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1ヶ月

連続更新151日目

最終回変えようかなぁ……

予想以上にシルビアが暴れて暴れて……修正しなきゃ



考えた。

攻め込むと怨敵を警戒して戦わないと行けない。

常に無駄になるリスクがある。

それでもリスクを抱えて味方を送ったのは比較的高い勝算と旨みのあるリターン。


そしてやっと奴らは悪魔族としてもそれなりに珍しい能力を代償と共に人工的に作り出す事に成功する。

災害にも数えられる力一方的に押し付けこちら側に引き摺り込む悪魔的な能力。


「新しい知識によって作られた無機物が持つ転移能力。対象の半径1m以内に出現し、強制的にこちらに転移させる力!

 生物が使うわけではないから直前の魔力の動きも転移の先も乱れた追えまい!」


試作機に設定して目の前に運ばれた人間を見て悪魔族の技術者は高笑いをする。

本人は自覚出来ていないがいきなり別次元に運び込まれた人間は逃げようと必死にもがくが魔力で身体強化が出来ないだけでは無く元の身体能力が落ちている事に気付き顔が青褪めた。


「もがくなよ人間ン!!!記念すべき実験成功第一号なんだ!!光栄に思え!!貴重なサンプルを無闇に雑に扱ったりはしない。……ただし更なる実験の為に協力しなかった場合は命の保証は出来ないな?」


脅しとして体から溢れさせた魔力はモンスターを狩り生活している彼らでさえ怯えさせるのには充分だった。

単純は魔力量だけでなく悪魔族の技術者の魔力は他の存在とは異なり、生まれ持って毒と同様に周りに害を齎らす。


その魔力により半狂乱に陥るが魔力を工夫し浴びせる事で鎮静化させる。


「よろしい。早速で悪いがお前達は別室に移動してもらおう。このままここに居られると後ろの()()が使えないからな」


何気なしに呟く。

その時になって集められた人間達は自分達の背後にある機械に気付いた。

断乃達の世界のある勢力と協力して作られたそれは魔力はサブ動力、メインは魔力の使われていない電力が使われている。

これにより使用魔力は最低限に留める事に成功した。


人間達は指示通りに別室に移されそこから更にどこかへ移送される。


「少々形は不細工だがそこら辺は詰めて行けばいい。性能は充分実用性に足ると自負しているし主からもお墨付きが出た……故に安心していいが念の為、もう二段階ほど改良をしよう」


いつものクセでその場に立ったまま考えてごとに没頭すると異世界から移入された知識にある発想があった事を思い出す。


「絶縁……そうか魔力でその考えは一度捨てたが、もう一度くらい試作してみるか」


この日から1ヶ月後

魔界で初めての魔力を一切通さず反射する物を作る事に成功する。

これにより断乃達の世界に対して剥かれる牙は更に鋭くなった。





シルビアは日本に滞在する日は初日を合わせて5日間。

アメリカでは体調を崩した為数日休暇を取ると全米で放送される。

たかだか一個人の体調が全米を騒がせるのは見ている側としては面白いと断乃はここで思う。

しかしその原因が自分にある事を自覚しているからか苦虫を潰したような顔になっている。


「へーーーアメリカのトップハンターでも体調は崩すんだ意外だな」


「お、同じ人間だし体調崩してもおかしくは無いんじゃ……ない?」


朝父親との会話がそれで始まった。

カトレアとダーケンは気まずそうにしている断乃の顔を見て空気を読み黙って味噌汁を啜る。

会話を続けているあいだにも念の為と言われフォローし合ったSNSのDMにメールが送られて来ており通知を切っていても画面が煩く感じた。

まだシルビアの本垢でフォローされていないだけマシであると考え我慢する。


「そう言えば引っ越しをしようと思うんだがどうだ?」


「引っ越し?なんでまた……カトレアやダーケンの部屋は足りてるし偶に遊びに来るガディーヴァの為の部屋もあるじゃ……あ」


言い切る前に嫌な予感がする。

まさかとは思った。

しかしそれでも()()()()はしないだろうと思っても不安は拭いきれない。


「因みに何で引っ越しを考えたの?」


「海外……アメリカの企業が日本にも土地を持ってるらしくてな?簡単に言うとお前が「魔狩人として地位があるから特別に一等地を超格安で売ってやる。どうだ?すまないか?」だった。

 しかも何故だか分からないが定期的に婚活パーティーを開く予定らしい。何がしたいんだ??」


(まさかと思ったけどまさかまさかの外堀から埋めようとして来たかーーー?!?!いや、まぁ確かに?戦略としては人脈がある企業が所有する一等地にタダ同然に住む権利を渡すのは外堀埋める事としてはかなり正攻法だよ!

 だけどカトレアとダーケンの戦力を手に入れる為にそこまでするか?しかもその一等地……)


父親が本気で困惑している目の前で見ていたパンフレットを貰い断乃も目を通す。


「東京のガチの一等地やんけ……」


土地台だけて数億はする場所だった。

更に建物も既に建てられており2つ合わせて10億近くの値段が付いている。

その時スマホが『ポコン☆』と鳴ると反射的にシルビアとの会話しているDMを開いてしまった。


送られて来た文言は『土地も建物も礼の金とは別だ。アメリカに来ないか?いや、来ないならせめて結婚してパイプでも作らせろ』

もはや隠す事もせずそれらの事を送って来た。

断乃はただ「僕はまだ16です」とだけ返す。


「カトレア、ダーケン……後で相談があ『ポコン☆』……ん」


『それがどうした?そんな事よりホテル行くぞ』


「行くわけねーーだろ!?」


「うぉっ?!」


思わず叫びながら返信してしまい食卓を騒がせてしまった。




なりふり構わない外堀の埋め方は好きだけど

シルビアはなりふり構わなさすぎる

暴れないでくれ

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