表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/28

《短編》愛したい

 愛したい。

 そう願ったのは、いつだっけ?

 そうこぼしたのは、いつだっけ?


 君が笑顔が、もう思いだせないんだ。

 君の言葉も、君の全てが。


 また会えるなんて、夢物語は語るつもりなんてないけど

 また願うなんて、嘘を吐くけど


 僕には、僕なんてものが無いんだ。

 君には、君が居ることが羨ましかったのかな


 何もかもが遅くなってしまった

 一歩が踏み出せなかった


 悲しみを背負う自分に酔って

 後悔って言葉だけ吐いて

 自分で付けた傷が痛むんだ。


 自称で、自分を守って

 多少は、いやだ


 頑張る理由が見つからなくて

 それが怖くて

 それが情けない


 そんな僕に

 何が背負えるかな

 

 背負えないから

 立ち止まる


 背負えないから

 怖いを理由にするんだ


 背負えないから

 逃げ出すんだ


 どうしようもない

 救いが無い

 

 こんな苦しみを持つことに

 何の意味があるのだろうか?


 こんな情けなさに

 何の意味があるんだろうか


 こんな惨めな僕に

 何の意味があるんだろうか


 笑えない

 笑えてる?

 笑いなさい

 

 不格好でもいい

 ぐちゃぐちゃでもいい


 くしゃくしゃにして

 丸めて捨てれば楽なのに

 

 それができないから

 嘆く振りをして


 意味の無い言葉を

 くんだ

 

 これが最後なんて

 言えやしないけど


 これが最期だと

 言いたい


 僕が僕である内に

 あえて良かった。

感想などお待ちしております。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ