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竜の詩  作者: lyuvan
25/30

一週間の道のり 最終日 昼

繋ぎなので短いです。




村に入った途端に村人全員が俺をにらんできた。

村人同士ひそひそと話だす。

「あいつか?」

「あぁ、あいつに違いない」

「ということは」

「そういうことです」

突然、ラッパの音が鳴り響く。

何かをまつように全員の動きが止まる。

その時、天空から声が響いた。

『え~、ヘイムダルです。ロキから確認が取れました。入り口にいるのは罪人、竜牙に違いないそうです。

よって只今より、祭りの開催をお知らせいたします。

七度目のラッパの音が鳴ったらスタートです』

プァ~。

降りそそぐラッパの音。

プァ~~。

その美しい響きによいしれそうになる。

プァ~~~。

けれど、今はそんな場合じゃない。

プァ~~~~。

なんとしてでも生き残らなければ。

プァ~~~~~。

腹を据える。

プァ~~~~~~。

『次のラッパが合図です。

罪人、竜牙、遺言はあるか』

「俺は、生きる。

生きて狼牙と添い遂げる!」

『よく言った小僧、祭りのはじまりだ!』

プァ~~~~~~~!

迫り来る大軍、俺はその中へと……。

「そこをドケェ~!」

大鎌を構えて入る。

俺の戦いはこれからだ!!








暗い森の中を彷徨う

見えない明かりを求めた獣は

絶望の内にいる

救いの手を求めて歩き続けていく

その手が側にあると知らずに

見えない明かりを求めて彷徨う。

獣は心に決めている

二度とそれを離す事はしないと

「妾だけ。妾だけを愛してくださいね」

焦点の合わないその瞳が何を見ているのかは、彼女しか知らない。

けれども、結末は訪れる。

日が暮れた、夜の始め。

彼女はとうとう、出雲に着いた。


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