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連続更新27日目!!!

今日は少しだけ早い!



「想離とか言ったか?その従僕ってヤツの中に偵察のやついたら出して周りを見てくれ」


半葉がモンスターの死体が積み重なった高校の校庭で佇みながら近くにいる想離に話し掛ける。


「分かりました。シャドウ邪道」


カードケースから一枚取り出し魔力を込めて空中に軽く放り投げた。

すると今まで見て来た生き物の形を留めてる従僕と真反対の従僕が現れる。


「この影?の塊がそうなのか?」


「この真っ黒な見た目に特定の実体を持っていないので夜間や混雑時の隠密は大得意です。

 欠点としては実体を持っていないという利点と引き換えに攻撃能力がゼロだというくらいですね。他に何か出しますか?」


「いや、良い私の探知出来る範囲にはモンスターはいないからな、その範囲外を探すだけで良い。

 範囲内ならどけだけ離れていようとどれだけ高く、深い所にいようと無駄だからね」


「わ、分かりました」


魔狩人のランクでは実質1番上の底知れぬ発言に軽く畏怖する。

そして想離の命令通りシャドウ邪道は地面に潜ると何処かへ消えてしまった。


「……それにしてもまさかまさかだな。魔闘部以外にここまで戦える奴がいるなんて。

 お前ら名前は?」


半葉は少し離れた所にいる男2人に声を掛ける。


「俺は芽吹成長です。そして横にいるのが……」


「織田王輝、魔闘部に入ってはいないがここを卒業したら魔狩人になる予定……です」


「ふーーん」


自己紹介を聞きどう返そうか迷うよあるアイデアが降ってくる。

ニヤケを抑えずに2人に伝えた。


「卒業するまでに特一を相手に出来る程度まで強くなったら私の部隊に招待してやる。死の危険と他以上に隣り合わせで怖いだろうがもちろん給料も段違いだ。

どうだ?」


将来性、性格、魔狩人への適正を見て勧誘をした。

日本でもトップクラスの魔狩人からの勧誘に聞こえていた学校の生徒が興奮を抑えきれずに騒ぎ始める。

しかしこの2人は冷静だった。


「いや、辞めておきます。僕達より有望な人材などこれから見つかるでしょうし、もしそうなったら俺達はついて行けませんから」


「安心しろ、バックアップはしてやる。何ならこの私が個人的に無理矢理に特一や特級と相手出来る実力付けさせてやるよ」


食い下がるとは思っていなかった故に2人は内心酷く動揺してしまう。

2人は実力以上に賢く生きて来たからか本能が「行ってははダメだ」と囁いている様に思えた。

だが


「貴方は俺達に何を見たか知らねぇけど。そこまで言うならその口車に乗ってやる!」


「卒業まで約8ヶ月、本気で強くなりますから改めての勧誘待ってます」


「その言葉だけで充分だ。あーー良い拾い物出来たわ。そう言えば想離、さっきの偵察のやつはどうだ?」


「あ、はい。……どうやらこの校庭にある死体分だけの様です」


突如切り替えシャドウ邪道の偵察はどうかと聞くと直ぐに想離から反応が返って来た。

その答えに納得するとスマホを取り出し何処かに連絡をする


「それじゃ頼んだ。直ぐ来い2分で来い」


『てめーーーと違って瞬間移動も転移も出来ないんだよこっちはよ!!!死ね!!アバズレェエエエ!!!このっ(自  主  規  制)!!だから(自  主  規  制)!!!』


スマホの向こう側からテレビの放送倫理規定を踏み躙るような罵声が聞こえて来た。

この一連だけでスマホ越しの人物との関係性がうっすらと見えて来る。


文字にも起こさないような罵声が一通り収まると半葉が一言だけ伝える。


「今直ぐ来い、5分以内に来い。さもないとてめーが中学生の頃のポエムを『お手数ですが2分ほどお待ち頂きますようお願いいたします』おう、遅れるな」


ポエムの単語が出た瞬間スマホ越しの人物は数秒前までとんでもない罵声を半葉に浴びせていたとは考えられないほど丁寧な対応になる。


「ふぅーー……馬鹿はこれだから」


(((多分だけどこの人が悪いと思う)))


一部始終を聞いていた想離、織田、芽吹は直感で半葉が元凶だと悟る。

しかしそれを口に出してしまえば恐らくただで済まされない気がして何とか口を閉じる事に成功した。


「そういや何か忘れてるな」


「忘れて?……そう言えばこっちに戻って来てから5分過ぎてます」


「いっけね忘れてた」


ボソリと想離に聞こえない程度の声で呟く


「まぁ、そろそろあっちも苦戦して助けが欲しい頃だろから戻るか。想離まし私を呼ぶ奴が来たら迎えに行ってると伝えてくれ。それじゃ」


「え、あ?ちょっと!!」


スマホを投げ渡されたのを何とか受け止めながら引き止めるが顔を上げた瞬間には校庭から消えていた。





「なぁ」


「うん?」


「絶対忘れてるよな?」


「かもね」


「俺はこんな事に何年も付き合ってるからな?いい加減なれたから暇を潰すための用意をしている」


そう言いながら腰ポケットから出したのは


「トランプ?」


「暇だからやるか」


「そうですね。待っているだけも嫌ですから」


「おっしゃ俺に勝ったら飯奢ったる」





数分後


「だからイカサマしてないってつってんだろ?!」


「間鵞廼さんさっきカード持って手で腰が痒いとか言って手回してましたけどまさかイカサマしてないですよね?!」


「するわけねぇだろ!!!」


「どうだかな」


「クッソガキィイィイ!!!」


「2人とも落ち着きなよ。あ、上がりだ」


「「「は?」」」


ご飯を奢るかどうかで喧嘩が勃発している時に呼乃田がカードを揃えて一抜けを決める。

そこから更に喧嘩が悪化しそうなになった時声が上から聞こえる。


「何呑気にトランプで遊んでんだ」


「5分以内で戦闘終わってそこから更に数分以上待ってる。遅刻だぞ」


間鵞廼は声のする方向を一切見ず手元のカードを見ながら返答する。


「ちっ!帰るぞ」


全員の耳を掴める位置まで転移するとガシッと掴み校庭へと転移した。








ふーー、みんなモンハン好きみたい

オラは何とか集会所で上位行ったばかりさね

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