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報告

連続更新22日目!!!

諸事情により投稿が遅れました!!



3日後

部室


呼乃田が注目を集める為に手を叩いた。


「みんな聞いてくれ。魔狩人連盟から正式の今年の絶世祭は延期、だが事実上の中止との通達があった。

 去年出場した絶世祭参加者のうち実力者だけが正確に狙われていて被害が拡大している聞いている。前にも話した通り殺人鬼が犯人だ。

 そして絶世祭がほぼ中止になったから部活の方針を思い切り変える」


ゴクリと誰かが唾を飲む。


「低学年の君達には少しばかり早いが本格的に魔狩人としての訓練に切り替える。

 これはもしこの街に殺人鬼達が襲って来ても最低限の自衛力を鍛える為でもあるんだ。ちなみに魔闘部だけでなく全部活の大きい大会は実質中止という状況だから足りない魔狩人の代わりに街の警戒も頼まれるかも知れない」


ここで想離が手を上げた。


「いつまでか分かる?」


想離の質問に対して呼乃田は首を横に振る。


「殺人鬼を全員捕まえでもしない限り基本的に毎日になってくるだろうね。

 だけどその代わり街の警戒は政府から1日3万〜最大5万まで支給される。警戒時に殺人鬼と相対、そこで負傷した場合は政府から更に特別手当が個人と家庭の両方にはいるから金銭面では安心だよ」


皆は一応納得はしたのか質問はこれ以上上がってこない。

呼乃田は「よし」と頷くと立ち上がった。


「部活前の大事な話はここまで、今日の部活動として走りに行くよ。走る格好に着替えたらいつもの校門裏に集合」


予め走れる格好に着替えていた呼乃田はいつもの校門裏へ向かい、断乃達はそれぞれ男子と女子の更衣室に向かった。





男子更衣室で着替えながら断乃と真梨と堅霧は&MORE達と話す。


「呼乃田先輩の話からしてもかなりヤバい状況らしいな。今年は今月時点で去年の1月〜4月までのモンスター討伐件数、魔獣化した動物の討伐件数を上回ってる所に殺人鬼が暴れてる……か。

 偶然で済ませられない、誰かが裏で操っていると考えるのは行き過ぎか?」


「どうだろうね。その殺人鬼と実際に会って話でもしない限り無理でしょ」


「怖いわねぇ?」


会話が一旦止まり靴を履き替える為にしゃがむ


「堅霧、お前らは本当に2日前のアレに同意して良かったのか?」


「俺の家はあまり裕福じゃねぇから金が貰えるならたんまり絞るくらい暴れてやるさ。それに中学ボクシングがオシャカになった分をモンスターと魔獣相手にぶつけられると思えば案外悪くない」


2日前と比べて人が変わった様に威勢が良くなっている。

取り巻きも堅霧ほどでは無いが元気だった。


「堅霧さんほどじゃ無いが俺らもそこそこ喧嘩はつぇーから」


「4人で束になっても堅霧さんには勝てないけど」


「モンスター、魔獣相手なら4人でしっかり戦える」


「それでも堅霧さんのが全然強い!」


「「「……」」」


取り巻きが戦隊ポーズを意識したポーズを決めたのを断乃達は無言で見つめる。

数秒してから無言の空気に耐えられなくなった取り巻き達はポーズを辞めていく。


「呼乃田先輩待たせてんだから早く靴履いて紐結べよ」


「「「うすっ!!」」」


「「「はぁ〜……よっこらしょっと」」」


3人は溜息を吐き同時に立ち上がる。

意図していなかった息の揃い様に互いを見て笑う。

その後すぐに取り巻き達も靴を履き替え終わり立ち上がった。


「行くぞーー」


更衣室を出て校門裏に向かう。


「ちょっと男子遅いんじゃ無い?」


「風波ちゃんそこまで怒らなくても呼乃田先輩を待たせて更に私達を待たせたんですから怒られて当たり前です」


「「あらヤダ女帝だわ」」


呼乃田と想離が素直が感想を口にすると風波が微妙な顔をする。


「じ、女帝とは失礼ですね、私こう見えて調理師免許やら何やら色々を持ってますから女帝と言う言葉は心外というかーーーー」


「男子に対してあそこまで強く出れるのは間違いなく女帝の素質だよ」


「お見それした」


「え、えぇえ?!呼乃田先輩まで揶揄わないで下さい!!」


(しれっと言われたがアイツも時間潰してねぇか?)


賑やかになりつつ断乃達はいつものコースより少し険しいコースに向かい走り出した。







「どれだけ狩った?」


「反撃され殺さなかった存在はいますが殆どの人間は手足を切り落とすなどの処置を施し将来的に魔狩人になる可能性の未来を断ちました」


跪いた男が進言している最中に言った一言に主人である女は反応した。


「殆ど?私は近い将来邪魔になる芽は全て狩り取れと伝えたはずだが?」


怒りによって女の体から禍々しい魔力が漏れ出て跪いた男を震え上がらせる。


「し、しかし!我が部下の部下にいる姉妹が決定打を打てなかった強敵がいると報告が上がっております!

 その姉妹は戦闘力だけなら組織内でも腕が立つの強者!そして相対したその芽は生半可な存在ではなかった愚考します」


「ふむ……確かにそんな報告は受けたな。去年一切名前を聞かなかった存在がいきなり現れ並の魔狩人さえと凌ぐ力を持ち、我々の前に立ちはだかるか」


そこで女はふと何気なしに目の前の男を問いただす。


「その芽の報告に上がってない情報はないのか?」


すると男は一瞬だけ話して良いものかと考えるが主人である目の前の女に隠し事は駄目だと改める。


「姉妹と相対した存在の性別は男、そしてこれが言おうか迷った情報ですが」


「なんだ?」


「戦闘中に"ゲイ・ボルグ"、そして"エクスカリバー"を使用したと聞いております」


「何だと?!?!」


断乃達の知らない土地で未知の存在が動き出した










ここまで読んで下さりありがとうございます!

(゜∀゜)

面白いと感じた方はブクマ、☆評価、感想を送って頂けると私自身のモチベがアップします!!


また明日!!!(予定


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