【急募】恋愛フラグを息子に押し付ける方法【フラグ管理の仕方】
やぁ。どう最近。pc整理してたら4年前の没が出てきたから投稿
いや...かなり目を疑った。
今年1番驚いたと言っても過言ではないぞ...いやほんとに...
だってうちの息子が...家に美少女連れてきたんだぞ。
ついに息子に春が来たかーって内心ガッツポーズしたぜ...
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それは、梅雨時の夕方位だったか...
その日は、梅雨らしくザアザアと雨が降ってるわ、湿度高くてジメジメしてるわでなかなかに不快だった。
自室での自宅ワークを終えた俺は、夕食の準備を始めるためにリビングに向かう。
「ちっ...そういや節約の為にエアコン切ってたな...俺、湿度高いのは無理なんだよ...」
俺はすぐさま、じっとしてても不快な汗が吹き出る嫌な空気に打ち勝つためにエアコンに除湿の仕事を頼んだ。
やはり文明の利器の力は凄まじい。少し待てばかなり楽になった。
ソファーに投げ捨てるように置かれていたテレビのリモコンを手に取る。
テレビを付けて適当にチャンネルを変える。
「相変わらずこの時間は面白い番組はやってないな。」
ニュース番組がやっていたので垂れ流しにして、台所に向かった。
自宅ワークが始まってから通勤時間や、無駄な会議、要らない上司との付き合いが無くなった。
それによって余った時間を、料理をしながらリビングのテレビから聞こえてくる内容に少し耳を傾けるなんて洒落たことに使える。
時間に余裕が出来ると心にも余裕ができるというが、それは正しいのかもしれない。
っと思っていた時期もありました。
「...おい...智...そちらのべっぴんさんは、まさか彼女か?」
「ええぇ!?ちっ違うよ! 」
料理ももうすぐ終わりそうってタイミングで家のチャイムがなり、高校生の息子が帰ってきたなと迎えに出てみれば...
なんか、雨でびしょ濡れになった美少女を連れて帰ってきたんだけど?
身長は155cm程、髪は焦げ茶色でポニーテール、胸はバランスのいい大きさでお椀型、なんというかテニス部とか似合いそうな美少女だな...
おっと、あまりジロジロと見るのは失礼だな。
「...なぁ、お嬢ちゃん...なんでそんなに濡れてるんだ?傘は?」
「えと...実は..........っという訳でして」
えぇ...うちの息子...恋愛系ラノベ主人公か何かなの?
って言うのもね?
話を聞いてみると彼女...石川小春は、親と喧嘩して家出してきたらしいんだわ。
理由は小春が学校から帰ってみると大事にしていたテニスラケットを親に間違って捨てられていたこと...
いやテニスラケットは普通間違っても捨てんだろ...え?親が酒に酔って捨てたって?...あぁ...うん...昼間っから酒飲むなよな...
小春が急いでテニスラケットを取りに返しにゴミ捨て場に向かったが時はもう遅し...
親に抗議しても酔ってて話にならない。
もうそれで小春が怒って傘も持たずに家出したらしい。
そのまま小春は怒りのままに雨の中を全力疾走してたら、偶然うちの息子の智と曲がり角でごっつんこして...同じクラスってことでお家に招待っと...ふむ。
「 」
「えっ?」
「あ、いや、まぁ、災難だったな。」
「はい...ママのお酒が抜けるまではお家に帰りたくないです。」
oh...これは重症だ...
「まぁ...そうだな、親御さんにちゃんと連絡入れるなら泊まっていっていいぞ。まぁ部屋余ってるしな。」
これは、ある意味チャンスじゃないか?
だって家に呼べたわけだろ?嫌いな奴の家には家出してでも行かないだろうから可能性はゼロじゃねぇよな。
うちの息子は今まで彼女なんて居なかったわけだし、これをきっかけにこの子と仲良くなれれば、やっと息子に春がくるだろ。
サポートしてやるのも親の務めだろ...な?
「ありがとうございます!助かります!」
「おう!まぁ、それでとりあえずな?」
「?」
「風呂行ってこい。おっさん...目のやり場に困るんだわ。」
目を逸らしながら、透けているブラを指さす。
「ふぇ?...あぁ!はい!!すみません!粗末なものを...!」
小春は何を言われたのか理解するのに数秒を要した後、ボンッと顔を真っ赤にして胸を隠した。
「粗末って... ...ほれ、風呂そこな。」
「あっ...ありがとうございます。あの日向さんって?」
おっと...独り言のつもりだったんだが...聞こえてしまったらしい...
「俺の妻だよ。」
「あぁなるほど...今どちらに?」
「......結構前に病気でな...」
「あ...」
「気にすんな。名前を出した俺が悪い。ほら、風呂に入った入った!」
俺は小春の背中を押して脱衣場に入れた。
さて、うちの息子よ。なぜさっきから一言も話さない?
そう目線で訴えると、智は首を振って無理だと返してきた。
...ヘタレかよ......
家に連れてくることは出来てるんだから、あと一押しだろ...
ここでおもいっきり喋って仲良くなっとけば、今晩同じ部屋でゲームでもしてさらに仲を深めるなんてことも出来るだろ...
大事なとこでヘタレんなよ...
っとここで風呂場からシャワーの音が聞こえてくる。
もう声を出しても話してる内容は聞こえないだろう。
「いいか?夕食の時はしっかり話すんだぞ?」
「う...うん。」
「よっしゃ、んじゃ...そうだな...智、ジャージもってこい。」
「えぇ!なんで?」
「なんでってそりゃ...こういう展開の時は、男のジャージでドキドキするのがテンプレなんだよ。」
知り合いの男の家にお泊まり...まだ彼女という訳でもない距離感の時に、着替えとして出されるジャージ...そのジャージに染み付いた匂いにドキドキする...よくある展開だよな?
「や...やだよ...恥ずかしいじゃん...」
「............はぁ?」
「だっ...だって...俺、変な匂いするかもしれないし...それで嫌われたら...」
あれ、俺の息子こんなにヘタレだっけ?
「はぁ...仕方ねぇ...」
俺は自分の部屋の押し入れの中にしまってある日向のパジャマを取り出しに行った。
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脱衣所に入り、風呂場の中の小春に声をかける。
「小春。」
「あ、はい!」
「日向のパジャマで悪いが...着替えここに置いとくぞ。」
「あ、ありがとうございます!」
なぁこれ普通さ、智がする会話じゃね?
なんで俺がしてんだ?...いや智がヘタレたからなんだけどさ。
パジャマ置きに行ってこいって言ったら、恥ずかしい...だもんな...大丈夫なのか息子...
「服、乾燥機好きに使っていいぞ...って風呂に入る前にいえば良かったな...すまん。」
「あ、いえ大丈夫です。ってあれ?」
「どうした?」
「いえ...シャンプーが切れてしまってて...」
......息子よ...シャンプー詰め替えとけって昨日風呂掃除の手伝いの時に言わなかったか?
「あーすまん、詰め替えパックならあるわ、ここに置いとくから悪いけどお願いできるか?」
「あ、はいっ...ひぇっきゃああ!」
...ガラガラガラ!
「え?.........なんで今扉開けた?」
風呂の扉の前に詰め替えパックを置こうとしゃがみ込んだタイミングで、何故か小春が風呂場の扉を開けた。
その結果、俺の目の前に1番見てはならない場所が...
急いで180度回転して、小春が視界に入らないようにする。
...生えてなかった...
っと思ってるのもつかの間、背中に柔らかい感触がする...抱きつかれたのか?
「ぁ...あえと...黒い...黒いアレが...」
「...え?あぁ!なるほど...」
小春が指さした方向を見ると確かに、アレが洗剤のボトルとボトルの間に潜むようにいた。
ねぇ、こういう展開...やっぱり息子がするもんじゃないの?
いや...無理か...智、ゴキブリ無理だもんな。
脱衣所に備え付けてあるゴキ○ェットをとってゴキブリに向かって噴射する。
弱ったところを、これまた脱衣所に備え付けてあるキッチンペーパーで捕まえて、窓から家の外に返してやった。
え?なんで脱衣所にキッチンペーパーって?
いや...風呂場は濡れてるからティッシュだと破けるんだよな。だからキッチンペーパーを用意してるんだよ。
「ほれ、これでいいだろ。」
「あ...はい...ありがとう...ございます...」
「おう、それで?おっさんはいつまで役得でいれるんだ?」
「ぇ...ぁ!ごめんなさい!ありがとうございました!」
ガラガラガラパタン!
小春は顔を真っ赤にして風呂場に戻って行った。
うん。やっぱりこれ、息子がやった方が良かったんじゃね?
俺がえっちなハプニングやっても意味ないんだが?
それからも息子はボロボロだった。
風呂上がりの小春を見て固まるわ、夕食の時間は無言を貫くわ、ゲームには誘わないわ...お前ほんとに小春を落とす気あんのか?
流石にヘタレすぎやないか?
お父さん、お前のサポートするのも疲れてきたよ...
ていうか...智...お前ほんとに俺の息子か?
俺が日向に一目惚れした時は、日向を落とすために必死こいて努力したぞ?
ライバルにイケメンが多かったからな...かなり苦労したよ。
それでもこうして夫婦になるまで行けたんだからな...努力ってのは実る時は実るもんだ。
......日向...
「翔さん...その方が日向さんですか?」
「へ?...ぇ...あぁ...そうだ。ってかいつの間に?」
小春に声をかけられて、自分の状況を再確認すると...
リビングのソファーに腰掛けて日向の写真をスマホで見ていた。
...完全に無意識だった。
何時からこうしていたのか...小春に手伝ってもらって食器を洗った後に風呂に入ったまでは覚えているんだが...
「んー...30分くらい前ですかね?...喉が渇いてお水を飲みに来たら翔さんがいたので気になっちゃって。」
30分もか...
「すぐに声をかけてくれても良かったんだぞ?」
「なんか、そういう雰囲気じゃなくて...」
「あー...それは済まないことをしたな。待ってたってことはなんか用があったんだろ?」
「まぁ...その...はい。」
小春はなにか恥ずかしいことでも言うのか顔を真っ赤にしながら両手を背中に回しモジモジする。
その様子は日向が照れた時にする仕草とそっくりで...俺は思わずドキッとして姿勢を正した。
「あの...これ...ママが話したいって」
消え入りそうな声で小春はそう説明する。パステルブルーのスマホを操作して電話を繋げて、俺に手渡してきた。
...なんだ...そんなことか......
別になにかを期待してた訳では無いが...なんというか拍子抜けだ。
ほら、あんな雰囲気を作られるとこっちも緊張するだろ?
親からの電話を俺に渡すだけでそんな照れるもんなのか?
そう思いつつ電話に出ると優しそうな女性の声が聞こえた。
小春を預かってくれてありがとうだとか、今度お礼させてもらうだとか、今度小春にラケットを弁償するだとか...そんな話をした。
酒に酔ってラケットを捨てるなんて聞いた時は何やってんだって思ったけど、仕事で失敗してやけ酒してたって聞くと何も言えない。
なぜなら、日向も何か大きな失敗をした時は酒をがぶ飲みしてその勢いでそのまま俺に甘えてくるし、俺自身も若い頃は...仕事でミスった時は酒を飲んでその勢いで日向に甘えまくったからだ。
『あ...あと...翔さん?それとこれとは別の話になるんですけど...』
「あっはい、なんでしょう?」
『事故とはいえ...小春の裸を見たとか...?』
あ...やっべ......嫌な予感する。
『生娘の裸...これかなーり高くつくと思うんです。責任取って小春を貰ってくれません?』
「......はい?」
『実は我が家のしきたりで初めて裸を見せた異性に嫁ぐという...』
「いや、どんな古風のお家柄だよ!」
そんなん時代劇以外では、この令和の時代に聞かんぞ!?
『...っと言うのは1割くらい冗談ですけども...』
「9割本気じゃないですか!比率可笑しいですよね!?」
『そんなことないですよー。小春も満更ではないでしょうし、ぱくっといっちゃってください!』
何言ってるんだ!?この親!あんたまだ酔ってんだろ!?
ただ流石に「満更ではない」とは親が言ってるだけで小春は嫌がってるんじゃないか?
と思い小春の方を見ると...
「優しく...してくださいね?」
もじもじしながら顔を赤くしていた。
嘘だろ?親が親なら子も子だな!おい!
てか、なんで俺がこんな状況になってんだよ!普通息子がこれをするべきだろ!?
それにこの状況は天国にいる日向に怒られ...ないな...うん、日向なら爆笑しながら、いいぞもっとやれ!って言いそうだわ。
いやそれでもこの状況はダメだろ!とにかく息子にこの状況を押し付ける方法を考えろ!息子の青春、まだ諦めんぞ!!
【急募】恋愛フラグを息子に押し付ける方法【フラグ管理の仕方】




