とある少年納豆激震劇
納豆食べ始めて15年、俺は初めて納豆に辛子を入れようとしていた
「ゴクリ」と唾を飲む
いつものように市販してある納豆を冷蔵庫の中から手に取り蓋を開けた
そこには辛子と醤油が付属していた
「フッ、いつまでも仲良しなヤツめ」
獣を見つめる様な目と怠惰さで威嚇した
そっと第二の蓋を外し
いつものように醤油を入れた
いつものように混ぜ合わせ
いつものように食べようとしていた
(逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ)
俺はそっと辛子を手に取り、蓋をちぎる
こぼれないようにそっとそっと
再び息を飲む「ゴクリ」
醤油で混ぜ合わさった納豆はそのまま食べると絶品
とても美味しい、絶対そうだ
ここで走馬灯の様な物が見えてきた
初めて納豆を食べたある日
俺は絶句した、その美味しさと
ネバネバ
思わず「な、なんだ!!この美味しさはぁぁぁぁ!?」
そう叫びたくなるほどだ
(このまま食べると絶対うまい、いや逃げちゃだめだ。次こそ次こそわぁ!!!)
そして俺は勇気を振り絞りそっと納豆に辛子を入れた
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
おわり