《短編》中学二年生の両片思い。
こういうのが読みたいです。
前を見るといつも視界に入る、私より少し大きな背中。
あれ?ちょっと昨日より大きくなったかな?男の子は、すぐ大きくなっちゃうよね。
分かってても、なんか寂しい。
今は、英語の時間。
担当は、池原先生。
時には厳しいけれど、優しい先生。智香ちゃんは池原先生が好きらしい。Likeの方だと思う。多分。
一応既婚者だしね。本命は、村井君だと思う。これは恋する女の勘。
あ!首傾いてる。
「くすっ。」
ヤバ!そっと、先生を盗み見る。
「ほっ。」
良かった。気付いてない。
窓際の席だからって眠たくなるのは分かるけど、今授業中だよ?
危うく、池原先生に私が怒られちゃうところだったよ。そう思うと、なんかイラってしちゃうな。
「うぐっ。」
「くすっ。」
シャーペンの反対側で、私より大きな背中をつついたら、変な声を出すんだもん。笑っちゃうよ。
「どうした笠原?」
あ、池原先生にばれた。
「い、いえなんでも無いです。」
「くすっ。」
焦ってる、焦ってる。
「そうか?睡眠が足りてないのかと思ったが?」
「ヴぇ?!」
「くすっ。」
ばれてるよ~。
っ!
私もですか…。そうですか…。ごめんなさい。取り敢えず、頭を下げて反省してますので、許してください。
「はぁ…。笠原も、しっかり授業を受けるようにな。」
「はい。」
はい。しっかり釘を刺された…。
誰でもいいので、こんな感じのラブコメをください。