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了承

連続更新21日目!!!

ストックが無くなって初日!!




放課後の部室


「え?全国で去年絶世祭に出た人達が襲われてるんですか?」


「恐ろしい事にね。だけど無差別ではなく"絶世祭に出た人"という枠組みがあったからこそ次の被害者が特定しやすいのが救いみたいだ」


「それってこの前の街での?」


「あぁ」


殺人鬼姉妹に襲われた事を呼乃田は鮮明に思い出す。

呼乃田の話と先日の襲撃が福井の絶世祭出場者を殺す為に来た事だと推測出来た。

これまで襲われた県は25都道府県31人、内死亡者は8人にも登る。


「前?何か合ったのか?」


タメ口で堅霧が呼乃田に対して質問する。

後輩のタメ口に対しさほど気にしていない呼乃田は殺人鬼姉妹と戦闘した事を伝えた。


「やばいじゃねぇか!ここら辺にうろついてんだろ?!」


「いや、その心配はないと見てる」


「魔狩人と警察が合同で捜索、調査した結果では選手を襲ったのは主に3グループ。全国指名手配中の姉妹殺人鬼、メガネを掛け常に本を持ち歩いている優男、そして最後の1人は……顔が分かっていない。

 ローブかな?深く被っていて防犯カメラに全く顔が映っていないだ」


「その情報はどこから?」


「新聞、ネット、テレビ。メディアは沢山あるんだから見たら見た分だけ知識になる。

 さては君達テレビとか見ずにゲームしてないかい?」


「「「「「「「ギクッ」」」」」」」


断乃、真梨、堅霧&MOREの肩が跳ね上がる。

やんちゃだと言う事が分かりきっている断乃や堅霧達は兎も角普段から真面目で通っている真梨まで反応した事に想離達は驚いていた。


「あーー真梨君意外と不真面目?」


「アンタ宿題していないわけ……?」


「し、してるよ!!学校で殆ど終わらせたから暇なだけさ!!」


「宿題終わらせても勉強出来てなきゃね?」


「中学ではずっと学年1位だよ!!!」


「「「「「「えぇえ?!?!」」」」」」


「何驚いてるんだよ!そんなに驚く事?!」


真面目な真梨でさえキャラの個性が強すぎる故に放っておけば自然と騒がしくなる事に呆れと楽しさを含んだ笑みを溢す。


「話戻していいかな?」


ほんの少し語気を強めて言うと一瞬にして静かになる。

冷やかしていた想離達はすぐ様正座になり反省になる静かになる、まるでペットと飼い主の様だった。


「台風の様に福井県に現れた僕は何とか凌いだとはいえ被害に遭った。先日僕が襲撃されて以降福井では全く被害がない、これは幸運な事だが決して油断はするな、いつ何時殺人鬼が自分達の元へ来るか分からないぞ」


部員全員を見る。

風波は呼乃田を含めても1番真面目な為正座しなければいけないような事もしなかった為普通に話を聞いていた。


「校長が便宜を図って下さったOBとOGで魔狩人の方が殺人鬼対策として常駐してくれる事になった。

 そして魔闘部なんだが万が一の事が起これば最前線にOB、OGの2人の代わりとして魔狩人の仕事場に行かなければならない可能性がある」


元々将来と魔狩人として生きる事を想定していた断乃や真梨達は驚いていたがその程度だった。

しかしそんな事を考えた事もなかった堅霧達の顔面は蒼白になっている。

呼乃田が何となく堅霧達の腕を見ると少しだけ震えている事に気付いた。


(やっぱり死が近い場に行くのは怖いか……現実を知らないとしても覚悟を決めてる想離君達と比べれば二歩劣る……か。だが)


「これは強制ではないよ。そもそも起こる可能性の低い万が一が起こった時プラス参加する意思のある者達だけだ。

 強制で死ぬ可能性のある場所に行けなんて誰も言わないし僕が言わせない。

 さてここで質問だ、もしも常駐する2人に万が一が起きた時代わりとしてモンスターと相対する覚悟がある者はいるかい?」





沈黙が流れる。

それも無理はない、最悪死に、最悪を免れたとしても四肢欠損の可能性があるからた。


「呼乃田先輩は行くんですか?」


断乃が声を上げる。


「当たり前だよ。クソどもにこの僕が仕留められる訳ないだろ?僕は君達より全然強いんだぜ?」


ニヤリと笑うと断乃達の背にゾクリと何かが走った。

無意識のうちに呼乃田の体から魔力が漏れ出てそれに触発された形だ。


すっと断乃の手が上がる


「なら俺も行きます。元より覚悟の上ですから行けと言われれば行きますよ。金は貰いますが。それに俺が呼乃田先輩を守らなきゃ行けないかもしれませんし?金貰うけど」


「二言余計だな?それに僕を守るとかいうのは模擬戦で一度でも勝ってから言ってねー」


「まだ戦った事ありませんが」


「それもそっか」


次は真梨と風波の手が同時に上がる。


「「僕(私)も行きます」」


声が被った事で互いを睨む。

しかし今は喧嘩をする空気ではない為自重した。


「断乃君が行くと決めたのに友達である僕が行かないとなると友達を名乗れなくなるので。

 それに僕の基本の戦い方は広範囲殲滅で雑魚処理に

特化しているので露払いには便利です」


「私はどちらかと言うと一対一の戦いに向いてるけどそれよりサポートの方が向いてるのでこの真梨のサポートに回ります。

 えぇ、不本意ですが」


「あ?」


「何?」


「おっほん」


「「…………」」


火花が飛びかけたが呼乃田の咳払いにより収まる。

そして手を挙げていないのは堅霧達と想離だけとなった。


「想離先輩は……どうします?」


「…………」


何も言わない

だが少しすると口を開く。


「え?何で私を見るの?その話先に聞いてて既に行く事了承してるよ?」


非常に気まずい空気になる。

呼乃田も何を言ったらいいか分からない顔だ


「あ、あれぇ?何か不味かった?」


どんな時でもマイペースな想離により真剣な空気が台無しになってしまう。

「はぁ〜……」と溜息を吐くと呼乃田は堅霧達に向き直る。

どうやら無かった事にするようだ


「それで堅霧君達はどうする?強制はしない。死ぬ可能性が僅かとはいえあるからね」


「俺は……」


「俺……」


「……」


「ふぅ……」


全員が悩んでいた。

親の了承も必要だが魔闘部は広義では魔狩人になる為の専門部活な側面があるため個人の了承だけでも一応は了承したとみなされる。

それを踏まえて堅霧達は悩んだ


「呼乃田先輩」


堅霧が声を上げる。


「なんだい」


「俺……」






「行きます」









ここまで読んで下さりありがとうございます!

(゜∀゜)

面白いと感じた方はブクマ、☆評価、感想を送って頂けると私自身のモチベがアップします!!


また明日!!!(予定


モンハン待ちきれねぇ!!!



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