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堅霧  真梨

連続更新20日目!!!

虎の子のストックは完全にゼロよぉん♡

明日から本当の地獄だぁぁあ!!!

( ;∀;)



バカ5人こと堅霧達が入部してから1週間が過ぎた。

魔闘部はこの1週間をひたすら体力の強化に専念していた。

たかだか1週間頑張ったと言っても直ぐに結果が出るわけではないがこれからも続けていく。


そして今日は堅霧達の模擬戦を見る日となっている。予め呼乃田が部費で堅霧ら専用の戦闘服を注文していたお陰で体操服という残念な格好で戦う事にはならなかった。

堅霧以外は全体的に明るい服だったが堅霧自身は黒い服で所々白いラインが入っており他よりオシャレだった。

断乃は自分と同じ黒を基調としているから内心「負けたくない」と感じている。


「呼乃田さんありがとうございます。わざわざ」


「いーよいーよ。遅かれ早かれこの部に入部したからには頼むんだ、なら早い内に頼んだ方が互いに負担が少ないだろ?」


「だけど俺達ただサイズを伝えただけで……」


「気にしない気にしない。どうせ部費、君達の自費と同じ事さ」


「すいやせん」


5人が入部したおかげでかなり狭くなった部室で申し訳なさそうに肩を縮める堅霧達だった。


「ま、そんな事より1週間前に言っていた通り今日は本格的な模擬戦をやるよ!体育館に行って着替えて集合だ!」


呼乃田の合図を気に堅霧達はワイワイ移動し始めた。

遅れて断乃達も部室から出だしたがぼそりと何か風波が不機嫌な顔で小さく溢す。


「………むさ苦しい。うるさい」


何を言ったのか聞き取れず真梨が聞くと「なんでもない!」と少し怒った感じで返す。

その横で想離は「アハハハハ!ふーちゃん怒ってるぅー!」と楽しそうに笑っていた。





堅霧達の着替えも終わり体育館に集合も完了する。

4人は能力を持っていないという申告があったからか武器等の所持はしていなかったが堅霧だけはガントレットをつけていた。


「堅霧なんでガントレットをつけてんだ?能力使い……では無いんだろ?」


「ん?あぁ、俺は以前ボクシングをしていたからな。自分の技術はこれしか無いんだ」


「ねね!どんだけ強いの?ボクシング!」


「うぉ?!」


突然想離が堅霧の目の前に現れたためか驚いていて変な声が聞こえた。

そして堅霧は少し迷った様子を見せながらも明るい想離の笑顔にやられて話しだした。


「え、えぇと。中学生の頃に全国大会に出る資格を取っただけです」


「取っただけ?」


「はい、少しやらかしてしまったので……」


「何やらかしたの?」


「え、ぇえ?まぁ隠すほどの事でもないんですけど。大会の前日に風邪引いちゃって……自己管理出来てなかったです」


「あちゃーーー」


堅霧のやっちゃったエピソードに何とも言えない表情になる。

そこに元気な呼乃田先輩の声と手の叩く音が聞こえた。


「よしよし!話は後だよ!今から模擬戦だ!戦わない人は2階に上がって!」


この呼乃田先輩の声に従い2階に上がって行く。

下に残ったのは堅霧と真梨の2人だった。

どちらも体を使う技術をメインで扱う為凄い興味のある内容である。


2人は向かい合いそれぞれ構えた。

堅霧はボクシングの構えを、真梨は3度ジャンプしてから左足と左手少し前にだすスタイルだった。

そしてお馴染みの呼乃田先輩の開始の合図と共に模擬戦が開始した。





「「シッ!!」」


お互いの拳を弾き合う。

即座に反対の拳を突き出す


((こいつの拳……))


バギィィィイン!!!


(強い!!)


(速い!!)


しかし再度互いの拳によって弾かれてしまう。


真梨は距離を取ると身を屈める。


「魔弾!!!!」


シュインィイン!


魔球が生成される

そして次に一部が尖り回転し始めた。

次の瞬間には合図もなく堅霧を襲い始める。


「ブースト!」


淡い魔力が堅霧の体を包み込む。


「シッ!!」


パァン!!


一瞬堅霧の腕が霞むと目の前に迫っていた魔弾が風船が割れた様な音を響かせる。


「なっ!」


「シシッ!」


パパァン!!


またもや高い音を立てて魔弾を撃墜する。


「持続的な強化じゃなく瞬間的な超強化と衝撃波を飛ばす事による射程強化……お前随分と近接戦では面倒極まりない戦い方してんな」


「この拳には……誇りがあるからな真梨君」


ギュッと床を踏み締める。


バンッ!


大きな音が鳴ると次の瞬間には真理の目の前にいた。

一般人には瞬間移動に等しいほどの速度だが目に特化した真梨にはしっかりと捉えられている。


「フルバースト!!」


突き上げられる拳目掛け全魔弾を放つ。


「ショックアッパー!!!」


ズドン!!!!


魔弾と拳の接触により内臓に響くほどの音と衝撃が空間に走る。

何とか直撃は防いだが天井近くまで打ち上げられてしまう。


(このまま落ちても迎撃されるだけ!良く見ろ……撃乃真梨!!)


急激に魔力が目に集中する。

釣られる様に思考も加速して行く。


(衝撃波は今の所拳なら延長線上にしか飛んで来ていない。曲がる事なんて出来ないはず!なら!)


天井に屈んだ体勢になる


(跳べ……!!!)


全力で天井を蹴って進む。


「ショック……!」


(流石に僕が1枚上手だよ堅霧君!)


「ミラージュ」


「インパクト!!」


「ステップ!!」


堅霧の放った衝撃波が真梨とぶつかる

直前

真梨の体がブレた


「え?」


「後ろを警戒しないと」


「ちっ!!」


拳を反射的に声のした背後に向けて振り払う。

しかし目当ての真梨に直撃はしない


「警戒しろって、言ったの!!!!」


真梨が堅霧の腕を掴むと足払いを仕掛ける。

倒れた後は掴んだ腕を極めて、腕を掴んでいない方の手で堅霧の首を触った。


「警戒……出来てなかったね?」


「真梨君今の何?全く見えなかったわ」


「教えるわけないでしょ?知りたいなら外野見てた断乃君や想離先輩に教えてもらって?ほら、立った立った」


パチパチという拍手と堅霧と真梨の模擬戦は終了した









頑張ってるからブクマとか付いておくれー!!

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