☆自☆己☆紹☆介☆
連続更新2日目!!
頑張って毎日更新ナリ!
入学式が終わり断乃達は割り振られた教室に入った。
この学校の制服はブレザーだが断乃はあまり好きじゃなかった。
だけどネクタイで生活した事ないため少しウキウキしてる。
断乃達の席は教室に入る前に壁に貼ってあった紙に書いてあり、それを見て他の奴らも確認した後続々と教室に入ってきた。
5分ほど時間が経過したが先生の来る気配がない。次第に皆は思い思いに話したりスマホを触ったり、トランプで遊んだりし始めた。
俺は誰とも話す用事がないので机に向かい惰眠を決め込む。
「あ、あのー。もうすぐ先生が来るから起きた方が良いよ?」
寝ていると突然中性的な声が聞こえて来る。
眠気を堪えつつ断乃は机から顔を上げるとそこには女に見えるがギリッギリ男だと判別出来る存在がいた。
「…………ビックリしたぁ。女かと思ったぞ」
「ひどいな?!まぁ、確かに昔から色々と間違われる事はあるけどもさ?制服見たら分かるよね?」
「いや、男装かもとーー」
「なんで?!」
俺と横の中性的存在が騒がしくしていると教室の扉が勢いよく開かれると教室内の皆が驚き静かになる。
そこに立っていたのは眼鏡をかけたキツそうな性格に見える女教師だった。
「ホームルームを始める!みんな席につけ!」
先生の一喝により皆はそれぞれの席についた。
全員が座り、一瞥すると話し始める。
「お前達はもう高校生だ。中学とは全く違う事は重々承知だな?
知らない奴もいて不安な気持ちもあるだろう。中学では経験のしない魔獣、モンスターの討伐任務にも就く事もある」
一呼吸置いてまた話を再開した。
「常!……と言うわけではないが死と隣り合わせになる不安はお前達を押しつぶしていくものだ。それは先生として看過できぬ。少しでも気を紛らわせるために……自己紹介をしようと思う!」
(☆自☆己☆紹☆介☆!!!はいやって来ましたー。入学の後にあるささやかなイベント且つ今後の学園生活を左右するかも知れないイベント!
……いや、大きいか小さいか分からんな)
断乃が心の中でふざけている間に自己紹介が始まる。
自己紹介の順番は意外にも五十音順ではなくランダムに配置された席順となった。
「ん〜、と次は〜」
先生はド近眼なのか生徒名簿を凝視していた。
(何で眼鏡はずした?)
眼鏡を取った方がかなり綺麗だったのはここだけの秘密だ。
「り、り、りぃ?あ、ことわりか!…え〜理 断乃君自己紹介をお願いします!」
(なんか教室に入って来た時とキャラが少し違くないか?緊張でキャラが崩れたのか?まぁ良いか)
「俺の名前は理 断乃だ。能力と一部の魔法以外殆ど使えない、その代わりと言っちゃなんだが能力においては個人的に絶対的な自信がある!
3年間での目標は1つ!この学園の代表として絶世祭で優勝する事だ!皆と切磋琢磨していけたらと思う!よろしく頼む!」
僅かにパチパチと拍手の音はするものの拍手より自分の能力以外使えない発言に対する反応の方が大きかった。
主な反応が「使えるけど最低レベルって事かな?」という反応と「余程能力に自信があるだなぁ」という反応だった。
しかしそれとは全く別の反応をした人達がいた。
「ダッセェー!能力使え無いとかマジあり得んわ!」 「マジ無能じゃね?!」 「お家に帰って下さーい!」
という反応があった。
まぁ、馬鹿にされるのは予想できていた事だ。気にすることはない。
「黙ってんなよ無能児!」
「あ"ぁ"?!」
温厚な人であろうと言われて気分の良くない蔑称に断乃はキレてしまい声を荒げ無意識に手の平に魔力を集める。
ちなみに無能児とは「能力、魔法のいずれかな欠陥がある子供は親が無能だから出来た子供だ」という偏見、差別でつけられたと言われている。
そんな背景もあり両者の喧嘩が勃発しようとした時2人に声がかけられた。
「やめないか!!入学早々喧嘩をしようとするんじゃない!先生の仕事と面倒事は増やすな!!!!」
ちょいちょい素が出るの面白いな……
「堅霧君達!!先ほどのように人を馬鹿にしてはいけません!!」
喧嘩に発展しそうな所を所を先生は諌めた事で事なきを得たが堅霧という奴はかなり不満そうにこちらを見ていた。
「もう!…さ、気を取り直して自己紹介を続けます!」
俺の番が終わり後の人達の自己紹介が始まった。
そしてさっき声をかけて来た中性的な少年の順番が回って来た。
「僕の名前は撃乃真梨です!自分この学園での目標は絶世祭に出る事です!能力は使えるけど戦闘向きではないので魔法主体で戦います!よろしくお願いします!!」
こいつの自己紹介が終わり他の奴の自己紹介も終わった時先生が口を開いた。
「最後に先生だな!
先生の名前は盾詩乃継那1年間の間柄だと思うがよろしく頼むみんな!!」
「ちょいちょいキャラが変わりますね?」
誰かがボソッと言った言葉が先生の耳に届いたのか顔を赤くして騒いだ。
「い、いいじゃないか?!初日くらい良い格好したいだろ?!威厳欲しいじゃない!!」
先生のキャラが本格的に崩れた事でクラス中は笑いに包まれて先生は一層顔を赤くした。
すると横に座っていたホームルーム前に話しかけて来た男の娘がコソリと話しかけきた。
「えぇと、よろしくね?」
「あぁ、よろしく」
この2人の出会いが今後の人生を左右するとはまだ誰も知らなかった。
ここまで読んで下さりありがとうございます!
(゜∀゜)
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また明日!!!(予定