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綺羅星たちの夜会

作者: 海山 里志

 とある銀河の片隅に、小さな恒星がありました。周りの星の光が眩くて、普段その星の光が他の星に届くことはないけれど、その星は確かに輝いていました。


 さてある日、銀河の中心で小さな夜会を開くことになりました。その夜会には、大きな星も小さな星も、青い星も赤い星も集まります。銀河の片隅の小さな恒星は、自分も参加していいものか不安でしたが、自分にできる精一杯のおめかしをして、お土産を手に夜会へと足を運びました。


 夜会ではみんながその恒星を温かく歓迎しました。その夜会には、見れば圧倒されるような大きな星も、鮮烈な青い星もおりました。小さな恒星はその輪に入ることを初めはためらいましたが、みんなが笑顔で手を差し出すので、恒星はその手を掴みました。


 銀河の片隅にいた小さな恒星の光は、決して大きくも眩くもありません。しかし、その輝きをある星は優しいと称えました。ある星は温かいと称えました。またある星は安心すると称えました。


 夜会は終始和気あいあいと進みました。宴の中で、銀河の片隅から来た小さな恒星は、意を決してはるばる来てよかったと思ったのでした。

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