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少女 大男

連続更新141日目

頭まだ痛いなぁ



「「「終わったーーー!!」」」


断乃、真梨、堅霧の3人はシャーペンを投げ出し脱力した。

教え合いにより宿題が予定より遥かに捗った事で明日明後日の分も終わらせたのだ。

時間も想定していた時間より1時間遅れている。


「うん、良く頑張ったよ3人とも。はいこれ」


呼乃田は何かをやり遂げた後に飲むともの凄く美味しいと感じる微炭酸を3本を渡した。

一気に半分近くまで飲む


「ぷはーー!!生き返る!好きでもない宿題を終わらせるのは存外気分が良い!」


「これで残りの夏休みは魔狩人の仕事が無ければ遊び通せる……!!」


「帰りにゲームを買おう……!」


「それでも部活はあるんだけどな」


気分良く小躍りしている3人の動きを一斉に止める発言をした。

「嗚呼……やはり現実か」とでも言いたそうな顔をしていた為思わず苦笑いが溢れてしまう。


「と言いつつ、夏休みの宿題と夏休み前の宿題も頑張ったから今日は楽しく遊ぼうか!」


「「「マジですか?!」」」


「珍しいねこーちゃん?いつも映画の軍曹より厳しいのに」


「魔狩人を含めても戦闘狂の部類なのに休む発言が出るなんて……先輩偽物ですか?」


「君達は一体僕をどんな存在だと思ってるんだい」


「「「「「鬼教官」」」」」


「くっ!普段を考えると反論出来ないな!」


皆の発言にツッコミを入れるが反撃を喰らう。

楽しい空気になり会話がドンドン引き出されて行く中で図書室の隅で体育座りをしていたカトレアとダーケンが顔を上げた。


「全く面倒くさいな」


「これはどうしますか?」


「どうもこうも敵意がないのに無闇に反応するとかえって特大の問題が起きる。

 放っておくに限るぞ」


「実体験ですか?」


「悪いか?」


こそこそは2人は会話をする。

会話の前に感じとったのは魔狩人として破格の魔力を持つ存在。

断乃達が楽しく会話するのを尻目にカトレアはダーケンに相談をした。


「私が仮主の代わりに接触しますか?」


「やめておけ。接触してからでも遅くはない」


カトレアとダーケンの魔力探知の範囲内で動いていた存在が遂に校内にまで入ってくる。

警備などの問題があるかと普通は思うが断乃達の高校では夏休みにわざわざ学校に行く方が珍しくこの日に限って学校には断乃達しかいない。

だから簡単に入って来れた。

そして学校内に入り図書室の近くまで来た時ようやく断乃達も気付く。


「…………完全オフの体勢でいたから気付くのが遅れたな」


「呼乃田先輩……」


「僕が行く」


想離と風波も何か言おうとしたが手で制すと立ち上がり図書室の入り口に向かうと同時に扉が開きカトレアとダーケンが感じ取った2人が現れる。


『ふむ?コイツが例の男か?』


『違います』


『だな、写真と違う。……今更だが人が全くいないからそのまま入って来たが大丈夫なのか?』


『知りませんよ』


『えぇ……?』


呼乃田を目の前にして2人が会話をする。

何となく会話は聞き取れるが海外の人と会話した事がない為会話スキルはかなり低い事が災いし呆然とするしかない。


困った様子で会話を続ける2人を取り敢えず放っておき振り向いて断乃達を呼ぶ。


「誰か英語を日常会話レベルで話せる人いないかなー?僕じゃスキル不足だから……」


「あ、それならカトレアが英語何故か完璧に出来るから変わってーーーーー」


断乃がそこまで話しながら顔を出すとそこで言葉が途切れる。

何故なら瞬きの内に大男の横にいた小柄な少女が断乃の目の前にいたからだ。


『やっと見つけたぞ!少年!!ゆっくり話を……したいんだがその手に握る剣を離せ女』


興奮して何か捲し立てると今度は先程まで隅で体育座りをしていたカトレアとダーケンが剣を握り少女の首に「いつでも斬れるぞ」という警告も含めて添えていた。


『……少し興奮して話しただけだ。この少年を害するつもりは毛頭ない。全くSSSモンスターを殺した時でもここまてま冷や汗は出なかったというのにお前達と来た』


『何者だ?この前見た男達の中に混ざる女と似た顔立ちをしているな?同じ国の者か?』


『察しが良くて私は大助かりだ、話がスムーズに進むからな。その察しの良さなら今から私の言いたい事も分かるはずだな?』


『さぁ?どうだろうな?』


『『『……ほう?』』』


3人の美女、美少女の間で何故か火花が散った気がした断乃は何気なく立ち去ろうとゆっくり後退するが少女と目が合ってしまい不思議と動けなくなる。


『やはり間近で見ると我が国の土地を取り返す一助となった存在はとても面白い。

 明らかに異質な魔力を持つ女が2人にその女2人と似た魔力を持つ子供が1人……そしてその魔力量は一般人のそれを遥かに上回る。

 時代が時代なら世の男女は黙っていないだろうね』


『私の仮主になっているからにはそれなりに良い女ではないと私自身も嫌だからな。半端な奴はお断りだ』


『それにこう見えても我はこの男のご先祖様という存在だ。故に子孫には相応しい女をと考えているから有象無象は論外だな』


カトレア、ダーケン、少女は断乃達を差し置いて会話を続けている。


『話を戻す。仮主と話をしたいのならまず名前を言ってもらおうか』


『なら君も名前を言ってくれるのか?』


『『……いいだろう』』


少女は5歩分後退すると大男の前に立ち名前を告げた。


『私の名前はシルビア・レイヴン、後ろの大男の名前はジャスティン・オルコット。一応私はアメリカ最強のハンターを名乗りこの男はその補佐を名乗っている。

 これで満足したか?ーーーーー悪魔族?』





遅くなる事見越して早く書き始めたけど思ったより早く書けちゃった

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