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日常トレーニング

連続更新130日目

堅霧の取り巻きの名前覚えてないよね?

安心して

俺も怪しいから



「最近思うんだけど」


「ん?どうしたんだい?堅霧君」


「モンスターにも夏休みあるんすかね?夏休み入って明らかに物量が増えてます」


「人が多く集まりやすくなるからね〜奴さん達も効率良く人間を減らそうとするなら良く集まる時期くらい調べてるかも」


「悪魔貴族達の中には別世界から地球に移動出来る存在もおる。既にこの世の中に伏兵がいても何ら不思議ではないし案外夏休みもあるかもだな。

 まぁ我は今のあちらの事情は知らないから役には立たんが」


ダーケンは呼乃田の模擬戦闘相手が終わり暇となった為に話し込んでいた。

断乃とカトレアは自身の体にどんな筋肉が足りないかの話をして根本的な肉体改造に励んでいる。

堅霧も肉体改造の筋トレをしていたが疲労がピークに来た為断乃より早めに切り上げて休んでいた。


「それにしても断乃どこの筋肉を鍛えた方がいいかの説明を聞く時間しか休む時間ねぇのに良く続けられるな……」


「筋肉の疲労が抜けるのが生来から人より少し早いんだと。それに元々鍛えていたおかげで堅霧より下地が出来てる。……悔しいか?」


「そりゃあ、まぁ」


「単純に鍛えている期間の違いだ。やれば追いつける」


ガタンッ


器具を使ったトレーニングを止めて拍子に少しだけ大きい音が鳴る。

滴る汗をタオルで拭きながら休憩を挟む為に堅霧達が集まっている場所に座った。


「調子どうだ?」


「身体強化無しでも背筋の力は200は超えるようになったよ。筋肉つけすぎで身長伸びないのが怖いけどなww」


「毎日5人前の飯を食べてる様子をSNSに上げてる大食漢にそんな心配はないと思うけどな!」


「断乃君は成長期だから伸びるさ……成長期が過ぎた僕と違って……!!!」


「「あっ」」


女子を含めても1番小さい呼乃田が怨嗟の声で呟く。

気まずくなった2人は下手くそな口笛でゴマしながら明後日の方向を見た。

すると体を絞る為にボクシングのスパーリングをしていた風波と想離もやって来る。


「「…………し、死ぬ」」


バタンと倒れるとおおよそ女子がするものではない格好で休み始める。

普段野郎と過ごしている+スパーリングの疲労によりそこら辺がもの凄く雑になり下心すら燃え尽きてしまった。

風波は椅子に座り明◯のジョーと同じ様に真っ白になり想離は寝転がり一本の棒と化している。


「……死屍累々だね」


ガラガラガラ……


学校周辺のクロカンを10キロTTして来た個性があるのにやたら影の薄い吉村達が帰って来た。


「…………エチケット袋4つありますか?」


「はい」


予め用意していた袋を吉村に投げ渡すとそのまま外に消える。

そして


「「「「おr、おrrrrrrrrrrrr」」」」


それは人間が極限にキツくなった時に起こるミラクルリバースだった。

正直もっと離れてリバースして欲しいと思ったが普通よりアップダウンの激しいクロカンでのクロカンTTというメニューを与ええるという鬼の所業を自覚している為呼乃田は黙って口の中を洗うようの水とスポドリをそれぞれ1本ずつ計8本側に置いた。


「あざす……あとこれ、全員分のタイムが入ってまrrrrrrrr」


「落ち着いて?!?!まず休むのが優先だよ?!?!」


タオルも追加で渡し断乃達の元へ戻る。


「タイムどうでした?」


「この高校から走り始めたにしてはかなり伸びが良いよ。しっかりと体力が付いてる証拠だね」


1位 吉村 大樹 36 : 31


2位 安曇野 憲吾 36 : 36


3位 小鳥遊 秀旗 36 : 59


4位 嵯峨 無斗 37 : 23


「ほー?初めて測った時全員40分超えていたとダンノから聞いていたが??」


ダーケンが少し驚いた様子でそのタイムを見る。


「技術が必要とする格闘技や剣術は成長が遅いが体力は極論負荷の強い走り込みをしていれば勝手に伸びるし伸びやすいんだ。

 色々と突き詰めていけば走る以外にも必要となるトレーニングが増えるんだけどね。生憎僕達は陸上選手になる為にここにいるんじゃない」


「魔力無しの並の陸上選手よりみんな速そうですけどね」


「今もだけど将来的には本格的に命懸けなきゃ行けない仕事に就くんだから鍛え方が根本的に違うよ。

 それに魔力で普段から身体強化を施している影響で魔力無しでの身体能力が並の選手を凌駕しちゃってるし。本気を出せばオリンピック選手でも勝てないから。

 選手達から見たら僕達は絶対に引っかからないドーピングをバチバチに決めた人とそう変わらない訳だ」


「これで2度と選手の道には行けないって事ですねぇ……」


「まぁ、色々と落ち着いたら魔狩人達の超人オリンピック的な催しと出来るかも知れないね」


「何それ楽しみ」


「うぉ?!」


ガバッと顔を上げた想離が爛々を目を輝かせていた。


「前衛の魔狩人と後衛の魔狩人の部門も作ると面白そうだしスカウトの場にも利用出来そうだよ!!」


「本格的に良いアイデア出すの辞めてもろて。練習に身が入らなくなる。


「それ我達も出れるのか?」


ダーケンがカトレアと自身に指を差し質問をする。


「で、出れると思うけど君達2人が出たら勝ち確定の面白くないレースになりそうだよ」


「2人とも転移使えるしな」


「それレースになってなくない?」






今日は昨日よりマシ!


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