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5.部下が出来ました。

名前が決まったので続きを書けます

ようやくです

悠斗が転移ゲートへ向かうと、すでにそこには二人の天使が立っていた。


「やあ、君たちがヨーク様の言ってた天使の二人かい?」


と、悠斗は声をかけた。


「はい!今日からこちらでお世話になります!私はメルと申します!」

「同じく、今日からお世話になります、アグナと申します。」


メルは、名乗りの時のテンションもあり、快活そうな少女という印象が強い。

よく手入れされていそうな金髪と、ぱっちりとした目元が特徴的である。

嫌味など一言も言ったこともなさそうな、よくある恵体のバカキャラのような印象だ。

実際、出るとこは出ており、テンプレートをなぞったような存在であることは確かなようだった。


アグナは、名乗りから見るに、クール系お姉さんといった感じだ

赤い髪にすらりと伸びた体、かといって出ているところはしっかりと出ている

切れ長の瞳は見る物を威圧する感じで、ちょっと怖い。

メルを諌めるタイプの、お姉さんキャラとしての役割が、悠斗の中では期待されていた。


「はい、自己紹介ありがとうね、立ち話もなんだし、とりあえず入ってよ」


と、悠斗は酒場に彼女らを案内した。


・・・


悠斗は、彼女らをテーブルに座らせ、紅茶を二つ生成し、天使両名の前に置いた。


「すまん、自己紹介が遅れた。俺は向井悠斗。さっき人の身から三級神になったんで、神界暮らしの身としちゃ後輩ってことになる。

ところで、早速なんだけど、君らにはどういう風にこの話が伝わってるんだ?」


自己紹介とともに、悠斗が尋ねると、メルがこう答えてくれた。


「はい!悠斗様の所に行って、仕事を補佐してこいとしか言われていません!何をすれば宜しいでしょうか!」


悠斗は、さすがに大雑把が過ぎると思ったが、具体業務が固まってもいない今、仕方の無いことなのかもしれない。と自分を納得させることにした。


「よし、じゃあまず業務内容について説明するか。君らにはウェイターをやって貰う。」


随分と唐突な切り出しではあるが、事実であるから仕方が無い。


「ウェイター・・・ですか?悠斗様」


メルが首を傾げながらそんなことを聞いてくる。


「たぶん具体業務もなんも聞かされてないだろうから、俺の仕事についてから説明するか。

 俺は異世界転生っていう新たに出来た制度の管理を任されるようになったんだ。

 まあその一環で、酒と食い物でも振舞いながら、ゆっくり転生のプランを練れる環境を作ろうと思ってな。それでこの酒場をさっき生成したんだ。」


嘘は言っていないが、我ながら口からあること無いこといえるもんだな。なんて悠斗は思った。

実際は酒を飲みながら仕事がしたいだけなのである。


「さっき!?この規模の建築をさっき生成したんですか!すごいですね!」


「なんかそこに関しては二級神からも褒められたよ。頭の中のイメージを形にするのがうまいですねーって。そこらにおいてある酒も実際に飲めるぞ・・・ってアグナ?」


よく見ると、アグナがずっとなにかもじもじとしている。


「お手洗いか?あっちだぞ」


現代であればセクハラものである。


「ちがっ・・・!あ、あの・・・恥ずかしいのですがその・・・悠斗様!」


「何だ?言ってみ?」


「その・・・私・・・お酒が!お酒がすきなんです!飲んだりも出来るのでしょうか!」


なんだ、そんなことか。なんて悠斗は思った。


「まあ、職務に差し支えん範囲でならいくらでも飲んでいいぞ。文字通り無限にあるわけだし。

 それに、飲み仲間が増えるのは嬉しいしな。」


しかもこんなに綺麗な。なんて気障な台詞を吐こうと思ったが、悠斗は思いとどめた。

実際こんな女性と共に晩酌が出来るなら、職場環境としては最高と言っていいのかもしれない。


そう言うと、アグナはぱぁっと笑顔になり


「有難うございます!悠斗様!」


と、深く礼をした。

彼女の笑顔を始めて見た悠斗は、可愛いな、なんてことを思いつつ、続けた。


「まあ、そんなこんなで二人ともよろしくな!あとさっきから様様言ってるけど気持ちわりーから禁止!これ決定事項な!ユート、とかユートさん、とかテキトーに呼べ!以上!」

※ここから漢字表記で悠斗と表記せず、片仮名でユートと表記することにします。作者都合、もとい創造神の改変というやつです。


「はい、よろしくお願いしますね!ユートさん!」

「よろしくお願いします、ユート」


よし、いい感じで職場の雰囲気を形成したな。とユートは思った。


大人数の人間を統率するにはそれなりの上下関係は必要だが、三人しかいない職場で露骨な上下関係を作ると、人間関係はぎこちなくなる。そして、部下に嫌われたときのパワーバランスも部下側に傾きやすい。


だからこそ、ユートは彼女らに「出来るだけ自然でいること」を望んだ。

あるいはそれすらも彼女らは命令として受け取っていたのかもしれないが、今はそれでいい、とユートは思った。


「さぁて、じゃあ開店の準備始めますか!」


転生者が訪れる前に、ある程度の体裁を整える。

それが今の彼らの目標となった。


「「はい!」」


彼女らは元気に答えてくれた。これから忙しくなりそうだが、この三人なら乗り越えられる。

そんな確信のようなものを、ユートは抱いていた。



次回あたりで準備が終わって、転生者が来るぐらいになりますかね?

続きは不定期なんですができるだけ早くあげて行きたいと思っております。

区切りごとで話を切っているので、1話1話が短い感じになってますが、ご了承下さい。

というか誰か切り方教えて。


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