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“闇”の導く世界

 綻んでいた闇が全ての空を埋めていく。星や月の光さえも遮り、空や地上を完全に闇に閉ざしていく。

 機人の装甲が黄金に変わる。だが、その輝きも抵抗するように明滅を繰り返すが、やがて真紅の魔力を宿す鋼のツタへと変わった。

『──邪魔はよせ、リーナ。もはや、お前でも止められん』

 全ての光を拒絶するように周囲が闇に閉ざされた。

 その中で機人だけが真紅のオーラを纏い、空に浮かぶ。そのオーラが輝きを増し、やがてそれは人の姿へと変わった。

 それは闇の外套を纏うヴェルギリウスの姿だった。

 今までの幻影とは違い、実体化したような姿だ。

「それは……」

『わたしは“闇”の領域と“聖域”を繋げた。この空の闇はその証だ。この領域ならわたしは望む姿をとることができる。実体と変わらぬ姿にもな』



 少女天使クーラは闇に閉ざされた地上と空の狭間で光の翼を広げ、自らを覆った。

 “聖域”は急激に闇の力に傾いており、光の属性であるクーラは身を守らなければそこに留まることもままならない。

 クーラは全方位に顔を巡らす。

 全てが闇に覆われていた。

 クーラは目を閉じ、この“聖域”に渦巻く運命を感じ取ろうとする。

 脳裏に映ったのは巨大な闇の穴に呑まれる“聖域”の姿だった。

「……“聖域”が“闇”に呑まれた」

 かつて魔女たちが喚び出し、“聖域”の“要”を呑み込んだ“闇”と現世を繋ぐ“門”──

 “聖域”から脱して全ての力を解放した“機神”は“聖域”の地そのものを呑み込む巨大な“門”を作り出したのだ。

 このままでは“聖域”全ての力が“闇”に呑まれる。

 その力で“機神”はさらに外世界の地上全てに影響をもたらすだろう。

 かつて、エンシア末期に降臨した時に阻止された計画を実現させようとしているのだろう。

 かつて師であった“先生”や一族はそれを阻止するために古代王国を終焉させる引き金を引く覚悟で“神”を喚んだのだ。

「世界が──人の世界でなくなる」



 マークルフは黄金の槍を振った。

 だが、その斧槍はヴェルギリウスの直前で止まる。

「──これは!?」

 ヴェルギリウスの眼前に柄を上にして黒の長剣が浮かぶ。その漆黒の刀身が槍の攻撃を受け止めていた。

 ヴェルギリウスは剣の柄を握る。

『ヴェルギリウス=エンシヤリスの記憶からそれに相応しい武器を作りあげたが──なるほど、自分を守ると誓ってくれたこの剣が形となったか』

 確かにそれは魔女の一人、剣の魔女トウが持っていた物と酷似していた。

 刀身が真紅の魔力を宿し、ヴェルギリウスは槍を交えたまま剣を振り上げる。

 その剣圧にマークルフは後方に弾き返された。

 刃がさらに輝きを増し、刀身の動きが暗闇の中で凶光の軌跡を描く。

(……なんて力だ……今までの比じゃない)

 計器が凄まじい魔力強度を感知し、同時に目に見えない圧力に気圧されそうになる。

『──地下深くに鎮座する“神”が司るもの、それが何か、知っているか?』

「……てめえが欲望なら、“神”が司るのは希望と絶望か」

『そうだ。“神”は自らは動かない。その二つを人の前にぶら下げて動かす。そして、“神”が司るものがもう一つ、ある。それは何だと思う?』

「てめえとの問答は飽きた。さっさと答えやがれ」

『“時”だ。遙か原初から未来に流れ続ける時の流れ。希望と絶望が紡ぎ出す命と世界の不可逆の流れこそが“神”の司る本質なのだ』



「あれは──」

 エルマたちの前で“機神”本体が翼を広げた。

 禍々しい三対の鋼翼を広げ、巨体が浮遊する。

 風圧が戦いを見守るエルマたちの姿を翻弄し、やがて“機神”は闇一色に変わった空へと浮上していく。

 それでもマリエルだけは計器の前で現状の解析を止めない。

「やはり、そうだわ……“要”を呑み込まれた時と一緒。この“聖域”自体が“闇”の領域に取り込まれつつあるわ」

「ど、どうなるんですかい?」

「所長!?」

 ウンロクたちが慌てふためく中、エルマは冷静に空を睨む。

「あの時よりも最悪ね。“聖域”全ての霊力が“闇”に取り込まれたら、“機神”は完全に力を取り戻す……いえ、すでにかなりの力が解放されているわね」

 “機神”は鋼の姿に変わり、闇の中に消えていた。

「最後の抵抗は勇士と戦乙女のみ。二人の勝利を願うしかないわ」



 マークルフの眼前に翼を広げた“機神”本体が現れた。

 それはヴェルギリウスの背後を通り抜け、さらに浮上する。

 そして翼を広げた“機神”が宙天に鎮座するように浮かぶ。

 その翼から鋼のツタが伸び、それは空に張り巡らされた鋼の木々の枝のように闇の彼方へと伸びていく。

「何をする気だ!」

『わたしは古代エンシアの人々をこの時代に転移させようとしたのは知っているだろう? それと同じだ。この“聖域”は“闇”に変わる。わたしはこの領域内の人間たちひとりひとりを彼らが望む未来の時代へと転移させることができる』

「……言っている意味が分からねえな」

『君は思い違いをしている。わたしは世界を破壊するつもりはない。ただ一人でも多くの人間たちが望みを叶えられる世界を作り上げることがわたしの目的だ』

 周囲の闇が消えた。

 次に現れたのは太陽が差す世界であった。

 地上は文明と自然の調和する世界となっている。

『いま、君が見せているのは五十年後の未来の世界だ。この時代の人々が望むなら、わたしはこの世界に望む者を転移させることができる』

「……俺にそれを信じろというのか?」

『ならば、君が一番に信じる人間に代弁してもらおう』

 目の前にリーナの幻影が浮かんだ。

「リーナ──」

 リーナの幻影は安定せず、その姿が時折、不鮮明になるが、彼を案じるように切実な瞳を向けている。

「また俺を騙すつもりじゃないだろうな?」

『わたしの存在はここにある。二度も君を騙せるとも思っていない。話をさせてやろう』

『──マークルフ様!』

「リーナ、お前なのか」

『私は本物です! “闇”に抑え込まれていますが、私はここにいます!』

 マークルフは直感した。勇士と戦乙女として繋がっている絆の力が彼女こそが本物であることを伝えているようだった。

 同時に“機神”の奸計にはまった自分が許し難かった。

「すまない。俺としたことが──」

『いえ、まだ戦いは終わっていません』

『そうだな、わたしとしては自ら戦いを終わらせてくれることを望む』

 ヴェルギリウスが言った。

『君が望むなら、今でも二人が幸せになれる道をわたしは用意することができる』

「リーナ、あいつが言っていることは本当なのか?」

『……本当です。“闇”は世界の全ての人々をその望む時代に転移させる権利を与えようとしているのです』

「望む時代に転移させる権利……どういうことだ?」

『今の時代にいることを望まない人たちを未来の時代へ──その時代も意に沿わないなら、さらなる未来の時代へと転移させることです』

 リーナがヴェルギリウスを見ながら答える。

『そうだ。自分が不遇な世界に、自分が必要とされない世界に生かされ続ける不幸を排除し、世界が変わった未来へと転移させるのだ。マークルフ=ユールヴィング、いや“戦乙女の狼犬”よ。君たちの戦いはフィルディング一族によって道具のように使い捨てられた傭兵たち、そして戦いに巻き込まれて散った人々の無念を背負ったものだ。だから、君なら理解できるはずだ。わたしなら戦争の世界でしか生きられない人々に、戦争の終わった世界に転移させる選択肢を与えられる。いたずらに犠牲になる者が世界から言葉通り、いなくなるのだ』



「……どういう意味なの?」

 リファは空を見上げながら呟く。

 遙か上空でマークルフと“機神”がしているのだろう会話が地上にいる彼女たちの脳裏にまで聞こえているのだ。

 地上から見た空は闇と鋼の系統樹に覆われていた。まるで世界そのものが闇と鋼で編み上げられた籠に閉じ込められているようだった。

「要するに未来へと行けるってことね。その未来が気に入らないなら、さらに未来へ──そうやって自分が満足できる時代を選ばせてくれるらしいわ」

 エルマが答えた。

「今の時代はどうなるの……?」

「“機神”の言葉通りに受け取るなら、何もしないのでしょうね。この時代に生きることを選んだのならその時代に生きればいい。この時代が不服なら未来に送ってもらえればいい。そういうことかしら」

『その通りだ』

 突然、周りが白くなり、地上にいる一同の前に闇の外套を纏う男が現れた。

 あの“機神”を動かすヴェルギリウスの幻影だった。

「貴様は!」

 ログが剣を抜くが、ヴェルギリウスは一顧だにしない。

『これは君たちの心に直接、見せている。武器は何の意味もない』

 幻影はリファを見る。

『君にも恐怖があるはずだ。いつか、自分が人造生命体であるというブランダルク王家の闇が暴かれ、兄王が窮地に立たされるかもしれない恐怖が──』

 心の奥底にある悩みを見透かされたようでリファは言葉に詰まる。

 幻影が消え、気がつくと背後にヴェルギリウスは立っていた。

『君が望むなら、その事実が忘れられた未来に送ることもできる。無論、兄と別れたくないならこの時代に留まるのも自由だ。機会は一度でない。望む時に未来に送ることができる。君は何を望む?』

「あたしは……」

 リファは戸惑う。“闇”を信じるべきではない。しかし、その選択肢を否定しきれない自分がいた。

 幻影が消え、次はエルマの前に立つ。

『君もそうだ。君は戦いが終われば科学者としての自分を封印し、在野に下るつもりなのだろう。だが、それはあくまでこの時代では君の才能と知識が場違いなだけだ。遙か未来で君が存分にその才能を発揮し、君の知らない知識が得られる世界で科学者として全うできる道をわたしは用意できる』

 エルマも相手の意図を読もうとしているのか、何も答えなかった。

 幻影はログの方にも顔を向ける。

『君はこの大地に多くの人の血を流した。それが君を呪縛している。その呪縛が忘却へと消えた未来に旅立つ道もある。今度は君が未来の人たちが用意した道を歩むことを選べる。そこの娘、君も彼を追っていくこともできるのだ』

 幻影がログの背後にいたタニアにも声をかける。そして、その姿が消えると、今度は頭上に浮いていた。

『ただし、許されるのは未来への一方通行だ。過去には戻れない。だから選択を待とう。わたしは求める者に応える力。答えは焦らない』

 幻影が消えていく。

「いらない!」

 リファは叫んだ。消えていく姿に何も返せないのは自分が許せなかったからだ。

「そんな道いらない! そんな道を選んだら、あたしたちはあたしたちじゃなくなってしまう!」

 リファはあらん限りの声を振り絞って叫ぶ。

 自分たちを見下ろす幻影に、その向こうに広がる闇の檻へと──

「よく言ったわね、リファちゃん」

 マリエルがリファの肩に手を置き、幻影を見上げる。

「科学の進展に必要なのは理論と実験。誰かが理論という可能性を紡ぎ、誰かが実験によって事実をそれに刻む。世界もそのはずよ。世界を紡ぐ者と世界を刻む者、それが世界を動かし、形作り、歴史となる」

 マリエルは厳しい視線をヴェルギリウスに向けた。

「“闇”よ、あなたのする事は紡がれる世界に、自分の都合の良い機会に世界に何かを刻む権利を与えるだけ。紡がれる世界に横から割って入って好き勝手に爪痕を刻むだけの略奪行為。それを許したら人は人の世界でなくなる」

『人は人の世界でなくなる──認めよう』

 幻影は答えた。

『エンシア末期──“神”に仕え、未来を視ることのできる一族がいた。彼らはわたしのやろうとしていることにいち早く気づき、君と同じ結論に達した。彼らはエンシア滅亡と引き換えにしてでも“神”を喚び出し、わたしを止めた。だが、それでその後の世界を生きた人たちがどれだけ報われたかね?』

 幻影は地上に立つ者全てに問うように告げる。

『古代文明の残滓をめぐって争い、文明という武器を失った世界で魔物や暴力の脅威に怯え、世界がささやかな安寧を得る未来までにどれだけが犠牲になったか』

 幻影は両腕を広げた。

 その双眸は地上のさらに下に向けられている。

 地下世界のさらに奥に鎮座する、対存在とも呼べる“光”に告げるように──

『世界の歴史は“神”が裏で導いている。奴が司る希望と絶望の歯車で回るのだ。君が正しいと信じる世界は結局、希望という理論で自らを騙し、絶望という事実に懊悩するのを繰り返す牢獄なのだ』

 幻影が空へと昇っていく。

『君たちのようにそれに従うのならわたしは否定しない。だが、その牢獄から逃れたい者の声にわたしは応える。わたしは世界の人々に鍵を渡す。希望と絶望の牢獄から逃れる扉の鍵をな。それで世界が壊れるなら、わたしもそれは人々の欲望として認めよう。人が世界の犠牲になるのではなく、世界こそが人の犠牲になるべきなのだ』



 マークルフとリーナの前でヴェルギリウスの持つ剣が真紅の輝きを増した。

『いま、“聖域”中の人々の前にわたしの幻影が現れ、説明をしている。君にも感じるだろう? “聖域”中の人々が未来を選び、姿を消していくのが──』

 確かにマークルフも感じていた。

 ヴェルギリウスの甘言に従い、今の時代を捨てて“闇”に身を委ねる者たちの存在を、リーナを通して“機神”側から伝わって来る。

『君たちも例外ではない。君は“狼犬”の悲願に身を捧げた。リーナ、お前もエンシア最後の王族としての使命を背負ってきた。だが、遙か未来はその二つも遙か忘却に消えた世界だ。そこに行けば君たちだけでもささやかな幸せを得られる』

「……ふざけるなよ。俺たちに尻尾を巻いて未来に逃げろっていうのか?」

『ならば問おう。君は強化装甲の力を得る代償としてすでに取り返しのつかない段階まで寿命を縮めている。リーナも“機神”と同化し、君に倒される道を選んだ──過去が紡いだ希望と絶望が君たちを呪縛しているのではないのかね?』

 ヴェルギリウスは問い続ける。

『わたしはそれから解放する術を君たちに示している。リーナが分離するなら、君に返そう。強化装甲の代償として奪われた未来の寿命も、魔力の根源たるわたしなら機械を通して延ばすことも可能だ。そして全てを忘れた未来に君たちの居場所がきっとある。そこにわたしは導こう。君たちが戦いを放棄したとて、わたしは世界を滅ぼしなどしない。滅びもしない世界のために君は殉じるのかね?』

 ヴェルギリウスはマークルフとそれに寄り添うリーナの幻影に手を差し出す。

『愛を捨て、人であることを捨て、それでもなお戦う理由があるのかね?』

 マークルフは差し出された手を見つめる。

 そして、リーナを見た。

 幻影の少女も彼と同じ想いなのか、静かに頷いた。

『答えは出たかね?』

 推進装置の魔力が周囲を照らし、強化鎧の勇士は人の姿を借りる“闇”に向かって黄金の槍を突き出す。

 ヴェルギリウスは黒剣で槍の斧刃を受け止めていた。

『そうか、最初から答えは変わらないわけか』

 黒剣と黄金の槍が互いを押し返そうと軋んだ音を立てる。

「……てめえは希望と絶望、それを司る“神”を世界から排除したいだけだ」

『その通りです。私には分かります』

 リーナの幻影も答える。

『未来を選べる世界は現世から希望と絶望を排除し、それを担い、立ち向かう“狼犬”のような勇士が生まれるのを阻止しようとしている』

 ヴェルギリウスは黒剣を構えたまま動じることなく二人の言葉を受け止める。

『わたしは君たちのために言っている。“神”はその希望と絶望の中から生まれる勇士を選んで手駒として世界を動かした。だが、勇士や戦乙女など使い捨ての“神”の操り人形に過ぎない。君たちのように“神”に操られた者たちこそ、わたしは憐れみ、救いたいと思っているのだ』

『違う! あなたはマークルフ様のような、人間の中から自分の脅威となるほどの存在が育つのを恐れているだけよ!』

 リーナが叫び、その幻影の手がマークルフの槍を持つ装甲の右腕に重なる。

「俺たちは“神”の操り人形になった覚えはねえ! だがな、てめえの操り人形にだけはなりはしねえぜ!」

 マークルフは《アルゴ=アバス》の全出力を解放した。

 補助動力機関の媒介であるシグの魔剣も輝き、強化装甲の放つ光がヴェルギリウスを照らす。

『……ならば仕方がないな』

 ヴェルギリウスの黒剣がジリジリと槍を押し返し始める。人の姿でありながら強化装甲の出力を上回っていた。

『他の者ならともかく、わたしを破壊する可能性を残す君たちをこれ以上、見逃すことはできない。君たちが世界の希望と絶望を代弁するというのなら、わたしはそれを全ての力を以て排除しよう』

 黒剣から真紅の光が炎のように噴き出し、槍を弾き返した。

 そして真紅の軌跡がマークルフを薙ぐ。

「ウアァアッーー!?」

 魔力の奔流が巨大な刃となって強化鎧を切り裂き、マークルフは遙か地上へと為す術なく落下していく。

 轟音を上げてマークルフは森の只中に落下した。

 木々をなぎ倒し、地響きと土煙が地上を覆う。

「……グッ」

 マークルフはなぎ倒された木々の間から上体を起こす。

 胸の装甲がいとも容易く切り裂かれていた。モニターの警告表示も深刻なものに変わる。

 だが、マークルフは負った傷よりもリーナの姿を探す。

『彼女はわたしが封印した。答えは聞かせてもらったからな』

 空から真紅に輝く剣を手にしたヴェルギリウスが姿を見せる。

『わたしは破壊されるわけにはいかない。未来永劫、存在し、人々の望みに応え続ける超越者こそが人々の欲する存在である。名ばかりの“神”を排し、わたしがそれを為そう』

 言葉通り、超越者のようにヴェルギリウスはゆっくりとマークルフの前へと降臨していく。

『憐れなる“神”の操り人形よ。わたしが受け取るのは望みだけだ。わたしを拒むならせめて全力で抗い、そして祈るがいい』

 真紅の刃が闇の空で不気味に輝く。

『わたしが君を蹂躙するまでの時間、それが君に許すことができる命乞い以外の祈りの時間だ』

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