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予感 襲来

連続更新15日目!!!

事件ね〜



断乃はいつもより少し遅れて教室に入ると真梨が慌ただしく駆け寄って来る。


「ど、どうした?」


「ハァ…ハァ…」


余程慌てて来たのか息を乱していた。

一度深呼吸をするように伝え、どうしてそんなに慌てているのかを聞いた。


「実はーー」



真梨の口から聞いた言葉は断乃に衝撃を与えかつ思考を停止させるにのに充分なものだった。


「絶世祭ベスト4の早馬翔太が手足を切り落とされる重傷を負い意識不明の重体?一体何があったんだ」


「その事については午前の授業が終わってから詳しく話すよ。取り敢えず今はホームルームと午前の授業に集中だよ」


「あ、あぁ」


真梨に言われた通りホームルーム、午前の授業に集中しこの話を昼休みに聞く事にした。





「路地裏で発見されて、現場の近くに犯人が書いたと思われる手紙が落ちていたと。謎だな」


「謎なんだよ。しかもね?手足が斬り落とさたって事はさ殺意マシマシっことじゃん。でもしっかりと治療はしてあったらしいんだよ」


「なに?治療だと?」


「そうそれも犯人がやったんだだと思われるってテレビでやってたよ」


「謎が謎を呼ぶなぁ」


(この事で全国大会で当たる強者が減ったなどと不謹慎な事は口が避けても言えないし、言うつもりはない。しかし……)


不安を呼ぶ要素がある。

早馬の出身地は隣の県の石川県、その犯人がいつこちらに来てもおかしくない状況。

魔狩人としてもかなり強い早馬をボコボコにした人間が周辺にいるとなると一般人は安心して生活出来るかどうか。


去年より確実に力をつけた早馬を重体にまで追い込み治療する余裕があるとなると実力は数段上と予想出来る。

こんな感じで長考をしていると横から真梨が覗き込んできた。


「うぉっ?!な、なんだよ真梨。ビックリさせんなよ」


「安心すればいいじゃん学校に直接襲っては来ないでしょ。なんたってここには絶世祭に出た人がいるんだからね」


「だよな」


そう返す。

真梨に返し自分が心配のしすぎだと言う事に気付いた。

暗い話はもうここまでにしようと頬を少し叩いた後真梨に別の話題を振る。


「なぁ、今日の帰りさ軽く飯食ってかね?」


「?どこで食べるつもりなの?」


「そうだなぁ、駅前の店はどうよ?」


「アリだね。よし決定だ!」



頭の中に残っていた悪い予感を取り払い明るい話題を話しながら昼食を済ませた。





午後の授業も終わり部室に行くと少し真剣な表情をした呼乃田が立っていた。

あまりにも心剣な顔をしていたので訳を聞くと案の定、真梨と話した内容だった。


「今他県にいる僕の友人から連絡が入った。どうやら早馬君を襲った犯人はこの福井県に逃げているらしい」


呼乃田の口から出た言葉は昼食の時に感じた悪い予感と丸っきり同じだった。

流石にヤバい思い苦い表情でいると呼乃田先輩は少し微笑みながら話した。


「ちなみに僕の友人は逃げる事に特化しているから早馬君みたいな事にはなっていないよ、安心してくれ。そして急で悪いが今日の部活は休みにするよ学校側も全国4位の実力者が襲われたとあってヤバイたら思ったのか先程暫くの間全部活の休部を決めたんだ」


「全部活……ですか」


「うん、そして帰宅の経路が同じ者はなるべく一緒に帰るようにとの事だ。たしか断乃君は三條町のほうだよね?」


「そうですけどどうしましたか?」


「付き添う一応先輩として下級生の面倒を見ないといけないと思ってね。安心してくれ!こう見えても結構強いから」


呼乃田は張った胸を強く叩きなが俺を安心させるように断言した。


「ありがとうございます」


俺は照れながら謝ると呼乃田はニヒヒと笑っていた。


(そうだ呼乃田先輩が守ってくれると言うのなら!)


「ならば完全に帰路につく前に一緒に駅前の店に買い食いでもしませんか?!真梨と一緒に行こうと約束してたんですよ!」


呼乃田を誘ったタイミングで真梨が部室に入ってきた。


「ごめーん遅くなっ……たって呼乃田先輩も一緒に来るんですか?!マジですか?!ゲーセン直行コースゥ!!」


予想外の追加メンバーに興奮する


「「ゲーセン行ってもどうせ負けるでしょ」」


「グフゥ!!」


断乃と呼乃田先輩の言葉に傷ついたかのように体をくの字に曲げてヨロヨロと後退した。


「ぜ、絶対勝つからな?!」


「「おうかかっこいや」」


「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!やったろぉぉぉじゃねぇかぁぁぁぁぁぁあ!!!」


真梨達はそのままのテンションで駅前の店に向かった。

その様子に俺と先輩は苦笑いをこぼしながら後をついて行く。





駅前の店に着き軽く腹のなかに入れる食べ物を探していると立ち食いのホットケーキの屋台が出ていた。


「おう兄ちゃん達これ食ってかねぇか?!美味しいぞ!」


「ホントですか?!」


「おうよ!自信作なんだ!生クリームとイチゴジャムのやつが特にオススメだ!」


「じゃあそれを1つ下さい!!」


「毎度あり!兄ちゃん今日あった中で1番元気だしおまけで付き添いの兄ちゃん達の分もやろう」


「え?!それは流石に申し訳ないですよ!」


「ちゃんとお金払いますよ!」


「いいからいいから!人の善意は素直に受け取れって!……っとこれだクリーム溢れように気をつけな。代金は勿論1人分の400円でいいぞ」


「どうぞ」


「用意がいいねぇ」


真梨の美味しいそうにホットケーキを食べる姿に和んでいると真梨の騒ぎが他の客に伝わったのか女子高生が1人寄ってきた。


「おじさん私達1つお願いします」


「おうよ!」


屋台のおじさんはすぐにのその女子高生にホットケーキ分の用意を始めた。

俺たち3人は屋台のおじさんにお礼をしてその場から立ち去った。


暫く近くのゲーセンで遊んでいた。

1つのアーケードゲームでオンライン対戦をしようという話になり負けたらジュースを奢るという罰ゲーム付きで始まった。

しかし結果は当然分かりきっていた。



「何故だ……!!何故勝てないこの私がぁぁ!!」


「おいおい真梨さんやキャラがここ数時間ブレまくりよ」


「うるさい!」


悔しがる真梨の様子にケラケラと笑い合った

笑っていると突然と呼乃田先輩が真剣な表情になり、断乃と真梨を突き飛ばした。

突然の事に反応できず俺と真梨は尻餅をついてしまった。


「いってて。ちょっと先輩!何を……」


目の前には肩からナイフが生えている呼乃田先輩の姿があった。

呼乃田先輩は痛みを我慢しているのか顔を顰めている。

同時に人通りが少ない路地裏を強く睨んでいたが何も起こらない。

呼乃田は肩のナイフを抜き、捨てようとすると刀身に何か書いてあるのに気付いた。


「これは………すまない2人ともここで待ってなさいっ」


「「ちょっと先輩?!」」


呼乃田は2人の制止を振り切り路地裏に駆け込んで行った。








ここまで読んで下さりありがとうございます!

(゜∀゜)

面白いと感じた方はブクマ、☆評価、感想を送って頂けると私自身のモチベがアップします!!


また明日!!!(予定


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