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夏休み突入

連続更新109日目

少し速くなったな



「ここどこよ」


「良く分からんがダンノお前が使っているスマホ?で調べた衛生写真と言ったか?それで人気の全くない場所と現地の写真を調べたのだ。

 それで映像や写真と今この場にいる座標を照らし合わせてお前らを転移させた」


「転移させたって……ここどう見ても日本じゃなく海外だと思うんですけど」


「ここが海外だの外国だの良く知らん!!分かるのな座標が日本より東という事だけだ!」


「「…………」」


スマホ程度の媒体だけで海外の座標をしっかりと割り出し自身を含めた3人を転移させる異常さに断乃だけでなくカトレアでさえ絶句している。

ちなみにカトレアは未だにスマホ等の操作が覚束ない。


「……日本よりずっと東ならアメリカ辺りなんかなぁダーケンって怖ひ」


「仮主なんか言葉変だぞ?」


「絶対無理難題な模擬戦闘があるもん!!!」


「良く分かったな早速ここら辺に蔓延るモンスター共を駆逐するぞ、ついでに魔獣もいる」


「ほら……な?」


諦めた表情でカトレアに笑い掛ける。

どう反応すれば良いか分からなかったカトレアは取り敢えず服を専用の戦闘服に着替える様に促す。


「《天威》」


魔法では無いが服まで心剣化させた事により言葉一つで専用の服に着替えられる様になった。

そして戦闘服に着替え終わると《天威》の効果で身体能力の上昇、身体の治癒能力の上昇が発動する。


「《変刃 : トラスフォーゼ》」


《変刃 : トラスフォーゼ》を弓の状態で呼び出すと早速引く動作をする。

断乃の動きに反応して魔力で弦が生成され引き切ると魔力で出来た矢が自動的に番えられた。


「我が言っていないのにモンスターの反応を察知出来るのは褒めてやるぞ。分家のも戦え、その代わりダンノの訓練になる様に適当に弱いヤツだけ間引いておけ」


「分かりました」


返事をすると《黒牙紫鳳》を手に持つ。

それと同タイミングで遠く離れた位置から恐竜が怒り狂っているのではないかと勘繰ってしまいそうになるほどの大きな咆哮が聞こえる。


「この咆哮って確か…………」


「ロアテンペスト。現存するどの生物よりも巨大な体躯を誇りその咆哮はコンクリートをも砕き、歩けば山をも退く……」


「いつ覚えたの?」


「辞書で調べ動画を見て覚えた。初めて生の咆哮を聞いたが中々気合の入った個体のようだ。……ん?他にも面白そうなモンスターが沢山いるな?」


ニヤリと笑うとダーケンも剣を握った。


「我慢出来ないな。我は先に間引きしておくぞ」


クハハハハ!!と高笑いをしながら走っていった。

どう見ても間引くテンションではなく殲滅しようといった感じにしか見えない。


「カトレア悪いんだけど魔力探知とその結果の情報共有してくれるか?」


「ハァ……仕方ないな」


呆れた様子で魔力をものの数秒で数キロに渡り広げる。

そして直ぐにその結果を拠有するために断乃の頭に軽く触れた。


そして記憶を植え付ける魔法で魔力探知の結果をコピーした。


「何この多さ?!?!気持ち悪っ!」


断乃とカトレアの頭の中にはイメージとして白いキャンバスに小さく黒い点が無数に散らばっている映像が浮かんでいた。


「ダーケンが向かったのカトレアから見て北、なら俺は本命がいそうな東に行くよ」


「なら私は南へ……」


この言葉を最後にして2人はそれぞれ目的の方向へ走って行く。


(このモンスターの異常ともいえる多さにその質の高さ、そしてこの森というかジャングルなこの土地から考えてまさか……アメリカの『禁足地』。

 仮にこの想定が合ってたら密入国なんだが?!?!)


戦闘に対する事とは全く関係のない所で不安を感じていると目の前から標準的なライオンサイズの狼が断乃に群れて襲いかかって来た。


「邪魔だ!《アブソリュート・クロス》!!!!」


ずっと引き絞ったままにしていた矢を天に向かつと枝分かれし十の斬撃となって降り注いだ。

更にそこから枝分かれをして手足を切り裂き首を突き刺す。


最初に枝分かれした斬撃の数は十

枝分かれして増えた斬撃の最終的な数は200以上。

効率的な斬撃を浴びせる事の出来る矢でも特に優れた技である。


「《レイン》系の技は避けにくいし範囲も馬鹿みたいに広いから機動力を奪うには最適。魔力もそんなに使わないから弓のメイン火力はこれで決定〜。

 強いて弱点を挙げるなら一定の防御があれば弾かれるって事かな?」


状況整理と技の能力を把握の為独り言を積極的に呟く。

そのままの流れでまた矢を番えると限界まで引き絞った。


「《アブソリュート・ミリオン》!!!!」


効率化した魔力操作によって技の発動に必要とされる魔力が減った現時点でさえも総魔力量の半分近くを持って行く。

天高くまで放たれると花火の如く盛大に爆発し光をばら撒いた。


「《レイン》」


キーワードを言うとばら撒かれた光が極細の斬撃となり豪雨と表現出来るほどの勢いと量と密度で降り注いだ。


「簡略化して発動させるならキーワードはそうだな……《ミリオンレイン》だ」




明日も頑張るどー!

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