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3.力場をつくろう!

なんか立て続けにアイデアが出たので少々早いですが3話です

まだ力場作ってる回なので大きな進展はありません。

ヨークの力場から出た悠斗は、何もない白い空間へと唐突に投げ出された。

よく見ると、外には無数の球体が浮いているのが見えた。

この球体それぞれが神の言っていた"力場"なのだろう。


そして悠斗は気づいた、この力場がどんどんと"上に上っていっているように見えている"ことに


「いや、これは・・・」


落ちている!


体積・質量何もかも無限に近いということはきっとそんなに問題はないのだろうが、力場が遠くなりすぎると何か弊害があるかもしれない。

そして落ちていると気づいた悠斗は落下の恐怖半分、状況の把握半分といった感じで叫ぶ。


「とりあえず落ちてるのはわかった!って言ってもどうすれば良いんだ!

 そうだ、浮遊能力!飛翔能力!とりあえずなんでもいい!飛べ!!」


言葉を発すると同時に悠斗の体はふわり、と浮いているような感覚に包まれた。


同時に遠ざかっている力場は、その場に留まっているように見えるようになった。

実際には、悠斗がその場に留まるようになっただけなのだが。


出てく前に注意してくれりゃいいのに。なんて意味を込めて、ふぅ、と息を吐き出す悠斗


見たところ、落ちていった距離もそう遠くない、むしろ周りとの距離はいい感じに離れるぐらいで、まだ下にも"力場らしき球体"はたくさん見える。


というわけで、今留まっているここに、力場を作ることにした。


多分念じれば出るだろう、という悠斗の予想通り、力場よ出ろ!と念じると、半透明色の球体がそこに現れた。

中に入ってみると、作った球体のサイズからは想像できないほどに、広い空間が現れた。

とりあえず、本当に"何もない"ため、先ずは地面を作ることにした。

その程度であれば一瞬で終わるようで、地面は直ぐに生成された。

ついでに、大気等を地球と同等のレベルで調整。


今の悠斗にとって大気・気圧などの環境的要素というものは"気にしなくてもよくなったもの"のひとつではあるが、感覚的に気持ちが悪いのと、転生者もそうであろう、と思った悠斗の計らいでもあり、初の"仕事"でもあった。


多分、あの二級神、ヨークもそう思っており、あの力場には大気が存在し、地に足をつけることも出来た。


ただ何故か力場の外にも重力というものは存在しているようであった、推測ではあるが、人から神となった者達が、どちらが上とかどちらが下といった感覚を判りやすくするために、創造神が設定したのだろう。


その必要があるかどうかは、力場の説明を聞いた今甚だ疑問ではあるのだが。


「聞こえますか?私です、ヨークです」


唐突に、そんな声が悠斗の頭の中に響く


「はい、聞こえます。どうされましたか?ヨーク様」


とりあえずそのまま、相手に聞こえるよう念じながら、悠斗は声を送る


「早くも様々な力を使いこなせているようですね、力場の生成も上手く行っているようで良かったです。

 と、そこで本題なのですが、先ずは異世界転生する者(以下、転生者と略します)が出てくる門のようなものを作って頂けませんか?

 そこに私の力場と、許可をいただいた各世界の神の力場を繋ぎ、転生者が直にその力場に出てこられるようにしたいのです。」


「成程、ヨーク様の言いたいことはわかりました。では今から門を生成するので、少々お待ち下さい。」 


そう言うと悠斗は、転移ゲートのようなものを頭に浮かべ、念じて、地面に生成した。

思ったものが出てくるって本当に便利だなあ、なんて悠斗は思いつつ

「出来ましたよ。と言っても、話を聞くに、物の構造とかはなんとなくそちらから見えているんですよね?これに力場を繋げちゃって下さい。」と言った。


「早速有難うございます!イメージの生成は頭にはっきりと描いていないと難しいので、もう少し時間がかかると思いましたが、そういう事が得意なんですね!」


と驚いた様子でヨークは答えた。


「まあ、創造物に溢れた世界でウン十年間と過ごしてた訳ですからね、こういうことであれば朝飯前って訳です。」


少々話は逸れるが、例えば「アイスニードル」という単語を聞いて何を想像するだろうか。

大半の人間が、「氷柱状になった氷が、相手に向かって飛ぶ魔法」とかそういう感じであろう。

では「エクスプロージョン」は?「ウィンドカッター」は?


ジャンルを変えてみよう


宇宙戦艦 と言われてどういったものを想像する?

巨大ロボット と言われてどういったものを想像する?


多分各々の好きなロボットや宇宙戦艦の姿を想像しているだろう。

殆どの人間がそういう単語を聞いて思いつくものが多分ひとつは存在する。と思われる。


実はこれ、この多元世界でも珍しいことなのだ。


例えば、剣と魔法の世界に生きた元人間の神は、魔法については物凄く簡単に再現したり、魔道具を生成したりするのだ。

だが巨大ロボットなどは生成できない。若しくは時間がかかる。


逆もその然り・・・と言った感じで、自身が生まれた世界以外のこと・ものはそもそも創造が出来ないのが殆どだという話だ。


そういう意味では、この向井悠斗に与えられた仕事は、天職である、と言っても良いのかもしれない。

三級神になると様々な異能を持っている、と一言で言っても、その異能がそもそもどう付与されるか、どう使われるかの想像がとても容易、というのは他の三級神とも違うところで、今後の仕事において大きなアドバンテージとなるだろう。


閑話休題


そんなこんなで、転生者が飛ばされていくゲートは無事生成され、とりあえず仕事の場は整った。

後は転生者を待ち、異能を授けるだけ、という具合となった が

何か寂しいな と悠斗は思った。


「ヨーク様、すごく下らないことを聞くのですが、転生者を迎える体制というのは、こちらで決めてしまっても宜しいのですよね?」


と悠斗は聞いた


「それでしたら、問題ありません、もちろん、殴り合いをして魂を試す、なんて真似をしてしまうのは駄目ですが・・・受け入れの体制に関しては特に指定はされていませんし、そちらで決めてしまっても大丈夫です。」


それを聞いた悠斗は内心でガッツポーズを取った。

好きな仕事を好きなように作れて、責任も基本的に二級神が取ってくれる。こんな都合のいい仕事があってもいいのだろうか なんてことを思いながら。


「判りました。ありがとうございます、ヨーク様」


「はい、転生者の斡旋は近いうちに行われると思います。これからは同じ仕事の仲間として、一緒に頑張っていきましょうね!悠斗さん!」


そう言うと、ヨークとの通信網のような感覚が途切れるのを感じた。


「ふう、じゃあ真面目に受け入れの体制を整えなきゃな・・・」


と言ってももう彼の心の中では半分決まっているようなものなのだが。


「・・・作るか、酒場」


そう、悠斗は呟いた。

やっと、やっと酒場って単語出せたよ!割と長かった!

転生者の受け入れ方法とか、頭に流れてきた情報とかは、この後に実際使うときになって情報として流す予定です。

次回投稿は未定です(いつもの)

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