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その頃

連続更新127日目

疲れるわねぇ

少し時間に余裕出来たとはいえモンハンのやる気が戻らず離れてから3日経つ〜



「《氷圧》」


カチッ


トリガーを引くと巨大な氷塊が出現と同時に銃弾と同程度の速度で撃ち下される。


ズドッッッン!


あまりにも重々しい一撃に余波で近くにいたモンスターの一体が吹き飛んだ。

更にもう一度「カチチ、カチッ」と聞こえると10数体のモンスターがロックオンされる。


カチッ


そのまま再度トリガーが引かれるとロックオンされたモンスター達が宙に浮く。


「シミになってなさい」


カチッ


処刑の一言が告げられ乾いた響くとまたもや銃弾と同程度の速度に地面に叩きつけられた。

車の10倍の速度。

それが人体で地面に落ちたらどうなってしまうか?

結果は圧殺され地球のシミとなる。


「まだまだ多いわね」


おおよそ女性が持つとは思えない大きさと重さの銃火器型の武器を持ち上げてモンスター達に向ける。

無言でトリガーを引くと上限一杯のモンスターをロックオンした。


「《雷霆》」


カチッ


その瞬間瞬きよりも短い刹那の時間だけここら一体が光に包まれ元に戻る。

そして視線の先には全身が黒焦げになり絶命したモンスターの死体が無造作に転がっているだけだった。


「うわぁ〜……派手にやったねぇ」


「べ、別に良いでしょ?!この武器で戦うのが効率的で強いからよ!」


「そうだねぇ〜」


ニヤニヤとした視線を真梨から向けられた風波は恥ずかしそうに反論する。

そこから沈黙が流れ徐々に耐えられなくなり顔が赤くなり始めると


「分かった!分かったから!!別に隠さず言うわよ!この武器で戦って派手にしたのは効率的とか関係無しにす……ストレスの発散に良いからよ!!」


「順調に戦闘狂になってて何よりです」


「うるさいわね!!!」


風波が投げつけられると微かに痛いと感じる程度の小石を手加減して選び手に取るとそのままの勢いで真梨の顔に向けて投げる。


「残念!惜しい!!」


「チッ!!今じゃ殆どヒーラーみたいな立場なのに何で避けられるのも!」


「元々の鍛錬の賜物です」


HAHAHA!とアメリカンな笑い方で風波を弄り倒していると半葉がやって来た。


「楽しそうだな?それで?モンスターの処理はお前ら終わったのか?」


「「はい!!」」


真剣な顔で尋ねると真梨と風波の2人からふざけた雰囲気が無くなり同様に真剣な雰囲気になる。


「僕のモンスターの偵察及び避難の遅れた市民の救助とその場での応急処置は不足ながら魔力探知の精度の限りでやり遂げました」


「私の撃乃君が市民を救助している間にモンスターが近づかない様にする為のサポートも同様に出来る範囲でやり遂げました!」


「良くやった。もう殆どのモンスターが駆除されて残りも僅かだ。全てが終わった時魔狩人協会の魔力探知の使えるサポート特化の来てもらい溢れた市民の捜索、救助に当たる。

 お前らは魔狩人の卵だとしても学生、仕事はここまでだ。後は卵ではない私達に任せろ、取り敢えず私が上に報告をしておくから帰路にーーーーー」


『リィァァアァァァァァ!!!!!!』


キィィイィィィン!


「「「ぐっ!!!」」」


モンスターの悲鳴と似た咆哮、あまりにも高音故か耳鳴りの様な音も一緒に聞こえて来る。

その咆哮が聞こえる方角を向くと20mほどの大きさの()()()モンスターが佇んでいた。


「……おい、1つ聞いていいか?」


「「は、はい」」


「あのデカブツ最初からいたか?」


「居なかったはず……です」


「あの巨大を隠す、隠れられる場所が無いので少なくとも最初からいなかったのは確かのはずですねっ」


「チィ!!!」


一際大きい舌打ちをすると半葉はスマホを取り出すと共に2人に叫ぶ。


「今ここら近辺に特級の魔狩人はいない!!私が対処をしている間に逃げろ!!少しでも市民を多く逃しながらな!!私は時間を稼ぐ!」


「「で、でも!」」


「ごちゃごちゃ煩せぇぞ青二才!!!!さっさと行け!!」


ビクゥ


本気の説教

女性が使うには些か品の無い言葉で母校の後輩を何とか逃す事に成功する。


「間鵞廼の奴もPTSDだっけか?それで動けないからどう見ても特級に匹敵しそうな個体を私1人で対処……か」


少しだけ背伸びをする。

次に足裏、脹脛、太ももとまるでスポーツをする前のように体を解して行く。


「あの姉妹も県庁の方でモンスターの対処に当たっているからな、踏ん張り所だ」


半葉は武器を呼び出し握る。


「《転移》」


景色が変わりモンスターの死体が転がる景色から下100mを向けば先程突如として現れた人間型モンスターがいる空中へと変わる。


「《魔速》」


全身から魔力を溢れさせ指向性を持たせて爆発させた。

すると銃弾のような加速でモンスターの首元へと向かう。


(死ね!!)


振るった武器が無防備なモンスターの首元に届くと思ったその瞬間武器が触れた肌が「すぅー……」と透過して空振りに終わった。


ダン!


「ぐっ!」


まさかの空振りに驚いた事で受け身に失敗した半葉は地面に自ら叩きつけられに行ったと同じ衝撃を全身に味わう。


(あっ……がっ……ぐっ、阿保やったな私っ!)


顔を上げモンスターを見ると2つのギョロリとした眼球が半葉を覗いていた。






やる気ぃ……ですかね?

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