今頃
連続更新147日目
事故で文字消えたから少し短いよ!
ヒラリと避ける。
飛んで来た魔法を魔力の込められたナイフで両断にすると流れる動きで次の魔法も斬った。
「ジャック〜!少しキツくなって来たわぁ!」
「私もそろそろ足疲れて来た!!」
殺傷能力の一切無いただ跳ねる事に特化したボールを魔狩人協会地下の訓練施設で10秒に一個ずつ放放たれる。
あまりにも弾力性がある為何処に跳ぶが分からず軌道が読めない。
更に速度は魔力を込められた魔力が5回当たる毎に自動的に消費され《魔速》の要領で速くなる。
実戦より動きの読めない軌道の為ジャックとキルノアは鍛錬に愛用していた。
そして開始から10分が過ぎた頃10秒に一個だったボールが10秒に2個ずつへと増える。
これにより警戒する方向が単純に2倍になった。
更には込められる魔力の量も増量されている為加速のタイミングが5回当たると加速から2回へと3回も減る。
「ちょっと……これは!!本格的に辛くなって来たわぁ!!」
「あと5分もあるぅぅ……!!」
流石に地下施設の空間に都合20個200〜300キロの速さで縦横無尽に飛び回るボールに反応するのはかなりキツかった。
キルノアは今の今までナイフ一本で鍛錬をしていたが難しくなって来た為もう一本増やし二刀流で対処して行く。
ジャックはキルノアより先に二刀流で対処していたが疲れて来た事もあり派手に動きボールを斬る動きからなるべく少しの動きだけで避ける様にする。
「あっヤバいッッ」
咄嗟に目の前に飛んで来たボールを弾くと今度は反対から飛んで来るボールを魔力の込められた裏拳で吹き飛ばした。
滅茶苦茶か軌道で空間を飛び回る一個のボールを見定める。
他のボールを気を配りつつその一個が目の前に来る瞬間を待つ。
そして2秒後に丁度目の前に飛んで来ると
「はっ!」
ジャックはその一個を突き刺す。
そのまま突き刺したままのボールを別の角度から飛んで来るボールにぶつける。
更に予測のつかない挙動をするボールが増えた。
しかしジャックは一個を斬り上げ、背後から来たキルノアの腕をしゃがんで避けながら下から来たボールを斬る。
「対人戦は得意だけどっ……!腕が複数ある相手とは戦った事ないわねぇ!!」
「確かに痛ッ」
キルノアの愚痴に反応しているとそこでほんの少し動きが疎かになったのかジャックは左手を被弾する。
決してナイフは離さないが斬ろうと思っていたボールを逃す。
「しっかりしなさいジャック!!」
「ごめんなさい!」
即座に切り替えるとボールを避けて一個ずつ確かに斬りっていった。
☆
「僕の戦闘スキルはどんなモノかな??ある程度は磨いて来たつもりなんだけど」
「戯け!つもりは意味がない!!……と、までは言えぬ。確かに世の中を見て来たが他の奴らより遥かにマシに見える。
魔力の総量も平均の3倍、その魔力の扱いは精密そのものだ。間違っても褒めないなどという不条理が存在しない程には高められている。
我が生きていた時代、国にもお前ほどの男はそういなかったな」
「お、う、うん」
予想に反して手放して褒められた呼乃田は思わず言葉がどこで消えかける。
「身体能力は上々、技術も憑依させた影響もあり上達が格段に早い……更にはオリジナルの技もしっかりも磨けている故本当に褒める事が多い」
「ありがとうございます」
「しかし」
ここで褒めちぎるターンは終わる。
「身体能力と魔力量に秀でている分お前のライバルである断乃……と言ったか?その者より油断する傾向にある。
他にもそのまま真っ直ぐ振れば勝てた流れで若干下にブレて我が対処出来てしまう。次に剣で戦いながらの魔力の扱いが他のレベルと比べて稚拙と言える」
「本来僕は複数の事をやるのが極端に苦手でかなり頑張って今レベルにしたんだけど……稚拙かぁ」
「勘違いするな?他のレベルと比べれば、だ!単体だけで見るなら一戦士としてみれば充分過ぎる。
見劣りするというだけの話だ、後言うとすれば……」
ギルガメッシュはじっと足元から頭の上まで見つめる。
「あとは身長だな」
「流石にどうにもならんくない??」
どれだけ高度なレベルを要求されようと呼乃田はこなして来た。
しかし人間の身長の成長限界だけは如何ともし難いのだった……
寝る