影
連続更新160日目
明日加筆修正するから
今はこれで許して
断乃も魔力探知によって出来る範囲を調べて人の反応がある場所へ向かう。
魔狩人がこの街に来た事を伝えると同時にあと数時間だけ隠れているようにと伝える。
少しでも安心出来る様に伝える事を伝えると周辺のモンスターを出来る限り殺し回った。
途中何故か虫レベルの大群でいるモンスター達を見つける。
少しあり得ない光景に驚いたが取り敢えず殲滅した。
(多少群れる事はあってもあそこまで集まるのは存在としての習性がそもそも変わったようにしか思えない。
ていうか変わってる!やはり街に突き刺さっている"塔"と関係があるのか?有るとすればあの"塔"に一体どんな効果が!)
「がぃぃぃ!!!」
「失せろぉ!」
人型の虫を両断する。
変な色の血が噴き出るその中に一瞬だけ光る物が見えた。
当然見逃す筈もなく地面に落ちた所を拾う。
「指輪と指輪に付ける宝石……??死んだから取れた?」
鳥の中に光る物を集める習性の鳥がいる。
それらは色々と人間から隙を見て頑張って盗んでいるのだ。
モンスターの中にも似た習性の存在がいない事もないがこの指輪は明らかに存在し得ない所から出て来た。
断乃の義眼はその光景をしっかり捉えていた。
「食道や胃から出て来たのではなく胸……というより心臓??」
1つ気になり極力触りたく無い死体を触り胸の辺りを調べる。
「心臓がない……?!」
《能力》を使い詳しく知る為に斬り分ける。
「まさか右?」
心臓の位置が逆で生まれる人間もいるようにモンスターでもある可能性があると考え反対側も確認するが心臓となる物は一切無かった。
そこから断乃は1つの仮説を立てる。
「この指輪と宝石が心臓の役割となり虫の如く集まる習性にした……だとしたらどの段階で心臓の代わりに指輪を核にしたんだ?」
まさかの面倒くさい疑問が見つかり頭痛が出た気がした。
「2人に聞けば何か分かるかな。いや、案外分からんかもしれん」
指輪と宝石を胸ポケットに仕舞うと切り替えて立ち上がった。
《変刃 : トラスフォーゼ》を双剣から双剣 : トンファーへと変形させる。
「さーーて障害物は斬り払わなきゃなぁ!!」
魔力を溢れさせ出来る限りの範囲へと広げる。
これは魔力探知の類いではなく少し細工をした魔力、カトレアとの戦闘でも使った事のある魔法というより技術。
《擬似転移》は移動距離に反して魔力はもちろん増えるが過程を消し去っていた。
ようは本来移動にかかる筈だった時間分の数倍の時間の寿命を犠牲にして《擬似転移》を可能にしていたがこれは超高速移動を可能にする燃費が良い技。
広げた魔力を回収すれば大部分の消費魔力を無かった事に出来る。
それを使い断乃は街を時速200キロは出るスピードで滑った。
すれ違うモンスターを全て《変刃 : トラスフォーゼ》で殺す。
(…………カトレアとダーケンの殲滅速度が思ったより早くない。いや、俺より早いけどもね?やっぱりモンスター殺した際に指輪と宝石見つけたみたい)
回転して並走して来た狼型のモンスターを真っ二つにした後もう一度少しだけ回転して体の向く方向を変えて狭い路地へと定める。
「ふっ!」
本来なら慣性の法則により目の前におる建物にぶつかってしまうがそんな事にはならず直角に曲がった。
そして断乃は見つけてしまう。
道の真ん中で人間の首を持ち佇む影を。
その影も人の形をしていた。
「っっっっ!!!」
瞬間血が沸騰する感覚を覚える。
まるで親の仇に会ったような感覚を
影が振り返り断乃の事を見ると笑みを浮かべた。
ニィィィィイ
「やぁ」
声は呪いとなり断乃を吹き飛ばす。
ホンマに明日加筆するんで許して