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私の名は ウォルト・ディズニー

「なんだ……てっきり殺されているかと思ったのに」


娘は確かにそう言った。大統領が死んでいることを予測していたと。

突然の言葉に私は娘を凝視してしまった。作り笑顔をすることすら失念してしまっていたようだ。


だから、つけ込まれてしまった。


「フフ……Mr。顔が固まっていますよ? 

 やっぱり死んでいるのね? なぜ私に隠したのかしら?」


(……この娘)



こうなっては大統領の死を隠すことは不可能だ。娘の真意を確認しつつ、然るべき対処をする必要がある。



『Ms。もちろん貴女を思ってのことです。しかし、なぜご存知なのですか?』


「あら、またスマイルに戻るのね。

 さっき見せた素の表情と言葉で話すのであれば、教えてあげてもいいわ」


娘は笑いながらそう言った。その笑顔を見て、とても胸糞が悪くなった。

子供が調子に乗ったときに見せる笑顔ほどいらつく物はないと再認識した。


『承知いたしました"Miss"。今後は可能な限り、私の素の言葉でお話しましょう』


「……まぁいいわ。それで? あなたはだれ? 正直に言うと、全然記憶にないのだけれど?」


『このホテルの従業員をしております』


出鱈目を言った。まぁ、SPを騙るよりはマシだろう。


「名前は?」


『"ウォルト・ディズニー"』


「は?」


『本名です』


「あなた、私を馬鹿にしているの?」


『本名です』


「そう、正直に話すつもりがないのね」


『よく言われますが、本名です』


「本当に?」


『はい』


「そ、そう。失礼したわディズニー」


馬鹿な女だ。


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