くても住民や生徒達は怯えていた。


「初日に大きいのがドカンと来た事により次また同じように来るか分からない恐怖に怯えさせ僕達を疲弊させる算段か?

 嫌なのはこれが一箇所じゃなくて全国各地だけでなく外国の一部でも起きてるって事だね。僕があった殺人鬼の件もまだまだ懸念が残る」


「勝つだけなら勝てそうだけど時間が掛かったら被害が拡大する。一瞬で片付けて次に行かないと最悪人が死ぬ……か」


「望むのは一箇所に集まっての総力戦だな。これなら人も集められるし何より面倒事が絶対的に少なくなる」


「もしそうなったとしても各地に隠した戦力が一念発起するだけだろうな」


「一理だな」


土曜日の部室、部活が終わったあとのお昼の時間。

間鵞廼と半葉も含めて魔闘部の部室で昼ご飯を食べていた。

元々の部員だけでも割と手狭気味だったのが2名加わった事で本格的に狭くなっている。


そして断乃が見た夢を昼食時の話のネタとして話題になる。

初めから終わりまで間鵞廼と半葉は興味深そうに聞いていたの何故かと質問した時「後で話す」と言い今の話になった。


「ふぅ……一通り話通したな。じゃあさっきの何故俺と半葉が断乃の話を聞いて興味を持ったか……だ」


「簡潔に言えばその夢の話を知っていたからだ」


半葉の言葉に部室内にいた全員が驚愕する。

そして「やはりな」といった感じの表情で笑っていた。


「ふふ、お前らが知らないのも無理はないさ。何せこの情報は魔狩人でもまだ一部、要はトップレベルの存在しか知らない情報だからだ。

 ゆくゆくは下の魔狩人にも知らされるだろうが今の所知っているのはトップの魔狩人と今この場に偶然いたお前達だけだ」


「普通に言ってるけどお前一応言っちゃ駄目なやつだからな?そこの所分かってんのか?」


「別に良いだろう?全く同じ内容なんだ。寧ろ何故この断乃とやらが協会の出した話と同じ夢を見た事を訝しめ」


「確かにそうだが一応規則守れって……なんでこんなに上の実力な奴ほど規則守らねえんだっ」


間鵞廼がストレスからかやや大きめのため息を吐くが半葉はそれを一切合切無視をすると話を続けた。


「話の内容は全く一緒……でここからが私個人的に聞きたい話だ」


「何でしょうか」


「お前が見たその夢のモンスター、魔獣の災害が起こるおおよその日付は分かるか?」


正直断乃が想像していた通りの質問だった。

予め想定したからか驚きはゼロだ。


「半葉さん、正直期待……してないですよね?」


「当たり前だ。本来協会の一部しか知らない話を何故か知って出て尚且つ夢と来た。

 私は本来夢、予知夢は信じないタチだが情報の差が無さすぎだからな。話半分程度には聞こうと思ったんだ」


あけすけな答えを面食らう

一度オホンとワザとらしい咳払いをすると質問に答えた。


「もちろん分かりません、なにせただの夢、予知夢と呼ぶべきあやふやな物ですから。



 ただ」


「ん?」


予想通りの答えに半葉は「やっぱりか」と軽く落胆した時に断乃が続く言葉を発するとそれに反応する。


「その、後ろ姿の人物としか今まで言っていませんでしたが付け加えてると口元が見える程度には顔を横に向けていました」


「……待て、まさかその人物は」


間鵞廼と半葉が素早く反応した。

勘のいい堅霧達以外の呼乃田達はその続きを何となくだが察した。


「何か言っていたのか?」


「直接聞こえた訳じゃありません。頭の中にその人の口元の動きだけヤケに鮮明に残ってたんで頑張って解読してみたんです。

 暇だったので」


(言うほど暇か?)


誰かの心のでツッコミが入る。


「間違ってるかも知れませんが解読出来た限りは『私が叶えられぬ時、変わって前に立ちなさい』だと思います」


「『私が叶えられぬ時、変わって前に立ちなさい』か……誰かに伝えようとしている風に感じるな」


「意外と後ろに誰か居たとか?」


「はたまた本当に誰かに伝えようと夢として送ったとか?」


「女であって欲しい」


「協会でも聞いた事ない話ここで聞くかぁ……???嘘だろーーまた報告書が増えるじゃないか……」


それぞれ十人十色の反応をする中1人だけゲッソリとしている男がいる。

それは間鵞廼だった。

かなり長い半葉との付き合いで苦労人の役が染み付いた結果行動が異常なほど早くなった。

既にパソコンを取り出して文字を打ち始めている。


「半葉、今協会の幹部にこの話送った」


「……真偽も定かじゃないのにか?」


「それを言ったら協会の話も真偽定かじゃなくなる。まぁ取り敢えず可能性の一部として今……報告完了っ」


ッターーン


と勢いよくエンターキーを押すと同時に立ち上がる。


「今から福井支部の協会の人間と会ってくる」


「漫画頼んだ」


「それくらい自分で買いに行け!!!」


唾をぺぺぺっと飛ばす勢いで言うとそのまま部室を出て行った。


静まった部室内で半葉が呟く


「暇ならもう一回部活やるか?」


「「「着替えないわ!!!!」」」








明日こそは……!!

早く投稿だっ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ