表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/12

さて、どうしたものか

気まぐれ掲載。まったり進行で進みます。完結させたいですね。

「さて、どうしたものか」


ここはとある最高級ホテルのスウィートルーム。

そこで私は悩んでいた。おそらく人生で最も頭を悩ませていたに違いない。



悩みの種は目の前の死体である。私の前には一体の死体が転がっている。



「常識的に考えて、今この瞬間に、第三者がこの部屋に入ってきたら非常にまずいのではないか」



きっと私は重要参考人という建前で、容疑者として、犯人として扱われる。

ドラマのように名探偵が現れて、名推理の果てに、真犯人を捕まえる……といった展開にはならないだろう。現実世界では誰もそんな面倒なことはやりたがらない。



さて、仮にそうなった場合、私にはどれほどの罰則が課せられるのか。



ドラマや小説ではよく殺人事件を扱っている。

参考情報として、それらの罰則を思い返してみたが、はっきりとは思い出せなかった。

大体が犯人が捕まって大団円になるからだ。犯人のその後には誰も興味がない。



確か……数少ないサンプルを思い返せば、計画殺人でなければ禁固刑で赦されたような気がする。今のこの状況を鑑みて、禁固刑で許されるならば大人しく自首した方がよい気もする。


確か、この国の警察は中途半端に有能だったはずだ。私がこの部屋にいた痕跡を何かしらの方法で見つけ出し、私を犯人に仕立て上げるだろう。



しかし、ここでひとつ問題がある。この殺人の罪は間違いなく死刑であることだ。



この死体は物言わぬただの屍ではない。

この国の大統領の屍だ。



なぜ、ここに大統領の死体があるのか。国家を揺るがす大事件だ。おそらく暗殺されたのであろう。

そんな大事件の犯人に仕立て上げられたら私の人生はめでたく終焉を迎えるだろう。きっと世界トップレベルの苦痛の果てに殺されるに違いない。たぶん拷問もされるだろう。流石にそれは勘弁してほしい。



私は偶然、たまたま、この部屋に入っただけなのに。

動機はただの窃盗である。大統領暗殺などと大それたものは計画していなかった。



"コンコン"


そんなことを考えていると、ドアがノックされる音が鳴り響いた。

誰かこの部屋にきたのである。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ