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処理

連続更新28日目!!!

今日は難産というよりやる気がなかった!

でも書いた!



「それで半葉さん一体なぜ学校の校庭にこれほどのモンスターが?」


「知らねぇよ、突然ゲームのモンスターみてぇに湧いて出て来たんだと。魔狩人協会のお偉いさん達も殺人鬼の件と含めて目が回るほど動いてる。

 そもそも話聞いてないのか」


「聞いてませんよ。僕達はただの掃除屋ですからね。詳しく話は回って来ないのは当たり前、大雑把な情報だけで今日はモンスターの処理をした後回収、清掃しろ。今日は掃除だけしろなど不親切な仕事内容の連絡だけで」


「……その担当だれだ?シメるぞ」


「面倒事は結構ですよっ……とこれで粗方モンスターの死体は片付いたな、鏑馬(かぶらば)!!」


「はいよーー」


半葉と話していた女が1人の名前を呼ぶと作業服を着た女が血で汚れた校庭に手を翳し魔法を行使する。


「範囲指定、効果向上。『クリア』」


淡い青色の光が校庭の隅々まで広がると散らばっていた血が浮き上がりその人の目の前にまで集まる。

今度は若干強めの光が血を包むと赤い宝石へと変化した。


「やっぱりいつ見てもこの作業は飽きないな」


「そうでしょうか?ただモンスターの血を見た目のいい宝石へと変えるだけです。これの使い道なんて殆どの一般人は知らないですし用途も限られていますし」


「私は好きだけどな」


「……汚い仕事が綺麗に見えてるだけです」


校庭を綺麗にした女は作業帽子を深く被り直すと専用の作業車へと戻っていった。

それを見ていた半葉の隣にいた女は溜息を吐く。


「全く何時になったら自分の仕事を肯定的に捉える事が出来るのかな」


蓬 陽菜(よもぎ はるな)さん?まさか()()()()を掛けて面白いと思っていらっしゃ?」


「お前マジで(自  主  規  制)ぞ半葉?お前と違って僕はそんな小学生レベルのネタを自慢するような人間じゃないんだ。そんなんだから中学生の時彼氏にフラれるんだyーーー」


ガシィィィッ!!


半葉が蓬へアイアンクローを炸裂させる。


「イダダダダダダダ?!?!痛い!いたぁ?!」


「下手な事は言わない方がいいぞ蓬。お前をすり潰して団子にしてしまいたくなる」


「発想怖っ?!アンタの方がよっぽどモンスターだな?っっ!!!!いだいっっ!!」


更に力が込められ蓬の頭の中でミシミシッと何かが軋む音が聞こえた気がした。

アイアンクローにより既に蓬の体は宙に浮いているためより痛みが増す。


2分ほど2人が程度の低い罵り合いをしていると間鵞廼が校長と一緒にやって来た。


「半葉さん今日は我が校の生徒を守っていただきありがとうございます。我が校の生徒が2人助太刀した事を終始気にしていた様ですし」


「……バレていましたか。いやはやお恥ずかしい限りです。私の後輩達は優秀なので必要のない事かも知れませんがやはり後輩なので?」


「はははは!!トップの魔狩人ともなれば我が校が誇る2人も赤子同然か!!」


校長と半葉の会話で場が和む。

片手に蓬がアイアンクローされているがそれは見なかった事になっているが。


「それに」


アイアンクローをされている蓬に向き直ると頭を下げる。


「大変な手間の掛かる校庭の清掃を一瞬にして解決して下さりありがとうございました。

 このご恩は忘れる事はないでしょう」


「ひや、ふぉんなひにひなひでくだひゃいよ。すぉれがひごふぉでふかひゃ。

 ふぉれにふぉくにいうほり、さひょうしゃにいるこにいっへくらはい」


「分かりました」


((今の聞き取れたのか……))


アイアンクローをしている本人、そしてされている本人の心が偶然一致した。


「それでは失礼させていただきます」


「「分かりました(ふぁかひまひた)」」


校長が軽く一礼すると作業車の方へ歩いて行った。


「ふん、俺らが卒業した時とさほど変わんないな」


「感謝を忘れず礼を尽くすから若くして校長という立場まで登れるのだろうな。

 して、間鵞廼……生徒はどうした?」


「荷物持って殆ど下校してる。俺は僅かな戦闘能力も持たない生徒の護衛につくからお前はさっきの俺らが戦闘した場所の調査を頼む。

 既に連絡はいれているが来るのが少し遅れるみたいだかな」


「確かに普段人が入らない場所とはいえあんな禍々しい魔力が漂うのは異常だからな。個人的に調査する価値は大いにあるか」


「ねぇ、ひょろひょろはなひてくれはい?まひでいひゃい」


「あ、すまん」


今だにアイアンクローをされ続けていた蓬が本気の抗議をすると半葉は若干申し訳なさそうにして手を離した。


「いったぁ〜……ったく。少女の顔に傷付いたらどうしてくれるんだ」


「つかない程度に加減はした」


「性格だな〜」


「ん?今のは私の力加減の正確さと精神の性格を掛けたのか?中々やるな?!」


「お前ってホント邪推とオヤジギャグ好きだよな。幼馴染でも呆れるわ」


「くっ!!」


呆れ返ると蓬と呆れて笑ってしまう間鵞廼を目にした半葉とで喧嘩の第二ラウンドが始まったは言うまでも無かった。








ここまで読んで下さりありがとうございます!

(゜∀゜)

面白いと感じた方はブクマ、☆評価、感想を送って頂けると私自身のモチベがアップします!!


また明日!!!(予定


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