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無能だからとパーティーを追い出され崖から転落死した俺は、現実世界へ転生し、 特殊スキル「キスが上手い」でモテモテハーレムを築くことになるが、今更、戻って来てくれと言われてももう遅え!

無能だからとパーティーを追い出され崖から転落死した俺は、現実世界へ転生し、

特殊スキル「キスが上手い」でモテモテハーレムを築くことになるが、今更、戻って来てくれと言われてももう遅い。


「お前は追放だ」


「そんな...」


「前々から思っていたんだが、お前ほど無能でクズでドジでバカな仲間がいても、足手まといになるだけでレベルが上がらない。今日でお別れだ」


「ええ!?今まで、仲良くやってきたじゃんか...」


仲間だと思っていた三人は俺からくるりと向きを変えた。


そして、


一人ずつ、

「あばよ」と言ったんだ。


突然の別れ。


俺は泣きながら山道を歩いていた。

細い道だった。

蟻の門渡り、そんな細道。


その時。俺は足を踏み外した。


ああ、落ちる...


俺は真っ逆さまに落ちて行った。



たしかに仲間の言う通り、俺はドジで...

バカで、ツイてない...。


ドシャッ...


俺の頭は粉々に砕け、

身体は血の海に染まった。


それから間もなくして。


何羽ものカラスが寄ってきて、

俺を啄み始め、やがて、意識がなくなって

いった。






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