万華鏡
「歩き〇〇、ながら運転は危険ですよ」と警告するお話を描きたくて作った詩です。
まわした まわした
まあるいつつをまわした
あかにしろいはなのえをかいた
わしをはったまるいつつ
のぞいたら のぞいたら
ひらいた ひらいた
つつのなかでひらいた
あかいかべんのはながさく
まわしたら まわしたら
はながとじてすぼまった
とじたりひらいたり
まわすたびにかわる
はな つぼみ ゆきのけっしょう
つぼみ ゆきのけっしょう はな
あか しろ ももいろ
ふったらはへんがちらばって
いろんなかたちがうまれた
あかにしろいはなのえをかいた
わしをはったまるいつつ
むちゅうになってのぞいた
ねむるまえまでのぞいた
おきたらすぐにのぞいた
あるきながらのぞいた
はれても あめがふっても
みちばたにさくはなをふんずけてもきづかずに
つつのなかをのぞいた
あくるひもあきもせず
つつのなかをのぞいた
あるひ あるいてたら
きづいた きづいた
くらくなってきづいた
よるがきたかとおもったら
だれかとぶつかって
きえた きえた
はなもつぼみもゆきのけっしょうも
みえないところにきえた
あかにしろいはなのえをかいた
わしをはったまるいつつ
そこにははながさき
そとにもはながさくと
みえなくなってきづいた
つつのなかのせかいが
みえなくなってきづいた