赤髪の男
その後、なんとかして準備はできた。飯を食べて走って教室に入る。
「はぁ…疲れた…」
「どうして走ったの?」
「時刻8時23分。少し余裕はあったのにね」
「いや、登校中に話していたら遅刻」
「?」
「なぜ?」
首を傾げている王族の姉弟。理由は一つ、あんたらと話していたら歩く暇もない面倒なことになっていると予想できるからだ。それだけは嫌だし、面倒なことになる未来になるだろう。
先生からの説教なんて面倒の他にない。入学次の日に説教なんてされたくないし、この3年間説教されるようなことをしないようにしたい
が、無理だろう。すでに諦めはついている。理由としては王女の行動の問題。彼女が問題を起こさなければいいのだがもう無理だろう。
「お前らと話していたら遅刻する予感がするからだ」
「勘で俺たちが遅刻すると考えたのか…いや、メイの行動からしてそうなるかもね。」
「は?」
だから、なんで煽るんだよ…はぁ…
こいつらの喧嘩は多い。というか、地雷を踏んでいる王子の言動が原因。煽り耐性のない王女もあれだがまあ、悪いのは王子だからな。俺は知らない。止めても止めても喧嘩するような人たちなんて知らない。
周りを見ると呆れている人もいれば仲良く話している人などとさまざまな人がいた。みんな強そうに見えるが実力がわかるわけではないからなんとも言えない
「なんで私が遅刻する前提なのよ!原因なんて…!」
「うるさいよ。メンヘラちゃん」
「あ?なんと言った??」
ヒートアップしている…周りを見るも怯えている人たちだらけ。何人かは怯えていない様子だが、このままでは間違いなく、先生に叱られるだろう。俺のせいじゃないから放置でいいか
と思ったのだが止めろという視線を向けてくるクラスメイトが何人かいる。なぜ、俺が喧嘩を止める役をしろと言っているのだろうか?俺に姉弟の喧嘩を止めろと?無理がある。巻き込まれたら俺が遺体となって帰ってくるだけだ。
それだけは断る。死にたくないからな。
2人の喧嘩を俺は放置した。
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銀髪金眼の男と青髪の男は王族姉弟の喧嘩に呆れていた。彼らは2人の喧嘩を見るのを慣れているように見える。
「……」
「何か思うことでもある?」
「ない。ないな特に」
「ふ〜ん、そうとは見えないね」
「…はぁ…まあ…そうか…うん…」
「何か察した?」
なんとも言えない顔をする銀髪の男に青髪の男は苦笑した。王族姉弟の喧嘩は日常なようなモノだ。
「よっ、お前ら何をしたんだ?」
赤髪の男が来た。青髪の男は驚いて動揺すると銀髪の男は呆れた顔をする。
「公爵のところの子か」
「名前忘れたのか?俺はヴァルター・フォン・アルトリウスだ。忘れるなよ。ゼノ・ド・バレンタイン」
「…フルネームで言うことか?」
銀髪金眼の男ーゼノは呆れた顔をしてため息した。自分の名前をフルネームで呼ばれる経験は少ないのもあるが来た男が面倒な男だからだ。立場上、ヴァルターのほうが上なのだ。
公爵家と言ってるが現在の宰相の息子。本人は宰相になる気はないし、次男坊なので、次期当主は彼の兄になるだろう。しかし、それでも立場は彼の方が上、相手するのが面倒なのだ。
「ノエル・ド・ブルーノアじゃないか」
「フルネームで呼ばないでほしい」
顔を顰める青髪の男ーノエル。笑ってヴァルターはノエルの肩を掴む。まるで昔からの友人のように接している。ヴァルターの態度に更に顔を顰めるノエル
「まあ、いいじゃねえか」
「よくないよ。俺に何をする気?」
「はっ!友達の交友に遠慮するじゃねえよ」
「はぁ…呆れる話だ。あの王族姉弟の喧嘩を止めて来い」
「俺に死ねと?外道でもやらねえよあんな喧嘩を止めるなんてな」
「外道でも無理かよ」
宰相の息子ですら2人の喧嘩を止めることはできない。それほどに問題の喧嘩であるがクラスメイトの誰も止めなかった。止める方法がないと言うより、あったとしてもやられてしまう。特にメイに
命に危険を晒すようなことはしなくないのは貴族の子も庶民の子も関係ないのだ。
「放置」
ゼノの言葉に2人は頷いた。
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オマケ
先日
ヴァルター・フォン・アルトリウスは自身の順位の紙をもらう
自身のレベルは高いと自信があった
結果は…
「…ふん、まあいい」
7位だった。もっと上だと自信過剰だったか、残念ながら違った。願望と現実が違った。叶うことすらなかった。
しかし、それでもいいと上位に入っているなら問題ないと考えるヴァルターにとって落ち込むほどではない
「もっと強くなればいい話だからな」
ニヤリと笑った
どうもルセイです
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