第2話 転生したらいきなり空中にいて高速で落ちていくし私の役職は死神だということが発覚しました
ただの趣味投稿だからクオリティとしてはまずまずだな
はい、小鳥遊填晞です。
今、異世界で死にそうです。
嗚呼…私って運ないんだ…
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私は1回死んだのだ。自殺として。
そしたら女神なのか知らんけど女の人に
「よって貴方には異世界へ行ってもらいます」
と言われたのだ。私は転生特典として
『死鎌デストロイト』を貰ったのだ。
魔王を倒したら現実世界へ戻れる。
そして私は異世界へ転送されたのだが…
「…えっ?」
そう、地面がなかった。
=…空中に居ました。
第一関門がいきなりハードすぎる。
「あーーーーーーー!死ぬ!ちょっこれ何で空中にいんの!?」
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…という経緯である。今冷静に解説して
いたが今も絶賛落下中。
でもほんとに、このままでは死ぬのである。
…せっかく異世界きたのにまだ日も経ってないじゃん…
何故か寂しさを覚えながら今も儚く
落ちていく。
「だーーーーーーー!たすーーーけてーーー!」
死ぬと決めたくせに何故か生きたいと思ってしまう。
段々地面が見えてくる。
幸い街じゃないから被害は少なくなりそうだが…
…駄目だ。もう落ちr
「うぉっ!?人!?何でこんな所に落ちてくんだ!?」
誰か知らない人の声が聞こえてくる。
…男?ぽい声だったな…
「うあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!助けてください!!!」
とりあえず助けを求める。
意地悪な奴じゃなきゃいいけど…
「お、おう任せとけ!これでも
上級魔導師なんでな!」
「浮遊付与魔法、ウィンド・ザ・フライ!」
男が何やら魔法を唱えると落ちる感覚が
なくなった。おぉ浮遊いいな…
というか異世界だからやっぱ魔法とか
あるんだ…
「おーい大丈夫か?体に異変ないか?」
言ったと同時になんやら唱えて地上へと
降ろしてくれた。
というか心配してくれてるらしい。
見ず知らずの私に優しい人だ。
「突然ですが助けてくれてありがとうございます。」
一応礼儀よく述べる。現実ではこんな事
無かったし。
「気にすんな気にすんな!当然のこt…」
男は私の姿を見た後はた、と固まる。
「…どうしました?」
「お前めっちゃ珍しいな…」
…何のことか全くわからん。
「役職が 『死神』って俺初めて見たぞ!?」
…は?
「助けてくれたのは感謝します。けど少し無礼なのでは?」
少し、イラつきながら言った。
「…お嬢ちゃん役職知らねぇのか?」
「はい全く。」
助けてくれたわけだし今までの経緯も
全て話した。
1度死んだ事…転生してここに来た事…
そうすると男は更に驚いた。
「頭がこんがらがる話だな…
まぁまず役職の説明するか…」
「役職?」
なんかRPGにありそうな設定だ。と言っても私はやった事ないのだが…
「おうよ。っとその前に。俺の名前は
カイド・クロストークだ。カイとでも
呼んでくれ、お前は?」
「…小鳥遊填晞です。」
「タカナシミキ?変わった名前だな…まぁ日本ってとこからきてるからか…」
…そうか。この人からすれば日本も
知らないし名前の形だって違うのか…
「っとまぁ役職だったな。役職っつうのは簡単に言えばその人の職業だ。何かしら人には役職があるんだ。街人,剣士,魔導師とかな。そんで俺はさっきも言ったが上級魔導師のLv59って訳だ。カンストは99らしいが。ら因みに役職の見方はまぁ
こう…指先の方に念じるんだよ」
…長い。あと最後なんだ念じるって。
胡散臭いと思いつつも指先の方に力を
込めてみる。そしたら何か出てきた。
ネーム 小鳥遊填晞
役職 死神
Lv1
「…ほぇ!?」
驚きすぎてなんかあほらしい声がでた。
いやそれどころじゃない。私が!?
…何気に傷つく。
「私何で死神なんでしょう…」
と、落ち込みながら呟くと、
「おいおい冗談やめてくれよ…
お前背中にそれっぽいもん持ってっだろww」
…?
…あーーーーー!!!
そうだ。すっかり忘れていた。
私は死鎌デストロイトを貰って…
てか意外に軽いんだな…
「おいおい随分と軽々持ってるけどお前
怪力だったりすんの?」
怪力、という言葉で思わず睨んでしまうが全くそんなことは無かった。
むしろ無さすぎるくらいだった。
…これはだんだん読めてきたぞ…
「持ってみます?」
「おうよ!そんなの軽々と持ち上げてやおっっっっっっっっっも!!!」
カイがドスッ、といかにも重そうな音を
出して鎌を落とした。
おい何落としてやがる。
「お…落としたのは悪かった!!!けどほんとにこれ重いんだよ…人で持てる人なんか世の中にいねぇだろ!レベルでヤバい」
現に私持ててるんですけど。
「まぁ何はともあれお前落ちたの此処で良かったな…」
「…はい?」
「いやいや。お前街に居たら即通報されるからなぁ…死神って1人いるかいないの奴だししかも悪いやつっていう肩書きがあるからなぁ…」
…そうだ。
本来のRPGでは街に行ってなんやらイベントを起こすのだろう。
私はその出だしを挫かれた訳だが逆に
良かったのかもしれない。
でも街にいかないと何も物資調達出来ないよな…
悩んでいることを見透かしたかのように
カイは提案してきた。
「俺お前のパーティーメンバーなるわ」
…はい?
「へ?」
「だから、お前のパーティーメンバーになるってこったよ」
そして口元が歪み、
「今のまんまじゃお前餓死するか魔物に喰われて死ぬだけだろ?」
くっ…正論を言われて言い返せない…
「俺と一緒に歩いてれば目線は特に浴びないだろうし、しかも俺は上級職の上級魔導師だし結構戦力にもなると思うんだよね!Lv上げも手伝ってあげるからサ!お前には利点しかないだろ?どうだ?」
確かによく良く考えればそうかもしれない。
助けてくれたわけだしパーティーメンバーがいればらしくなるだろう。
「分かりました。えっと、これからよろしくお願いしますカイさん。」
「おうよ!呼び捨てとタメ口で頼むぜ~これからよろしくなミキ!」
こうして私に頼もしい仲間(?)が出来た
らしいです。
…嗚呼。何だか嫌な予感しかしないのである。
第2話閲覧して頂きありがとうございます。嬉しきこと限りなしです。合間合間にやってて投稿が遅くなるかもしれませんがどうぞよろしくお願いします!