邂逅
連続更新12日目!!
今の所順調!!
そして私、今日遂に3g村クエの双界の覇者をクリアしたぜ!!
\\\\٩( 'ω' )و ////
呼乃田と別れて帰路についた断乃はまだゾクゾクする感覚を忘れられずにいた。
コンビニに寄り微炭酸を買い飲みながらこの感覚をどうするか考える。
しばらく歩いていると公園が見えて来ると
そこで少し時間潰そうと思い公園の中を覗く。
するとそこには断乃と同じ制服を着ている男子生徒2名がヤンキーな見た目の30人ほどの集団に囲まれていた。
見た感じ集団の真ん中にいる2人は喧嘩が強そうな感じはしなかった。
1人は176〜80、もう1人は180〜85ほどの身の丈だったが佇まいが完全に素人だった。
助けようと一歩踏み出すとヤンキーの中の1人が喋り出した。
「てめぇ。スカした顔してんじゃねぇよ!兄貴の服が汚れたってんだろうが!!」
「肩ぶつかって慰謝料、服を汚したことに対する慰謝料よこせやぁ!あ"あ"?!」
ハァという溜息が囲まれている内の1人から溢れた。
「だからさっきから謝ってるじゃ無いか。それにクリーニング代も出すと言ってんだろ?」
「なぁ!やっちまってもいいだろ?!いい加減待てねぇよ」
「待ってくださいって!手を出されたっっ!、……ってぇな」
背の低い方が高い方を諌めていると横からヤンキーのリーダー格と思われるやつに殴られた。
その瞬間から2人の雰囲気がガラッと変わった。
「あ"あ"あ"あ"!!イラつくなぁ!!こっちが下手に出てりゃぁぁ図に乗りやがってよぉ!張っ倒す!!」
「死ねぇぇぇぇぇぇ!!!!」
雰囲気が変わり突然襲いかかった2人にヤンキー達も戸惑っていたが動きを止めようとそれぞれ魔法を発動しようとした。
しかしその瞬間2人の姿が霞む。
まず目の前の1番喋っていた奴が地面に腹を抑えて沈んだ。
その横には目が緑色に光った背の低い方が立ってい
た。
その口は歪んでいる。
次に飛びかかってきた奴を回し蹴りでダウンさせた。
一瞬にして周りの奴らとは明らかに次元の違う動きに変化した事に断乃は驚かずにはいられず口をあんぐりと開ける。
一方背の高い方はそこら辺の奴の顔を殴り倒した後、足を掴み振り回しながら集団の中に放り投げる。
その動きは緑色の目をした奴よりもスピードは遅いが力強さが違った。
そこからは一方的な展開だ。
ヤンキー達も蹂躙とも言える2人に抵抗したが無駄に終わる。
2人は背中を守りつつ向かってきた奴を悉く蹂躙、逃げる奴を蹂躙と悪鬼羅刹の言葉が似合う様相だった。
周りの奴が全員沈むと2人とも雰囲気がややなよっとした雰囲気に戻る。
(ギャップで吐きそう)
口を手で覆う。
「これくらいでいいよな」
「あースッキリした。たかだか肩がぶつかったくらいでやかましい奴らだな」
「そうですね。それにあそこに隠れている人は襲ってこないようですし」
その言葉にビクリと反応する。
(何で気付かれた?!全くわからない、気配もなるべく消したし、音も立てなかったはず!)
今の戦闘で2人から感じた単純な魔力量は共に断乃よりも上だった。
逃げようか考えていると牽制する様に断乃に話しかける。
「敵じゃないなら手は出さないよ。出て来て欲しいな」
「こう言ったんだ出てきても大丈夫だぜ」
その言葉に大人しく従う。
出て行くと2人は少し意外そうな目で見てきた。
「驚いたな。てっきりこいつらと同じグループでも腰抜けの部類かと思ったよ。まさか同じ学校の人だったなんて」
「へぇ、魔力量的にも……お前強そうだなぁ?」
2人は態度はフラットな感じで話しかけてきたがその動きは全然フラットではない、まだまだ断乃を警戒していた。
警戒を少しでも解く為に自己紹介をする。
「すいません、見てしまって。僕の名前は理 断乃と言います」
「……うん、OK。俺は芽吹成長だ。よろしく!」
「俺は王輝、織田王輝よろしくな断乃君」
「よ、よろしくお願いします」
2人の思いの外勢いのある挨拶におずおずと挨拶を返した。
そんな様子の断乃を見て2人はケラケラと笑う。
「そこまで怯えなさんなって!」
「フラットにフラットに!」
(フラットになれるか!まだ俺への警戒一切緩めてないくせに!!!)
「うちの学園の子かぁ。いろいろ大変だけど頑張ってね!!」
「いすれは会うと思うがよろしく頼むな」
「は、はい。あ、それとお2人の学年はなんですか?」
「学年か?俺ら2人とも3年だ」
ヒラヒラと手を振る
「こちらこそ宜しくお願いします」
そう言った後2人の先輩と別れた。
次の日
前日の帰りの出来事を言うと想離と呼乃田は真っ青とまでは行かないがかなり微妙な表情になる。
「どうしたんですか?」と聞くと2人は口を開いた。
「「その2人が例の全国大会で準々決以上に進んだ2人だよ」」
「oh………」
「断乃君ってトラブルに巻き込まれやすいのか巻き込まれに行ってるのかよく分からないね」
「いや、真梨誰もがトラブルに関わりたい訳じゃない。特に俺は!!」
「…………チッ」
「風波は何で舌打ちしたわけ?!アレか?!『アンタもついでにボコボコにされれば良かったのに』ってやつか?!?!」
「…………………チッ」
「さては正解だな?!」
真梨は風波と断乃の喧嘩に呆れて溜息を吐くと、2人を放っておき呼乃田に話しかける。
「そう言えば呼乃田先輩は魔狩人になるんですか?」
「うーーーん、今の所は微妙だね。魔力量がある程度増えてたら考える。
魔狩人になる人は必ず一度専用の機械で魔力量を数値で測るんだ。その機械自体は誰でも施設に行けば使えるから明後日測って妥協ライン突破してたら魔狩人になるかな」
「僕もいずれ魔狩人になるつもりです。
その時は一緒に職場で働けると良いですね」
「日本意外と広いから中々会えない可能性があるのがネック。あ、私も卒業したら魔狩人になるつもり!」
想離が会話に割り込むが不快な感じは全くない。
「魔狩人になっても同じ職場になれる様に頑張ろっか………さて2人の喧嘩そろそろ止めよう」
ハハッ……と呆れ笑いが溢れた。
ここまで読んで下さりありがとうございます!
(゜∀゜)
面白いと感じた方はブクマ、☆評価、感想を送って頂けると私自身のモチベがアップします!!
また明日!!!(予定