表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
29/173

連続更新29日目!!!

遅れてすいません!



「ふぁあぁ〜、ん……朝5時いつもより大分早いな。そしてなんだこの異常な胸騒ぎ?やってない宿題でもあったかっ?!いづっっ?!?!」


突如今まで感じた事のない頭痛が断乃を襲う。


「あぁぁぁぁぁっっ!!」


あまり大きい声を出さない為必死に我慢するがそれでも呻き声を上げてしまう。

汗が尋常ではないほど吹き出しパジャマを濡らす。


「はぁ……はぁ……っ?!」


一瞬痛みが強くなった時脳裏に変な光景が駆け巡る。


「紫色の空、燃える街、空飛ぶ……ドラゴン?それに街中を進軍する人型の……なんだ?全部顔が一緒?」


まだまだ光景が見える。


「しかもここ知らない街……か?ぐぅっ!くっそ!どこぞの狩猟ハンティングゲームに出て来そうなクソモンスターも沢山いるとか……!!」


若干だが痛みが和らぐその時より一層に鮮明な光景が見えた。


「長い髪の男?それとも女か?沢山のモンスター、魔獣の軍勢を目の前にして武器を掲げてる。

 その先は……あっ」


パッと頭痛も見えていた光景も綺麗さっぱり無くなる。

痛みに悶える心配は無くなったが朝から異常な胸騒ぎと疑問の数々を抱える事になった。


「取り敢えず……」


自分の今の現状を確認する


上半身汗でびっしょりのパジャマ


「……うんこのままじゃ風邪引くな。シャワー浴びた後は情報整理して呼乃田先輩達に報告するかどうかだな。よっしょい」


勢いよく立ち上がるとパジャマを脱ぎ捨てた。




⭐︎



昼休み部室


「ーーーーーって事が朝あったんですよ。どう思いますか。異常なほどリアルな夢で気持ち悪いんですよ。予知夢みたいな……」


「パジャマのくだり必要あったわけ?」


「ないです……」


風波の鋭い指摘にこれから話を続けようとしていた断乃の勢いが断ち切られてしまった。

しょんぼりと返すと呼乃田が微妙と笑いと真剣さが混じった絶妙過ぎる顔で質問をする。


「その、女の人?の顔は見えたのかい?」


「いえ全く。後ろ姿だけでした」


「じゃあ某ハンティングゲームに出て来るモンスターや魔獣ってどれほどいたの?」


「どれだけって言われても、真梨聞いてどうするつもり?」


「この世の中に魔法や古代の神剣があるくらいだから本当の予知夢の可能性だってあるわけでしょ?

 その夢の通りにならなくても何かしら近しい出来事が起こると思っていた方が準備も出来ていいじゃないか」


真梨のその言葉に断乃は納得をすると覚えている限りで詳細を伝えた。

聞いていくうちに風波や呼乃田だけでなく想離まで険しい表情になるを見てギョッとする。


「ドラゴンもホントに想像通りのドラゴンで火を吹いたり咆哮だけで周りの魔狩人と思しき人達を軽々吹っ飛ばしていたと……」


「しかも魔力防御とか関係なく貫通して伝わる咆哮……か」


「夢だとしても想像したくない光景ね」


「カードに出来ないかな?」


ビクッッ


想離の戦闘スタイルから来る純粋な言葉に部室の全員の肩が跳ね上がる。

断乃の話を聞く限り特級レベルがうじゃうじゃいる中更に別格なドラゴンを仲間にしたいと口にしたのだ。


まだ断乃達は知らないが想離は以外な事に部内で1番のコレクター癖がある人間だった。

一度欲しいと思ったフィギュアやゲーム、カードを何から何まで合法的かつ安全安心偶に乱暴な手段で手に入れている想離を知っている呼乃田は焦ったように諭し出す。


「そ、想離君まだ本当に現れるとは決まった訳じゃないからね?仮にいたとしても咆哮だけで防御してる魔狩人を吹き飛ばすモンスターを仲間に出来るわけないだろ?」


「ん〜〜……努力?」


(あ、やっばい。去年一度本気でモンスターと魔獣を仲間にしに行った時と同じ目をしてる。

 去年はたまたまそのモンスターと魔獣を仲間にしてカード化出来からいいものの……断乃君の夢が本当なら想離君……マジで突っ込みかねないっ?!?!)


「ふぅ〜……」


一度深呼吸をする。

そして想離の顔を見て告げた。


「うん、仮にそのモンスターが本当にいたら僕も行くよ、うん。想離君だけだと死にそうだよ、うん。そして本当に危なくなったらすぐに連れ戻すからね」


「えーー、あーー……そこまで言われると躊躇うなぁ」


呼乃田の強めの語気と眼力に押されて渋々了承する。

渋々ながらも何とか言質を勝ち取った呼乃田の心に清涼な風が吹いた気がした。


「1発でキメないと」


気がしただけだった。

和やかに見える空気のまま昼休みが終わるに近づくとそれぞれ弁当を片付け始める。


「断乃君の胸騒ぎがまだ収まってないのが気にかかるな」


「宿題も全部終わらせてますし抜かりは無いはずなんですがねーー。案外何もなかったりして?」


「ははは!だといいね!!!本当にそんな事態になったら僕は君達を要介護しなくちゃ行けなくなる。

 主にストッパー役としてね!!!」


「ゔっ」


ニコニコの顔のまま背中を向けている想離に圧を掛けると小さな呻き声が上がる。

そのままそそくさと部室から出て行くと風波も流れで一緒に出て行った。

部室には真梨、断乃、呼乃田だけとなる。


「断乃君の胸騒ぎが収まっていないのだけ気になるよね」


真梨の呟きに呼乃田が口を開く。


「人生の先輩である僕から断乃君へアドバイスをしよう」


「え?何ですか?」


「その夢、そしてモンスター、魔獣の大群と対峙してた人は君にとって思いがけない転期となる。

 選択を見誤っちゃだめだぜ?じゃあ僕は教室に戻るよ」


意味深な言葉を残し部室を出て行った









面白いと感じて頂けたら嬉しいです!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ