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2週間

連続更新153日目

今日の朝2時頃熱中症だか食あたりだかで起きて吐いたわ。

多分これが二日酔いの感覚なんだろうな



2週間

断乃が過ごしたこの時間は今までのモンスター、魔獣の大量発生が嘘であるかのように平穏だった。

モンスターの発生件数の勢いだけなら例年の半分以下にまで落ち込み全世界の魔狩人、ハンターに休息の時間が訪れる。


モンスター、魔獣の発生件数が少なくなるという事は対処に当たらなくて良いという事。

つまりモンスター相手の鍛錬がほぼゼロになると言う事になる。

殆どが一般の魔狩人で対処出来ている為断乃達の出番は無かった。

正確には断乃は魔狩人として登録されて仕事があるが学生という事で夏休みを優先させて貰えている。


「モンスターを相手にしての鍛錬が出来ないからダーケンさんに頼らざるを得ないのは少し心苦しいな」


「食後のデザートを多く出して貰う事で相談は成立している、そう気に病む必要はない。我としては子孫の好敵手であるお前達が育ってくれないと子孫の実力に関わるからな……手伝いもする」


呼乃田の呟きを拾いダーケンは一言添えた。

今皆がいる場所はお馴染みとなったダーケンの異空間である。

魔力を使いモンスター、魔獣は当然として木々や川、風、果てには鳥までも再現していた。


そしてダーケンの目の前には6mの大きさを持つ狼型のモンスターが数匹座っている。


「ダンノ、コノダにはこのモンスターをそれぞれ2体ずつ相手して貰う。間に合わせのモンスター再現だがそれでもそこそこ強いはずだから安心して相手をしろ。

 なぁに強さは大体特級程度だ、鍛錬するには持ってこいだろ?」


「「特級程度って……」」


全力を出し切った断乃の実力はアメリカ式で表すとSSランクでSSSランクのモンスターに対して有効打を出せるかな?のレベル。

呼乃田は全力を出し切ればSSランクなら何とか倒せて、SSSランクは傷をつける事はほぼ無理のレベルだ。


そんな2人にそれぞれSランク、特級下位と中位の狼型モンスターが2体付く。

ランク的には格下がいるがそれでも特級、更には同格が一体いる故に「鍛錬には持って来い」所ではなく「生き延びる鍛錬」には持って来いだった。


「ソウリにはそうだな……二級程度のモンスターを数十体出しておこう。これだけあれば特化従僕に憑依した際の鍛錬にもなるし、従僕軍としての鍛錬にもなるからしっかり鍛錬しろ。

 カザナミは武器なら特性上どうしても取り回しが重くなるからその対策として比較的小型のモンスターと多対一の鍛錬だ。

 シンリとカタキリは戦闘スタイルはおおよそ似通っているから内容を同じにする。だがシンリは回復魔法も使える為それの鍛錬の事も考え途中で切り上げるぞ。内容は人型モンスターとの殴り合いだ、多少の徒手空拳は出来るように設定した」


さらっと化け物地味た事を言うダーケン。

断乃、呼乃田、想離、風波の相手をするモンスターを設定しておきながら更には真梨、堅霧の分までのモンスターの行動パターンを設定していると言う。


数体なら同じように出来る存在は世界を探せば幾らかいるがここまではやはりいない。


「ユシムラ達は取り敢えずコイツらの相手だ」


()()達のモンスター設定、説明少々雑だが全ての準備が終わる。

そしてそれぞれ数百mの距離を取って位置に付く。

ダーケンが更に異空間の設定を弄るとそれぞれの場所に結界が付いた。

異空間はVRみたいな空間な為ダーケンが設定しない限り絶対に死ぬ事は無いし結界が壊れる事はない。


それを知っている全員は結界が出来たと同時に戦闘を始めた。

カトレアとダーケンの横に亀裂が出来るのその中からガディーヴァが出て来る。


「あやつはもう鍛錬を?」


「行ったよ。それよりお前はもう景色を楽しまなくていいのか?帰れないのだぞ?」


「もう良い。景色は充分過ぎるほど楽しんだ。それにあれだけ見れば死ぬまで忘れぬ……しかもその死は人の死と同等の長さを持ってやって来る。

 …………すぐにだ」


ガディーヴァは断乃がいる方向を見て呟く。

故郷にいた同族を思い出していた。

それを察したダーケンとカトレアは少しの間黙ると唐突に口を開いた。


「私達も鍛錬をするぞ。仮主は予想以上の早さで強くなっているからな、負けてられん」


「初めて会った時より強くなっているのか?」


「確実に強くなるきっかけは掴んだ。成長すれば遥かに化けるだろうな」


自慢気にガディーヴァへ話すダーケンへそのまま武器を取り出した。

カトレアも既に適当な武器を持っている。


「あれはお前の子か?」


「「いいや違う」」


「アレは我の子孫であり」


「私の親戚みたいな存在だ。……生まれからして姉という立場かどうか分からないがな」


「そんな事よりガディーヴァ早く武器を持てこのまま我が襲いかかっても知らないぞ?」


ガキン!!


「……と、言いつつ既に武器を振り下ろしているではないか?意外と血の気が多いのだな」


魔力を込めてガディーヴァは拳を突き出した。

カトレアとダーケンは咄嗟に避けると空間が捩れそこにあった空気が消失する。


「「…………ふふ!面白い!」」





やっぱりゴリラ

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