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終息

連続更新166日目

あと少しで休める。


☆レビューを貰いテンションが久しぶりに上がりました!

ネット小説大賞の一次選考に落ちたてガチ凹みしてましたが何とか持ち直したぜ!


ポイントも100に近付いてウキウキ





淵鬼との戦闘は予想以上に長引いている。

カトレアはダーケンに言われて断乃達のサポートに徹しているが決定打に欠けた。

断乃や呼乃田の奥の手がありながら決定打に欠ける理由は淵鬼にある。


淵鬼はその同じ危険度の特級の中でもトップクラスに身体能力が高い。

単純な腕力から瞬発力、跳躍力、身体の柔軟性、果ては筋肉の持久力にまで全てが高水準だった。

それだけなら断乃と呼乃田は何とか相手出来るが上手く行かない原因は高水準ではなく全特化だという事。


視力までも特化していると言える程に良かった。


「半径10m以内の魔力吸収とか幾ら何でも馬鹿じゃないかな?!実質近接戦一択だよ!!!」


「遠距離に特化した鉄製の矢を生成してから撃つ人とか銃火器メインのハンターならまだ楽になったんだろうけども!!!」


「こーちゃんごめんねーー!私は従僕で気を逸らす事しか出来ないや」


想離の従僕は10mより離れている位置から召喚している為《魔力吸収》の対象にはなっていない。

後から範囲に入ったとしても既に形として成立しているからかやはり魔力は吸収されない。


飛行型の従僕は高速で淵鬼の目の前を飛び回り集中(あるか分からないが)を乱す。

目の前に来た従僕を追い払った所で半葉が目の前に転移し顔に一撃を与えた。

しかし感触は全くと言っていいほど良くない。


(魔狩人になる前の体でコンクリートを思い切り蹴ったみたいだ!!だがっっ!!!!)


接地面をつま先から足裏全体へとシフトして体を《魔爆》による加速と足裏からの《超魔爆》によって淵鬼の首を動かし膝を着かせた。

そこから反撃を貰わないように転移で魔力吸収の範囲外へと逃げる。


「ぐっっ……純粋な戦闘タイプじゃない分反動で足が痛いなっ」


目尻に涙が浮かぶほどの激痛に耐えて立ち上がると突然痛みがゼロになった。


「ナカバハ大丈夫か?」


「《魔爆》は魔法を生成するタイプの物じゃなく魔力を圧縮、解放する技術だから対抗手段として有効……だけどやはり魔力は少なからず吸収されるから効率はすこぶる悪いけどな」


「足に違和感はないか?専門ではないが治療はそれなりのはずだ」


「カトレアさん有難い感謝する」


半葉は目線の先にいる断乃達を見る。

《魔爆》による攻撃の強化がそれなりに有効だと判断した全員は攻撃折り込み淵鬼と戦っていた。


想離は虫の群れに《魔爆》の魔力を込めて突撃させ視界を徹底的に邪魔をする。


「ガァァアアア!!!」


「うぐっ!」


「ヅッッ!!」


なりふり構わず振り回した腕に巻き込まれて断乃と呼乃田は吹き飛ばされる。

全力でその場から殆ど動かないようにしていたが一歩踏み出そうとした。

しかし


「《淵呼》!!!!」


頭上に転移した半葉が《神羅豪傑 : 淵呼》を呼び出し《魔爆》に加速も付けて全力で投擲をする。

《淵呼》は淵鬼の体を貫通し地面に縫い付けた。


(左腕がぶっ壊れそうだ、だけど!!!)


「《神威》!!」


右手に対となる《神威》を握る。

全力投擲しやすい場所に転移すると即座に《魔爆》で《神威》を加速させて投擲した。


空気の叩く音が鳴る程の速さで放たれたそれは《淵呼》とは反対の方から体を貫き地面に縫い付けた。


「これが私の限界だ!!!!」


「「了解!!」」


断乃と呼乃田は半葉の言葉に応えながら走り出すと武器に魔力を込める。


断乃は《絶対切断》に成った時と同時に産まれた無銘の長剣。

呼乃田も《絶対召喚》と成った時と同時に産まれていた槍を持つ。


腕はまだまだ動く淵鬼は死から逃げるように武器を掴んだ。

だが2人は武器を掴んだ腕を斬り落とすと断乃は《絶対切断》の真髄である魔力が相手を上回った時に有無を言わさず切断する《能力》を《無銘》に宿し首を斬る。


呼乃田は更にもしもの為にとアーサーやクー・フーリンに習った魔力運用の魔力の圧縮、解放に指向性を持たせた《魔爆》を胸に放った。

放たれた《魔爆》は半葉の《超魔爆》より高火力かつビームのように空間を抉り取る。


「掴まれ!」


半葉は2人の目の前に転移すると動かない腕はそのままに叫ぶ。

服の一部を掴むと半葉はすぐに《魔力吸収》の範囲外へと転移する。


「良くやったお前ら!」


「「それより淵鬼は?!」」


「見れば良い」


ダーケンが慌てた2人に一言だけ告げる。

言葉に従った断乃と呼乃田は淵鬼を見て目を疑った。


「体が崩れて…………」


「人が、中から……!」


体が崩れる淵鬼の中から人があらわれた。

正確には人に良く似た存在。

カトレアとダーケンこそがよく知る存在が出て来る。


「「悪魔族…………」」


2人が呟いたその単語は風に流されて誰の耳にも届かなかった。

見た目から接点は一切ないと断言出来たが同族を人体実験に使われたと分かり静かに怒りを燃やす。


「カトレア」


「っ?!はい」


普段「子孫の」としか言わないダーケンが珍しくカトレアを名前で呼ぶ。


「絶対に許すな」


「……仰せのままに」




FGOは最近石より無限のAPが欲しいと思うこの頃

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