表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
114/173

龍人

連続更新114日目

ちょっと戦闘シーン楽しいっすな



ドガッ!!!


龍人の拳が断乃を正確に捉え数十m吹き飛ばす。


「《アブソリュート・ゼロ》」


離れた位置から龍人の足元

体勢を低くして太ももを殴る。


『グルルルゥゥ!』


痛覚はしっかりあるらしく呻き声を上げ膝をつく。

それと同時に頭の位置も低くなる為全力でアッパーを喰らわせた。


「だっっっ……らぁぁ!!!!!」


ガッ!!!


体が浮き上がり向きが地面に対して平行になる。

それを見越して側面に擬似転移をしていた断乃は蹴り上げる足の踵から《魔速》を発動させて蹴り上げた。


骨が一気に複数本折れる音と共に蹴り上げられた龍人は遮蔽物がない事もあり上空300m近くまで飛ぶ。


『ーーーーール……ァァ!』


蹴り飛ばされた先で龍人は咆哮を上げると橙色の魔力が体を覆い蹴り上げられた部分を瞬時に回復する。


(早い?!魔力を使って再生能力を加速させているのか?!)


「《アブソリュート・ゼロ》!」


義眼による空間の正確な把握をすると擬似転移で目の前に現れると拳を振りかぶった。


『ルゥアアア!!』


「ぐっ!」


双剣 : トンファースタイルの《変刃 : トラスフォーゼ》の殴りを受けても即座に魔力に再生する化け物と評する事の出来る力、更に擬似転移をして来た断乃を視覚外から認識する異常とも言える勘、または予測。

明らかにモンスターの息を超えている。


元よりあった異常性もさることながら"人"を感じる目の前の龍人は間違いなく格上だった。


「……」


トーン……トーン


断乃が地面に降りてステップを踏み調子を整えてようとしている間を一歩も龍人は一瞬にして目の前に立つがその場を動かずじっと見ている。

まるで観察しているような雰囲気で、正々堂々とも言えた。


ジャッッ


地面を蹴ると瞬きのうちに接近する。

そして全力ではあるが力を込めるというよりただ速さを追求したパンチを繰り出す。


『ルル……ルルゥゥルァア?』


全ての拳を受け止め弾き断乃に次を促した。


(こいつ!まさかっ?!)


急激な変化を付けて拳一辺倒だった攻撃パターンに蹴り脚を加えると龍人は半身になり更に変化を加えて顔面を蹴り抜こうとしていた行動も体を反らせて完璧に避ける。


(この動き方、避け方は完全に経験者のそれだ!!!しかも……)


背後に擬似転移をして裏拳放つも振り返ってから目視で避けられた。


(目が良い!それに脳の処理能力が強化無しでイカれてるからシナジーが馬鹿みたいにある!!)


「ふっ!!」


胴体、顎、肩、喉元

ランダムに普通は貫通すれば普通は致命傷となる箇所を双剣 : トンファーで狙う。


『ル?!』


突如その場から離脱する。

次の瞬間地面から側面から上から背後から斬撃が空間を切り裂く。


(なんで知覚出来る!?まさか魔法、魔力の感知能力にまで長けてるっていうのか!!)


「チッ!生まれたばかりなのに宝を持ち過ぎだ!!」


愚痴を叫びつつ魔力を溢れさせ半径約500mに限界まで薄めて広げる。

更に豊富な魔力によって無理矢理最近使える様になった魔法を発動させて自身の体から始まり半径5mを覆う。


「俺の戦い方に合わせてくれるなら……当然これにも付き合ってくれるよな??」


『……ルルゥア!!』


返事の様な声が聞こえると同時に《魔速》でノーモーションで加速すると辺りを数百キロのスピードで駆け回りすれ違う様に一撃加えて行く。

最初の数回は反応が遅れ顔、腹にしっかりとした一撃を貰っていたが5回目辺りから避ける動作を見せ、10回目で完全に避ける。


「ぐっ……このっ、クソガァァア!!!」


何度も何度も試すが避けられ受け止められたりする。

少しでも反応を遅らせるように、対応が間に合わないようにと徐々に周回していた円を小さくする。

当然攻撃の頻度が短時間で倍以上になる事なりまた攻撃が間に合わなくなった。


途中ワザと2歩分遠くに周り攻撃をするとタイミングがズレ反応していた龍人の拳が空を切る。


『ルッ?!』


「ふっ!!!」


何度目か分からない接近

そして攻撃

龍人からしたら異常なまでに優しく突き出された拳に困惑し反応を出来ず瞬きをしてしまった。


「《アブソリュート・インパクト》」


ドドドシュッッ!!!


優しく触れた次の瞬間の行動は思い切り殴り飛ばすといった考え無しの一撃ではなく一瞬で全身の筋肉を稼働させ最小限の動きで放つ技

早い話が中国武術の発勁だった。

一撃の拳から数十の斬撃が龍人な腹部を斬り刻む。


戦闘が始まってから最大のダメージに体が硬直しているのが視界に入る。

すぐ様その首を掴み、考え無しの全力を持って地面に叩きつけた。


『ルァッ???!』


そっと顔面に拳を添える。


「《ミリオン・レイン》」


そう一言呟くとその場から歩いて離脱する。

情けを掛けられて激怒したのかは定かではないが龍人が勢いよく立ち上がった。


『ルーーーーー』


そのタイミングで空から数百物斬撃の雨

が、更に分岐して数千、数万、数十万、数百万の斬撃に枝分かれする。


「これが本当の《ミリオン・レイン》……だ」


斬撃は龍人の体をボロボロに変えた





明日も頑張るどー!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ