#9侵入
2047年 6月 世界政府加盟国・ドイツ
目が覚めると、車の中にいた。
「こ...ここは?」
「お、起きたか」
アレックスが言った。
「さっきいた警備隊は帰りに車でここら辺の警備もする予定だったらしいんだ。」
「だから、その車で合流地点に向かってるってことなのか?」
「そういうことだ。他にここの警備をする予定の部隊とかはいないって情報が届いてるから大丈夫。」
だが、一つ疑問が残った。
「そういえば、ほかの支部の人たちはどこ行ったんだ?」
「ああ、あいつらは...この車は一応そんなに大人数乗ることは想定されてないからな。」
「別のルートで来てもらうことにした。」
「そうか...」
なぜか、ほかの人のことが心配になった。
リーナ...あいつが俺に優しくしてくれたからか?
こんなことは初めてだ。
ふと外を見ると誰もいなかった。
「なぁ、なんで誰もいないんだ?」
「は?雨が降ってるからに決まってるだろ」
「どういうこと?雨がそんなに嫌いなのか?ドイツ人は」
「面白いやつだな、ニュースとか見てないのか?」
「何年か前から言われてるんだけど...雨の酸性が強すぎて、何分か歩いてるだけでも危険なんだ。」
知らなかった...なぜだ?自分はその時から生きているはず...
何で知らなかっ―――
な、何だ?今何を考えてた?
まぁいい、関係のないことは考えない方がいいか。
「今はどこに向かってるんだ?」
「Zialeinの本部が入ってるビルに向かってる。」
「ドイツの国長を暗殺するのは一回そこで話し合ってからだ。」
「そういえばなんでTargetに入ったんだ?アレックスは」
アレックスは真剣そうに話す。
「自分のため、家族のためだ。生まれた時からもう…」
「生まれた時から?」
「いや、何でもない。とにかく俺はこのTargetに人生を賭けてるってくらいの覚悟がある。」
「そうなのか、アレックスはすごいなぁ」
「そう考えると俺って何でやってるんだろうな」
「理由がなくともお前は俺以上に頑張ってると思うぞ」
すると長官が話し始めた。
「おい、そろそろ着くぞ。」
投稿遅れてすみません。
次の話はさすがにもう1年も待たせないと思います。




