2.わかんないことだらけなので説明を受ける。
二話です、お話進むのは多分三話からです。
さて、そうとなったらとりあえずは行動だ。
といっても、悠斗は何をすればいいのかが分からない。自分が"何を出来るか"さえもわかっていない状態なのだ、当然である。
という訳で、素直に目の前のふわふわした後光神様に尋ねることにした。
「ヨーク様、具体的に、どうすればよいのでしょうか?」
「どうすれば、とは?」
「俺自身、まだ状況が把握できてないんです。例えば、働くための場所がどこか、とか、異能をどういった風に授けるか、とか、基本的な部分がまだよく分かっていないんですよ。」
そこが分からないことにはお話にならない。
そうすると、ヨークははっとしたような様子で、こう答えた。
「そうですよね!まだ神になりたてなので、何も理解できていないのは当然です。
そうですね・・・では、先ず貴方が持っている異能の使用方法や、この神界についてご説明しましょう。」
どうやら、勝手知ったる者の特権というか、何を説明すればいいかも判っていなかった様子だ。こればかりは仕方ないのかもしれない。
そういって、ヨークはこの神界がどういった世界かから、出来るだけ丁寧に説明してくれた。
・・・
この世界は空間・時間・質量など全てにおいて無限といって良い容量を持っており、その中に生成した"力場"と呼ばれる空間を神の住家として使っているらしい。
その空間を繋いで、神界を構成しているそうだ。
携帯電話のアドレス帳のようなイメージで、知っている力場には念じるだけで瞬間的に移動することも出来るとの事。
その力場にも、空間・時間・質量の概念は無く、各々の好き勝手にレイアウトも出来るそうだ。
又、神の階級についても説明してくれた。
といっても、ほとんどは悠斗の思っていたとおりではあったが。
まず最上位に位置するのは 全ての次元を作ったといわれる"創造神"
そしてその創造神が作ったといわれる"一級神"
一級神によって選ばれた人間によって構成される"二級神"
そして二級神からの推薦で生まれるのが、向井悠斗の階級でもある"三級神"
三級神から二級神への昇進もあるそうで、かく言うヨークもその一人だそうだ。
そしてその下に連なるのは、1つの世界単位での管理を行っている"世界の神"
その世界の神が作り出す "精霊" "種族の神" がいる
まず精霊は、魔法が存在する世界であれば魔法の精霊がおり、地水火風など、世界のインフラに係る精霊も存在しているような状態となっている。
そういった精霊を操って戦う人間もいる様だが、実際には精霊ではなくその眷属のような存在を操って戦っているらしい。
種族の神は、人がいる世界なら人の神 ゴブリンがいる世界ならゴブリンの神 オークがいる世界ならオークの神が存在している。
その神が"始祖"として初めの種族を一対作ることから種族は始まるそうだ。
実は鶏と卵は 鶏のほうが先に生まれていた というような感じ
もちろん他種族との混血も、組み合わせによっては発生するそうだが、二人の神で管理しなければならなくなるため、若干面倒だそうだ。
そしてそのように神が細分化されていったのは、いかに神といえど、全てを見通すのは疲れる との創造神の見解で、神は階層構造のようなイメージで世界を運営しよう。と決めたのが始まりだそうで
さらにその下には土地神やらなんやらたくさんいるようなのだが割愛させてもらう。
その中の三級神になった悠斗は、多元世界を少しずつ摘むような形で管理に介入するのが目的だそうだ。
尤も、その介入も「介入していいですか?」と世界の神にお伺いを立てるのは二級神の方々だそうなので、自分は本当に転生者の面倒を見るだけの簡単なお仕事のようだ。
以上が、この世界の構成と、自分の仕事内容だ。
「というわけで、世界についての説明は大体理解できたでしょうか?あと異能については・・・そうですね、自分で使ってみるのが一番早いでしょう。」
異能は、自分がイメージしやすい形で"この異能、出ろ!"と念じると出せるらしい。
そしてその異能は、自分がイメージできる範囲では、何でもできるようなものだそうだ。
神が創った力だからね、自分たちの妄想なんてお見通し、って事なんだろう。
ただ、多元世界をリセットするような能力等、あからさまにこの多元世界に介入するような行動はさすがに制限がかかっているようだ。
とりあえず、といった様子で、悠斗は、前世で大好きだった呪文を詠唱し始めた。
「黄昏よりも・・・」
「やめなさい!いろんな意味でダメです!」
止められたので、悠斗は、ただ目の前のものを爆発させることにした。
これに関しては後で誰もいない場所ででこっそり楽しんでおくことにしよう。と心に決めながら。
悠斗は、爆発しろ!と念じると、空気が爆ぜた音がして、そのまま爆風が眼前から押し寄せてきた。
「そうです、念じるだけで、大抵の異能は発動するのです。ただ想像力の乏しい方々も転生者の中にはいらっしゃるので、そういう方々に合わせた念じ方をお教えするのがよいと思います。」
成程、じゃあ念じるだけで転生者に異能を渡すことも可能、ってわけだ。
そうと決まればまず俺の"職場"を作ることからはじめよう。
「判りました、では、俺はこのまま力場を生成することにしますね。」
「はい、後は先に言っていた"転生者についての資料"をお渡ししておきますね。では、頑張って下さい。私も精一杯サポートさせて頂きますので・・・」
「はは、有難うございます。それでは。」
ヨークから渡された資料を手に取ると、頭にその内容が流れ込んできた。こんな事も出来るのか・・・
多分、内容を直接自分に刻みこむこともできたろうが、そこはヨークの計らい、というやつだったのだろう。
ヨークの力場を出た悠斗は、気合を入れて、こう言った。
「さて!新しいお仕事、頑張りましょうかね!」
とりあえず二日目も更新することが出来たぜ・・・・
こっからどう動かすかをそんなに考えて無いので、ちょっと遅くなるかもしれません。




